母の過去 618 | 不思議なトントン日記

不思議なトントン日記

感動あり泣き笑いのブログにし皆さんが楽しみにしてもらえる事を目指します。
1話完結ではありません。根気よく読んでいただければ嬉しく思います。
時間のある方は初めから読んでいただければ、笑っていただけると思います。

618
 
初めてゴルフの練習に行きボールに当たりもしなかった
母は胃潰瘍で入院されていた社長に聞き
ゴルフ教室に入会したのです。
3か月の教室ですが、
母はまだ一度も教室のレッスンを受けていないのに
教室に入会したから
自分が上達した気分になっているのです。
間違いなく教室の初日から
ナイスショットの連続だと思っているのですから
勘違いもここまでくれば国宝級です。
下手くそだから教室に入会した事を忘れて
教室に入会したから
ゴルフが上達した気分になっているのです。
もし本当に入会しただけで上達するのなら
世の中はプロゴルファーばかりになっています。
皆がプロゴルファーになれれば
仕事で苦労する事も無くなるでしょう。
仕事の帰りに練習場により
教室に入会した母は家に帰ると
服も着替えないで靴はヒールのまま
二、三度トランクから取り出したクラブを振ると
よし!と何を納得したのか解りませんが
1人ごとを言い 家にただいまーと上機嫌で
入るのです。
夕ご飯の支度を済ますと居間で鞄から取り出した
ゴルフの本を読み始めては
手にクラブを持っているつもりで
素振りをするのです!
テレビを見ている僕の邪魔になって仕方がありませんが、
文句を言ってもご飯が炊きあがるまで我慢してと
本を見ながら言うのです。
もし僕がそんな事をすれば外でしてと言うくせに
自分は平気でするのです!
まだクラブをトランクから持ってこないだけ よしとしましょう。
もしクラブを持って来て振り回されたのでは
家中がガタガタになりかねません!
座っては本を読み 少し読むと立ち上がり
練習気分で動き回る母も父が帰って来ると
ご飯の支度をして本を見つからない様にしまうのです。
どうしてゴルフをする事を知っている父に
ゴルフの練習の本を見つかるとダメなのか
見ていた僕は不思議で母に聞くと
そうそうと言うと本をテーブルの上に置いたのです。
それを見た僕は母が父の知らない所で
浪費家の血と相談して何かしていると思ったのです。
お金を使う匂いがプンプン居間にはしています。
浪費家の血も大慌てで口を押え目をそらしたのです。
 

 

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