母の過去 672 | 不思議なトントン日記

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感動あり泣き笑いのブログにし皆さんが楽しみにしてもらえる事を目指します。
1話完結ではありません。根気よく読んでいただければ嬉しく思います。
時間のある方は初めから読んでいただければ、笑っていただけると思います。

672
 
 
ついに いくら考えても思いつかなかった
新しい作戦が完成したのですが、
それを実行するのには何処かのゴルフ場の会員券が
必要なのです。
出来れば名門にこした事はありません!
奈良国際ゴルフなら最高ですが、
当時ですと数千万は確実にする会員券を
母が浪費家の血と寝ずに相談して
悪あがきを死に物狂いでしても
手が出る金額ではありません!
会員券の書き換えにもお金が必要ですから
プラスアルファーでいくらかかるか母には
解りません。
解った所でどうにもならないから仕方がないと
胃潰瘍で入院されていた社長の
事務所で考えていたのです。
人の事務所で自分の仕事の作戦を考える
そんな度胸がどこにあるのか解りません!
と言うより作戦の完成で自分が今 何処にいるのか
忘れていたのだと思います。
社長は母の考えている事を聞かれて
買えないなら誰かお客様に頼み
借りれば良いだけと違う?と
凄く誰にでも解りそうな
ごくごく簡単な答えを言って下さったのです。
僕のでも良いと言われて母はこれで心配なく
コンペが出来ると思うと同時に
社長の会員券は奈良国際ゴルフ倶楽部ですかと
ずうずうしく聞くと 社長はそんな所ですれば
会費を高く設定しないといけないから
もっとリーズナブルな所にしなければ
皆が行きずらいと言われて、それもそうだと
また人の事務所で納得するのです。
母もコンペの事をもっと詳しく聞きたいのですが
社長が時計をチラチラ見られて
忙しい事に気が付き事務所を100人の人に
後ろ髪をひかれる思いで出たのです。
行き先はもちろん本屋です。コンペの事を
徹底的に調べなければいけませんから。
この作戦は慎重に運ばなければ
母にはほとんど知識がないゴルフの集まりになったのですから、
慎重し過ぎと言う言葉は
母の辞書に何度も読み返しても
何処にもないのです。

 

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