くらぶとろぴか

きもちはいつもシパダンの海の中。シパダンとコタキナバル旅の備忘録、ときどき弾丸、そしてホームワークアウトおたく。

関空無宿からのパラオ 2019/6/29

2019-10-16 16:09:28 |  旅行
潜水強化月間。

木曜に沖縄から帰ってきて、梅雨空の東京、器材の乾きもまだ微妙な土曜夜、こんどはパラオに向けて出発。

前置きが長くなるけれど…

ことしの春先に、アクエリアス白石さんのFacebookに「激烈深場合宿 参加者求ム」って投稿された。
2004年12月31日、シパダン島がクローズして、SDC(シパダン・ダイブ・センター)というものが、私のダイビング人生から奪われたあと、ひさしく気合いの入った深場からは離れていた。

SDCはディープ・ダイビングの殿堂だった。
他のサービスで、SDC仕込みの同じ潜り方をしたら、もれなく呼び出し&説教となるよな、まあ、潜水団体の基準に合わないことをやっていたわけだ。
他のリゾートでは禁止されていた、ナイトでカバーンの中に入ってのフラッシュライトフィッシュ=ヒカリキンメウォッチや、これまでハンマーヘッドシャークの群れにいちばん多く引き合わせてくれたのも、SDCだった。

そのSDCが営業終了したことで、もう堂々と深潜りしたり、ヒカリキンメを見ることもないのかなぁ、とさびしく思っていたところに出会ってしまったのが、マクタンのアクエリアス。

深場合宿、行きたい、行きたい、絶対に行きたい!
が、しかし、6月末に沖縄本島で6連休、海の日3連休も沖縄本島、7月末は年中行事となりつつある屋久島で6連休が控えている。
6月末の沖縄本島は梅雨明けだから(現実は空けなかったが)、絶対行くでしょ。
海の日3連休は、毎年、潜水案内でスズメダイ見るでしょ。
7月の屋久島も、はずせないでしょ。
こりゃ休暇取得的にも、財力的にも無理とわかっていながらも、さっそく白石さんに深場合宿問い合わせ。
すると、深場合宿にはアドバンス・ナイトロックスの取得が必要で、魚治ダイブの坂上治郎さんが講習してくれるという。
今でもシパダンで堂々とディープダイビングしたいあまり、シーベンチャーで、話つまんない英国人イントラからPADIのテックコースを受けることも真剣に考えていた私にとっては、まさに願ったり叶ったりのチャンス。
じろーさんに白石拓ちゃんに深場なんて、楽しくないわけがない。
それに、深場合宿日程に年休を入れていた同僚が、休暇をキャンセルしたので、これはふところ事情がどうあろうと、もうこのゴージャス企画に乗らない手はない!

ところが、飛び込んできた白石さんの訃報。
ショックとロスでぼーっとしているうちに、旅行手配しないでいたら、成田発のUAは激混みで航空代金高騰。
安く飛ぶには6/30日曜日の関空発となったのだ。
でも、時はG20。
KIXは警備強化で、保安検査やチェックインに時間がかかるのは確実。
それにANAって、チケットが別冊だとスルーチェックを渋るし、まさかの乗りっぱぐれがあっては困ると、万全を期して土曜夜に関空入りにすることにした。


6/29(土)ANA095 羽田18:15 関西19:40
さて、前泊することにしたけれど、泊まるあてもなく出発。
空港直結の「ホテル日航関西空港」は高いので、大阪市内で泊まろうと安易に考えたものの、G20。
空港と市内の移動も交通規制で一筋縄では行かなさそう。
羽田空港にもあるファーストキャビンが関空にもあるので、チェックしたら満。
なので、関空無宿での出発、ひさびさの空港野宿覚悟だ。
いい歳して、何やってんだか。

そうは言っても、やはりベンチ寝は避けたいので、羽田で荷物を預け、パワーラウンジに入ると、ひたすら、「関空」「仮眠」でググる。
結果、関空の仮眠スペースには、有料のリフレッシュスクエアエアポートラウンジ、そしてエアロプラザに無料の休憩室があることがわかった。
リフレッシュスクエアも、エアポートラウンジも、KIX-ITMカードってのを作ると半額になるらしい。
このカード、他のサービスや施設も割引になったり、関空便利用でポイントがたまり、ためたポイントはJAL・ANAにマイルに交換できるらしいので、さっそく登録。

ところで、羽田の南側でチェックインしたのに、くせで「POWER LOUNGE NORTH」に行ったので、たいへん!
パワーラウンジに入る時、受付のお姉さんに「ゲートが遠いので、時間にお気をつけください」と言われたけれど、超絶遠かった。
だって「POWER LOUNGE NORTH」は、その名のとおり北ピアに、関空行きのゲートは南ピアのはじだ。
余談だが、深場に備えて体脂肪を減らそうと、ワークアウトを再開したら、足を痛めた。
深場→減圧症のリスクを増す→窒素の溜まりやすい脂肪を減らしとこう、って、クウキダイバー的発想で、冷静に考えれば、酸素使って加速減圧するのにね。
で、ちょっと長時間歩くと、足に激痛が。
なんで幹線の大阪便がこんなにすみっこなのよ\\\٩(๑`^´๑)۶////
もうひとつのラウンジ、「エアポートラウンジ」の前を通過しながら、しまったと思うこと、しきり。
フライトは機材繰りで10分遅れになっていたので余裕でいたが、けっこうカツカツな感じになり、南ピアに突入すると、ゲート職員の巻きが入っていて、大急ぎ。
なのに、G20の影響でなかなか関空管制からの離陸の許可がおりないとかで、ドアクローズ後も延々機内待機。
そして、きょうは機内WIFIも使えない。
結局、関空には40分以上遅れて到着。
先を急いでいないので、いいっちゃいいんだけれど…

関空に着いたら、さっそくインフォメーションデスクに「KIX-ITMカード」を発行してもらいに行く。
これで願わくば、リフレッシュスクエアに半額で入りたい。
あまり早くに入っても、お金ばかりかかるので、まずは腹ごしらえで時間つぶし。
なんとなく鎌倉パスタ。

別に関西で「鎌倉パスタ」を食さなくても、なんだけれど、私の行動圏にはないし、珍しいので。
さらにサンマルク系と知って脱力。


エアロプラザ2階「待合スペース」
KIX-ITMカードも手に入れたし、腹ごしらえもできたし、あとは寝床の確保。
第1ターミナルには有料の「エアポートラウンジ」があるが、エアロプラザには有料の「リフレッシュスクエア」と、無料の休憩室もあるので、エアロプラザへ移動だ。
エアロプラザに向かうコンコースは、ものすごい人と熱気で、不快指数∞。
そして警官がいっぱい。
歩きながら、リフレッシュスクエアに空きがあるか電話をかけたら、「満室です」と瞬殺。
選択肢があっさり消えたので、タダにこしたことはないと、休憩室にIN。
休憩室というか、そこには「待合スペース」と書かれていて、文字通りの、待合室な作りで緑のソファがずら〜りと並べられている。
そして壁際には背もたれのない赤いスクエア型のソファがぽつり、ぽつりと置かれている。
緑のソファーは、一人がけの椅子を8つくっつけた仕様のものなので、寝心地悪いことは確実。
赤のソファーは、壁に電源もあるし、屈葬のポーズにはなるけれど、一人で占有できたら悪くない。
でも、すでに先客ありだ。
待合スペースの客層はアジア系の20代が主流で、自分は確実に浮いた存在。
とは言え、タダが魅力で、緑の椅子で横になれるスペースは確保して、さっさと横になってみたけれど、寒すぎて眠れない。
23時になれば毛布の貸出しが始まるが、あと40分、それまでもたなそうな寒さだ。
それに中国語やベトナム語のおしゃべりがうるさいし、少し離れたところで、すでに寝息をたてていた白人ヤローの裸足が悪臭を発している。
ここで眠るには、寒さ対策、防音対策、ニオイ対策が必要。
もう無理!と20分ほどで、すごすご退散。

待合スペースを出たら、なんだかほっとした。
ベンチで寝るとしても、とりあえずターミナル1に戻ろうと、さっき来たコンコースを抜けようとすると、「ここは通れません!」と2人のおまわりさんが立ちはだかる。
空港内で人間の動線すら規制が入るG20!
「あっちに行けないと困りますぅ(>_<)」と言うと、「ぐるっと回れば行けますよ!」と迂回させられた。
足痛いのに、G20、めんどくせーo(`ω´ )o


KIXエアポートラウンジ
第1ターミナルに戻ってベンチで寝ることも辞さなかったが、金で解決できるなら、金で解決したい。
というほどの金額でないが(9時間、KIX-ITMカードで3000円もかからず、フリードリンクつき)、エアポートラウンジに行くことにした。

エアポートラウンジには、ふつうの喫茶のようなテーブル席のオープン席と、パーティションで区切られたブース席がある。
受付に行くと、「オープン席なら空いてます」の返事にまず安堵。
シャワーは使えるか聞いたら、「午前1時半まで、予約が入っています」とのこと。
まだ23時すぎ、起こされてまでシャワーしたくないので、とりあえずシャワーは断念。
どっちみち待合スペースから来たら、素晴らしいものに思える。

そしてラッキーなことに、オープン席にかけて30分もたたないうちにフロントのお兄さんがやって来て、「ブース席が空きましたけど、移動しますか?」と親切にも声をかけてくれた。
私が入ったあとにも、どんどんお客さん入ってきたから、ありがたい。

ブース席は、テレビ視聴のできるPCがあり、椅子にはけっこうリクライニングもある。

フルフラットまではいかないけれど、オッケーな感じだ。
PCをつけたら、「世界さまぁ〜リゾート」で、ナイーブ大竹が、パラオを紹介していた。
タイムリーだけれど、パラオに行ったことのある人なら知っている内容だし、なによりも、来たるナイトロックス講習に、微妙にテンパっているので、気持ちは盛り上がらない。
ネカフェなコンセプトだから、漫画もたくさんあるけれど、今回はウルトラディープダイビングが控えているので、とりあえず寝なくちゃ。
唯一残念だったのは、レンタル毛布がすべて出払ってしまっていたことくらい。
仕方ないので、ダイビングバッグからSASの大判速乾タオルかぶって、アイマスクつけて、仮眠。

けっこう眠れて、午前6時過ぎ、念願のシャワーへ。
シャワーは別料金で、ダミーのコインを投入するとお湯が15分間出る仕組み。

指定された番号のブースに入り。






最新の設備ではないけれど、まあよい。


自分のブースに戻った頃には、ラウンジ内はもうガラガラ。


入ってちょうど9時間たち、午前8時にラウンジを出た。


7/1(日)UA150 関西1105 グァム1545
朝食はすき家の卵かけご飯でチープにすませ、チェックインはスムーズに完了。
クレジットカードで入れるラウンジ「比叡」は狭いし混雑していた。
一方、グァムゆきのフライトはガラガラで、バルクヘッドの席をくれた。
さらに要人は皆帰ったのか、雨の関空を定刻に出た。

UAの緊急手順のビデオはスパイダーマンになっていたが、あんまりおもしろくない。

そして、相変わらず変な(失礼^^;)ミール。

コンチネンタル航空の時代から、グァムゆきではミルクを飲む。
機内映画の選択肢が少なくて、乗ったときから再生されていたレゴムービー2をぼっと観て…

グァム上空に入れば、ひさびさの青い空!




さあ、パラオ旅最大のいらいらスポット、イミグレーション&セキュリティチェック。
まず、イミグレ通過は、やはり軽く1時間コースだった。
あいもかわらず、日本各地と韓国からのフライトの到着ラッシュで、長蛇の列と、態度の悪い入管職員。
これがイヤで、来るたびに、もう二度とグァム乗り継ぎはするまい、と思う。
でも、インチョンや台北乗り継ぎは曜日が限られるし、曜日を気にせず日程組めるのは、UAだけなのが困りもの。
日本の各都市からフライトが着くわりには、圧倒的にコリアン率が高い。
そもそも、日本の半分程度の人口の韓国人には、グァムやパラオへのフライト需要があるのに、日本人にはないってのが残念すぎる。

関西弁に韓国語が飛び交う中、そこいらじゅうで泣き叫ぶこども。
「ごめんごめん」と謝るおとんの声がして、見るとおとんが首かけ扇風機を回したら、抱っこしていた女の子の髪を巻き込んでしまったようだ。

不愉快なイミグレとセキュリティチェック抜けたら、さっさとプレミアムカードで入れる「サガンビスタラウンジ」に入りましょー、と思ったら、20時までクローズですと。
使えねー!

仕方なく、薄いビールでスナックをぽりぽり。

そして、深場とテックで、SDCを思い出す。
SDCの元イントラの多くは、テックダイバーに転身しているので、ヒマも手伝って、テックについて、質問がてら彼らにメッセージを送ってみたら、すぐ反応があって、しばしチャットにつきあってもらった。


6/30(日)UA157 グァム2000 コロール2059
関西-グァムとは打って変わって、グァム-コロール便は混んでいた。
期待はしていないけれど、またまたがっかりするミール。

食後は少しでも寝ようと思ったら、隣のパラワンのおばちゃんに話しかけられ、眠れなかった。

さて、きょうの泊まりは、昨年5月以来のパラオホテルふたたび。
ギリギリまでホテルを取らずにいたら、かなり安くなっていた。
ホテルズドットコムで予約して、送迎はホテルに直接メールで依頼したけれど、パラオだけに不安。
本当に送迎は来るんだろーか、と猜疑心でいっぱい。
いくらバックパッカー気質が残っているとはいっても、コロール空港での野宿は無理!
でも、そんな心配をよそに、タクシードライバーは、プレートを持って、ちゃんと待っていてくれた。


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