処女、また婦人科へ行く①~診察~ | 奥さまは処女

奥さまは処女

2人は、ごく普通の恋をし、ごく普通の結婚をしました。
ただ1つ違っていたのは――奥さまは「処女」だったのです!

初めましての方は
こちらからどうぞ。

  「奥さまは処女まとめ」

 

 

 

第145夜

診察

 

 

 

 

 

おしり!!!

 


 

私ね、いつも、うるさいくらいしつこく処女処女言ってますけどね、
実は、後ろの方…
お尻の方は…
プレイの経験がありまして…

というのは嘘で、お尻の方も残念ながらちゃんと処女なんです。

だからさ、前が嫌だったら後ろっていう選択も、相当、勇気がいる選択なんですよ。

先生いわく、お尻からプローブを入れるのは

「痛くはないけど変な感じがするかも」

だそうです。

私は前に一度先生にお股の中をぐりぐりされていたので、今回も当然そこから攻め上げられるんだろうなと、覚悟してここまでやって来たのです。
だから、オモテナシの精神で、フロントビューを綺麗に仕上げてきたわけです。
前ばかりに気を取られていたのです。

ここで、まさかの2択でした。

前か、後ろか。

「痛い」方か、「変な感じ」の方か。

私、痛いの大嫌いなので、普通に考えたら「変な感じ」の方を選ぶかと思うんです。
くまの子見ていたかくれんぼでも、お尻を出した子1等賞ですから!!お尻が1番人気ということでしょう!?

だから、Hey Siri!のノリで気軽に、お尻!って流暢に即答しそうなものなんですけど。



ただ、その日はお尻の予想を全くしていなかったのです。

先生ったら、大穴狙ってきやがりました。

私、事前準備とか何もしてないんですよ。

とっ散らかっていると思うんですよ…
主に、あの、中の方が…ね。

今朝、トイレでスタートダッシュに出遅れた子たちがさ…第2コーナーあたりで、かくれんぼしてる可能性があるんですよ。

いや、それか、ゴール付近でうろうろしてるかもしれないんですよ。
自信ないんですよ…

私、ボーイズラブの漫画を結構真面目に読んだりするので知っているんですけど、

BL漫画の中で、デキる“受け”の男性は、後ろを使う前に、準備をしっかり行っているんですよ。
いつ“攻め”の男性に仕掛けられてもいいように、ゴールエリアを綺麗に仕上げているんですよね。中まで入念に。それが作法みたいなところがあるんですよ。

一方の私は、ゴールライン内側では、ダークホースのあの子たちが睨みをきかせて待機しているかもしれないんです。

それがとても心配で。

入れたプローブを抜く時、ついでに何か発掘されたりしないかな?出土遺品がはみ出ちゃったりしないかな?って。

というか先生は平気なんですか…?私のダークホースと鉢合わせる心構えが出来てますか?って逆に聞きたかったんですけど、聞けなかったんですよね。だからってブログに書いてしまって気分を悪くした方は本当にごめんなさい。

あと、お尻からの検査で、もう一つ不安要素がありまして。

プローブの先端って、少し太くなってるんですよ。私の指で3本分くらいの直径があると思うんです。

形も、あれ?これ、何のおもちゃかな?大人用かな?っていう形をしているんです。

BL漫画では、初めて後ろのプレイをする時、“受け”の男性が

「なんか…変な…感じ…」

って言うんですよね、みんな。
もう、先生のおっしゃる通りで、みーんな言ってるの!!
ナンカヘンナカンジ!って!

でもね、その何とも言えない違和感を口にしてる時って、指1本入れられた時の反応なんですよ。

私の予想では、いきなりあのプローブのワイドな先端を入れられて、「なんか変な感じ」じゃ済まない気がするんですよ。

「ウ゛ッ‥!!」

って低音ボイスが漏れ出すに決まっています。

で、その後に続く言葉はだいたい

「ま、待って…そのまま、動かないで…」

だと思うんです。

まあ、たいてい

「無理…もう限界…待てねー!」

って、“攻め”の男性に言われて突入されちゃうんですけど。
もうね、これが王道の3連単なんです。

あー、もう嫌だ。

だって先生、すごく攻めの要素ありますもん。
このクリニックの切り込み隊長といえば、絶対この先生ですもん。
インコース突いてきますよ。
「待って…!」って叫んでも待ってくれなさそうですし。
クリニックの待合室、めちゃ混んでましたし。
私1人にかける時間はそれほどなさそうなんです。
もうファンファーレが鳴り響いちゃってるんですよ。
最速のスピードで最後まで押し切られそうなんです。

と、まあ、散々書いてはみたんですけど、痛くないのなら、それはそれでいいのかもしれません。

やっぱり、痛いのは怖いんです。
出来れば避けたいレースなんです。

でも、どちらへ転んでも事件が起きる気配しかしません。
こんな時、おしり探偵がいたら、きわどいピンチもクールにひらめきププッと解決してくれるんだろうけど、あいにく知り合いにそんな人いなくて。

そんなこんなで、揺れる想いを体じゅうに感じて、あることないこと色々考えちゃうわけで、すみません、今日も長くなりました。

結局、どちらに賭けたかは夕焼け小焼けでまた次回。
 


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