ボクに希望はないが

きみにはある

ぼくの喜びはキミの悲しみ

逆立つライオンの

たてがみのなかで見た

きみの夢はなに?

ぼくは

きみの代わりに

ゆめなんか見ない

折れたビニール傘の

骨がキミの眼を貫き通すときは

きっと嵐の晩なんかじゃない

ほくはキミで

きみはボクだから

ビニール傘ひとつで

夢なんか見ない