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東大日本史の入試対策をまとめました。
【2020年度版】東大日本史 特徴と対策➊の続きです。
*20200326
最新情報に更新しました。
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★印を付してあります。
東大日本史 入試対策
合格のための鉄則★
すでに示した出題分析*から、東大突破のために何が必要なのかは、おのずと明らかでしょう。
*出題分析 https://ameblo.jp/nojimagurasan/entry-12584635658.html
鉄則1 しっかりした日本史の基礎力を身につける努力を最後までつづける
土台の構築のために大切な、最低限の基礎作業は、新しい歴史的理解にたって記述された教科書(たとえば『詳説日本史B』山川出版社)をくりかえし熟読すること。
これが最初のステップになります。
いうまでもなく、東大の出題教員はその多くが教科書の執筆に参加しています。
もしもこれを読み抜けないとすれば、それは、合格に向けた戦略的準備が極めて困難になることを意味するだけでなく、大学で社会科学(法学・政治学・経済学など)を身につけるための前提条件が欠落していることを告白したに等しく、したがってそもそも東大受験生を名乗る資格などないのです。
しかも近年の問題を再点検していくと、教科書の執筆・点検が作問のヒントになったのではないか、と思われる問題をいくつも発見することができます。
【新課程版教科書(移行期間:2013~2015)と東大日本史】参照
東大の場合、最新の教科書の研究がとりわけ重要だといってよいでしょう。
直ちに、理解度を重視した日本史学習のプランを実行に移してほしいと思います。
【新課程版教科書(移行期間:2013~2015)と東大日本史】
古代:ヤマト政権についての記述、詳細化(『詳説日本史B』p.23~p.33)。
出題例 2013年度第1問で「ワカタケル大王の時代のもつ意味」を出題。
古代:郡司や受領についての記述、詳細化(『詳説日本史B』p.47~p.48・p.53・p.79~p.80)。
出題例 2016年度第1問で「国司と郡司」を出題。
古代:大王宮・藤原京についての記述、詳細化(『詳説日本史B』p.33・p.36・p.39)。
出題例 2018年度第1問で「大王宮から藤原京へ」を出題。
古代:正倉院についての記述(写真のキャプション),詳細化。また正倉院宝物も追加(『詳説日本史B』p.58)
出題例 2020年度第1問で正倉院の性格や宝物に関する文章を出題。
中世:「鎌倉時代後期以降の荘園や公領では、代官を任命……代官にはこの他、禅僧や商人、金融業者が任命されることもあった」という記述を追加(『詳説日本史B』p.123)。
出題例 2015年度第2問で「金融業を営む者が各地の御家人の所領において代官として」という文章を出題。
中世:鎌倉時代における所領裁判についての記述,詳細化(『詳説日本史B』p.104)。
出題例 2017年度第2問で「鎌倉幕府による裁判」を出題。
近世:朝幕関係や17世紀後半の東アジア情勢についての記述、詳細化(『詳説日本史B』p.174・p.198)。
出題例 2013年度第3問で「禁中並公家諸法度」や17世紀後半における「社会状況」の変化を出題。
近現代:朝鮮特需と経済復興についての記述,詳細化(『詳説日本史B』p.392~p.393)。
出題例 2019年度第4問で「平和条約発効頃(朝鮮戦争期)の機械工業」を出題。
鉄則2 学習過程で過去問の徹底研究を軌道に乗せて論述問題と格闘する
次のステップは、具体例を記した文章例示型の出題パターンに代表される、東大でよくみられる論述問題に迷わずアタックすることになります。
そうしたチャレンジングな姿勢こそが、学力向上の原動力なのです。
具体的な取り組み方については、このブログの次の記事で確認してください。
事実、論述問題との知的格闘が楽しくなってくるタイプの受験生は、例年、見違えるような飛躍をみせています。
そのうえで、力量のある高校教師・予備校講師の授業を利用できれば、相当優位な戦いを進めることができるでしょう。
鉄則3 身につけた学力を発揮するために入試本番を想定した準備を心がける
東大入試本番では、問題に示されている文章などを、状況に応じて抽象化したり比較したりする知的作業が求められます。
これらを短時間のうちに成功させるためには、充実したシミュレーションを重ねるしかありません。
この最終ステップにいつ突入できるかで、合否は大きく左右されるでしょう。
まずは、以上のような状況を前提にして展開されるライブ授業・東大教室*1や映像授業・東大日本史*2に集中してください。
さらに受験の秋がやってきたら、柔軟な論述力と入試本番に向けた自信を養成するために、授業以外でも自力で答案を作成する機会を増やし、アウトプットの思考回路を鍛えるようにしてください。
*1 東大教室
新 宿
https://www.asahiculture.jp/course/shinjuku/d14447b3-2d4b-01a5-4c8a-5e1bdab91aa9
横 浜
https://www.asahiculture.jp/course/yokohama/1da5c31e-3b89-5c44-bd4b-5e2839f0442c
中之島
https://www.asahiculture.jp/course/nakanoshima/11579b57-fd43-ee7a-f399-5e434fef791c
*2 東大日本史
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