皆さん、こんにちは。
いつも本当にありがとう。
「京大日本史 入試対策」をまとめました。
「京大日本史 出題分析」の続きです。
2016.7初出→2017.3加筆→2018.6加筆→2020.4加筆。
20200406
最新情報に更新しました。
追加情報がある項目には、★印を付してあります。
京大日本史 入試対策
■合格のための鉄則★
以上の出題分析1・2・3(←リンクあり)から、京大突破のために何が必要なのかは、おのずと明らかでしょう。
□鉄則1□ 日本史の基礎力を広く深く身につける努力を最後までつづける
土台の構築のために大切な、最低限の基礎作業は、新しい歴史的理解にたって記述された教科書を繰りかえし熟読すること。
これが最初のステップになります。
いうまでもなく、京大の出題教員はさまざまなかたちで教科書の執筆にも参加・関与しています。
もしもこれを読み抜けないとすれば、合格に向けた戦略的準備が極めて困難になるだけではありません。
それは、大学で社会科学を身につけるための前提的条件が欠落していることを告白したに等しく、したがってそもそも京大受験生を名乗る資格などないのです。
しかもすでに指摘したように、京大日本史は、記述・論述部分ともに大半が教科書を下敷きにした設問で占められています。
最新版教科書の研究がとりわけ重要だといってよいでしょう。
□鉄則2□ 学習の過程で問題演習を軌道に乗せて論述問題とも全力で格闘する
次のステップは、記述問題・史料問題・テーマ史問題・論述問題など、あらゆるタイプの問題に迷うことなくアタックすることになるでしょう。
京大日本史は、教科書レヴェルの知識と理解を前提にしたうえで、私大型記述力と国立型論述力の双方を必要とする、重量感のある問題群を楽々と解いていくスピードも要求してきます。
この“力”を身につけるためには、相当量の演習を積む必要があります。
記述部分については、70問中60問以上完答すること(得点率85%以上)を目標に、問題演習を確実に進めるつもりになってください。
あれこれの演習講座や入試問題集を選択する際には、➊しっかりした講義や解説がついていること、➋少なくともここ数年のうちに新たに制作されたか、もしくは本格的な改訂が施されていること(そうでないと教科書改訂にともなう新しい要素がほとんど欠落してしまいます)、この2点を選択の基準にするとよいでしょう。
デジタル参考書「教科書が変わる時、入試も変わる」(←リンクあり)も、参考になるはずです。
論述問題は、確実に得点を重ねられるタイプなので、恐れる必要はありません。
たとえば、“学研 難関大日本史 実戦ユニット1~4”(←リンクあり、論述を含む総合問題の徹底演習)や“野島の日本史論述特訓”(←リンクあり)などで、十分な問題解決能力を磨くことができるはずです。
日頃から意識するべきことは、論述問題と向きあう姿勢。
そうしたチャレンジングな精神こそが、学力を飛躍させる原動力です。
具体的な取り組み方については、このブログの「日本史の基本7(演習の方法論②-論述)」(←リンクあり)で確認してください。
そのうえで、「基礎力重視型200字論述新研究」(←リンクあり、全25題)にアタックしましょう。
このシリーズは、事実上の京大対策といってよいものです。
論述問題との知的格闘が楽しくなってくれば、歴史の全体像を把握する力が見違えるようについてきます。
それは同時に、記述型問題への対応力を確実に高い次元へと導いてくれるものになるでしょう。
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2020年03月31日 22:00