三連休に訪れた、大型の台風19号。
たくさんの被害をもたらした台風でした。
読者の皆様は怪我や被害などありませんでしたでしょうか?
僕は11日から前泊で撮影会場の近くに移動していたので、
特に影響もなく撮影して無事に帰って来れました。
台風での結婚式は過去にも色々経験していますので、
ある意味で経験と訓練を積んでいます。
台風で大変なことになった関東付近での12日土曜日、13日日曜日、
結婚式をする、出席をするという方たくさんいたかと思います。
12日は公共機関はストップ、そしてコンビニまでもが休業するという、
異例の事態でしたが結婚式は行われるところでは行われていました。
特に台風の影響が強かった12日土曜日。
結婚式の中止や延期をされる決断をされた方、結婚式を執りおこなわれた方、
色々な決断を迫られる中で選んだ結論、その結論がお二人のすべてであると思います。
・結婚式を中止、もしくは延期をした。
・予定通り結婚式を決行した、ゲストへの気遣いはした。
・予定通り結婚式を決行した、台風の影響があるため参加の有無を確認、来られるゲストには宿泊場所、
食事、移動手段の負担など最大限の配慮をして手配した。
大まかに3通りの決断だったかと思います。
それは正しい判断なのか間違った判断なのかはその結婚式次第です。
でも台風ルート上にある地域で、結婚式を決行する決断をされた方は、
どのくらいのケアをどのくらいゲストに施したのか。
あえていいますが「気遣い」ではなく「施し」です。
「台風の中来てくれてありがとう」という精神論ではなくて、
現実的に何をゲストにたいして施したのかが重要です。
「移動手段、宿泊、食事、それらの手配と費用負担、そして安全確保」
12日の状況の中で結婚式を決行するのであれば、
上記のことは新郎新婦サイドで最低限用意すべきことです。
実際にそのように新郎新婦さんが施して、
無事に結婚式を執りおこなった人もいますがそうではない方もいらしたようです。
台風が過ぎ去った13日に東京都心のホテルに伺ったら、
ホテルのロビーで疲れ切っている顔をされた70代のご夫婦がいらっしゃいました。
ホテルとはいえ、固そうなイスに身体が痛そうに腰掛けていらっしゃいました。
とてもつらそうな顔と体勢をされていて心配になったので、声をかけてみると
「昨日帰ることができなくて、部屋も空いていないから一晩ここで」と。
電車も運転再開の目処は立っていなく、その場所で18時間も座っていたそうです。
12日の結婚式に出席をされていたご親族の方でした。
ホテルも連休やラグビーワールドカップで満室で泊まることも出来ない状態で、
そのホテルから近隣を5件紹介してもらい連絡したけれど、
すべて満室だったようで諦め座っていたそうです。
当の結婚式の新郎新婦さんは全く手配もせず、自分たちは宿泊されていました。
「おや、まだいらしたんですか?」
70歳のご夫婦は朝食か何かでロビーに降りてきた、
12日に出席をした結婚式の新郎新婦さんにそう言われたそうです。
苦しい表情を浮かべながら「さらに疲れましたよ」
と心の内を僕に吐露してくださいました。
たまたまそのホテルのマネージャーは僕の知り合いだったので、
その旨を伝えてると、公共機関が動くまで身体の負担がないよう、
少しやわらかいイスがある控え室を用意してくれました。
安堵したご夫婦の顔が忘れられません。
そのマネージャーと少し話をしたのですが、
12日の結婚式は3割は決行して、残りは延期か中止とのことでした。
ちなみにもう一つ気になったホテルスタッフはどうしたかというと、
翌日13日は公共の交通機関が不通になるのが予告されていたので、
結婚式を運営するスタッフはイスを並べて宴会場に寝たり、
寝られないからとシルバーやお皿を一晩中磨いている方もいたそうです。
12日に結婚式と決行された方はスタッフ的に、
完璧なケアをされた方は1組だけだったそうです。
宿泊手配、食事手配などゲストに負担がないよう、
考えられることを若い二人がすべて行っていたそうです。
その他の決行した多くの結婚式は首をかしげるケースが多かったようですが…。
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●ケース1
「雨風たいしたことないし午前中の早い式だから大丈夫」
と決行をされた新郎新婦さん、
けれどゲストのほとんどの方は受付でご祝儀を渡して帰ったそうです。
雨風は少なくても、お昼頃から公共交通機関の計画運休があって皆さん帰れなくなることを懸念してのこと。
新郎新婦さんが宿泊手配をしていなかったので、
ホテルからゲストの宿泊手配をおすすめしたら、
「そういう過剰なセールスはやめてください」と怒られたそうです。
●ケース2
やはり雨風が少なかったので強行に結婚式を執りおこなった新郎新婦さん、
ゲストは披露宴の乾杯ぐらいのタイミングでたくさん帰り始めたそうです、
残ったゲストは2割ほど。
すると新郎新婦さんはキャプテンを呼びつけて、
「帰った人のお料理はキャンセル扱いでお願いします」
そして「お料理、出してないのだから返金できないでしょうか?」
と言われたそうです。
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楽しみにしていた結婚式、もちろん一番かわいそうなのは新郎新婦さんです、
上記の新郎新婦さんもプランナーさんに、
「大切に結婚式を準備してきたのにこの仕打ち、私たちが一番被害者」
と言われていたそうですが、
その大変な結婚式に呼ばれるゲストも言うなれば被害者です。
キャンセルしても違約金がかかってしまったり、
延期するにしても追加費用がかかってしまったりするので、
結婚式を決行されたということはわかりますが、
もう少し冷静に対応も出来たはずです。
台風は事前にわかる自然災害です、今回も5日前から関東上陸の可能性がでていて、
2日前に計画運休の情報が出ていたので、
宿泊手配することもその時であれば容易であったはずです。
結婚式を決行するのであれば、宿泊や移動手段の手配、費用負担。
その手段が難しいのであれば延期や中止。
そういった英断をされた新郎新婦さんもたくさんいらしたかと思います。
台風の中強行された結婚式、ゲストの目と心にはどう映るか。
その想像力がなかったり、ないことに目をつぶってしまう新郎新婦さんがいたら、
台風がまもなく上陸、公共機関は動かないという12日の環境での結婚式は、
決して結婚式を決行すべきではなかったと僕は思います。
ゲストの命に関わる事ですので、結婚式をするにはそこまで考えないといけません。
そうそうそう、あとこれも言いたかったので、
長い話がさらに長くなりますが注意喚起として書かせてください、
新郎新婦さんが入ることが出来る「結婚式総合保険」と謳った保険があるようです。
「結婚式 台風 保険」で検索すると出てきます。
台風などのため結婚式が出来なかったら結婚式のキャンセル費用をほぼ負担という、
ぱっと見すごい保険なのですが、ぱっと見だけです。
台風が来て中止の決断をした→キャンセル料を払うという保険ではありません。
例えば台風が来てお金が払われるケースは、
台風がきて二人の住んでいた住宅が半壊以上でなければ保険は下りません。
台風のため中止したいと思っても、保険が下りるハードルがとても高いのです。
「結婚式総合保険」と聞いてすごいと感じますが、
よく読むとおかしいと気付きます。
まあこんな微妙な保険がゼクシィ保険ショップで普通に扱っています、
ご利用は計画的に(笑)
なにはともあれ、台風の結婚式色んな考えがあるかとは思いますが、
12日、13日の結婚式をされた新郎新婦さん、中止や延期にした新郎新婦さん、
出席されたゲストの皆様、出席しようとしたゲストの皆様、
そして携わったすべての結婚式スタッフ、皆様にお疲れ様ですといいたいです。
(写真と本文は関係ありません)
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