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ハムシの駆除対策 家庭菜園やプランター菜園で使用できる農薬



2019-2-5-1 きゅうり




野菜の栽培にはつきものの病害虫。栽培環境や土の状態が良い中で元気に育つ野菜であれば、植物がもともと持っている免疫力で病害虫を寄せつけませんし、大きな被害に合うことはありません。ですから、薬剤に頼る前にまずは元気な植物を育てることが最も大切です。
しかし、気候変化や周囲の環境変化など、ちょっとしたことで栽培環境が変わり、病害虫の大発生に見舞われてしまうことがあります。

特に昨今の異常気象は、あっという間に栽培環境を大きく変えてしまうことで、植物に大きなストレスを与え、植物を弱らせ、病害虫被害が多発してしまう傾向にあります。

今回は、幼虫の頃は根を、成虫になると葉を食害するハムシ類について調べてみました。




害虫と益虫


大事に育てている作物の花や葉、茎、根を食べたり、養分を吸汁して害を及ぼす虫を、その作物にとっての害虫』といいます。
一方、カマキリ、クモ、テントウムシなどはそれらの害虫を捕食し、ミツバチやチョウは受粉の手助けをしてくれます。このようなその作物に有益な虫を『益虫』といいます。

農薬は、その作物に対する『害虫』だけを殺すことが出来れば万能薬ですが、残念ながら『益虫』までも殺してしまう可能性が多くあります。
また、農薬を使うことで、畑の生態バランスを崩す可能性があり、余計な病害虫を増やすことになりかねません。乱用することで虫に耐性ができ、薬が効かなくなることだってあります。
ですから薬剤の使用は、残留農薬の問題、環境への問題も含め、最小限にとどめたいものです。


病害虫にやられるきっかけ


植物の葉や根の周囲では、数億いる微生物の中でも乳酸菌などの有用微生物(善玉菌)が数的優位な状態でバランスを保っています。

この状態であれば、土中環境が健全であるので、植物の根は活発に栄養分を吸収でき、植物全体が元気になり、植物のもともと持っている抵抗力や自然免疫力が発揮され、病害虫にやられることなく植物は元気に育ちます。

ところが、気候変化(異常気象)、肥料過多、肥料不足、ストレス、老化などで抵抗力が弱くなると微生物バランスが崩れ、悪玉菌が数的優位になることで病害虫の攻撃にやられるようになってしまいます。

ゆえに
病害虫にやられない = 植物を元気に育てる = 有用微生物の多様性を保つ 
といえそうです。


ハムシ


↓虫を判別するにはこちらが参考になります
🔗昆虫エクスプローラ
🔗病害虫・雑草の情報基地



《被害症状》

幼虫の被害と成虫の被害があります。

クロウリハムシ、ウリハムシ、キスジノミハムシの幼虫による被害は、根を食害されることで養分が吸収できなくなり、大発生すると枯れてしまいます。

成虫の被害は、葉を葉脈だけ残して網目状に食害するため生育が悪くなります。

ハムシ類は、幼苗や弱った株を好んで食害します。



《生態》

発生時期は4月~11月頃です。

体長は2ミリ~10ミリでコガネムシを小さくしたような体型をしています。また幼虫はイモ虫のような体系をして土中にいます。

越冬した成虫が春になると現れて産卵をします。6月以降に卵から孵った幼虫が土中で根を荒らし、夏に成虫になり再び産卵します。年に2.3回このサイクルがあるのでやっかいです。

ウリハムシ、クロウリハムシはウリ科の野菜を食害します。

キスジノミハムシはアブラナ科の野菜を食害します。

フタスジヒメハムシはマメ類を食害します。

ダイコンサルハムシの幼虫は秋にダイコンやカブの根を食害します。




《防除方法》

発生が少ないからと放置しておくと産卵を繰り返し、幼虫が根を食い、その後成虫の大発生につながることがありますから、成虫は早期発見を心がけ、見つけ次第処分します。ハムシは素早く動くので気温が低くて動きの鈍る朝夕を狙うと良いです。

銀色を嫌う性質があるのでシルバーマルチで寄せ付けないようにする。

収穫後の枯葉や枯草は越冬場所になるので除去しておく。

見えない土中の幼虫が根を食うのがやっかいなので、耕運時に発見した幼虫は必ず処分する。


ハムシに効果のある薬剤


ハムシに効果のある薬剤を紹介します。
薬害の恐れがありますから、それぞれの作物に適応している薬剤を選ぶことが大事です。
自分の栽培している作物に多く適応している薬剤を選ぶのがコツです




①ベニカ水溶剤

野菜・果樹・花など幅広い植物に使用できます。野菜のトマト、きゅうり、なすをはじめ、果樹では、うめ、かき、かんきつ、ブルーベリーまで幅広く使えます。

有効成分が葉や茎から吸収されて植物体内にゆきわたり、殺虫効果が持続する(アブラムシで約1カ月)すぐれた浸透移行性殺虫剤です。また、有効成分は葉の表から裏に移行しますので葉裏に隠れている害虫など直接殺虫剤がかかりにくいところにいる害虫も効果的に退治します。

植物の汁を吸う害虫(アブラムシ、コナジラミ、カイガラムシ、カメムシ等)はもとより、葉を食害する害虫(ケムシ等)や甲虫類(カミキリムシ、コガネムシ等)にも優れた防除効果を現します。

新しい作用性をもつ成分が、従来の薬剤に抵抗性を持った害虫にも高い効果を発揮します。

顆粒水溶剤のため、粉立ちが少なく水に溶けやすく扱いやすいです。

▷▷ベニカ水溶剤を見てみる






②ダイアジノン粒剤

本剤は土の中に潜むコガネムシ幼虫やネキリムシだけでなく、きゅうりやかぼちゃのウリハムシ幼虫も退治する土壌害虫の殺虫剤です。

接触効果だけでなく、ベーパーアクションにより殺虫成分が土の中に広がって効果的に害虫を退治します。

土に混ぜるだけで予防*効果が長持ちし(コガネムシ幼虫で3~4週間)、植物の根を害虫の食害からしっかり守ります。

▷▷ダイアジノン粒剤3 を見てみる






③ベニカベジフルスプレー

幅広い害虫に優れた効果があり、だいこん、キャベツなどの野菜、うめ、かき、かんきつなどの果樹に使えます。

速効性と持続性(アブラムシで約1カ月)を実現。成分は葉裏まで浸透し、葉の中や葉裏の害虫まで退治します。

スプレータイプなので希釈の手間がかかりません。

▷▷ベニカベジフルスプレーを見てみる




まとめ


植物は一度根を生やしてしまったら、そこから移動することはできません。
その場の環境に合わせて生きていかなければならないのです。
ですから、いろんな外的攻撃に打ち勝つ免疫力を長い進化の中で確立してきました。

要するに、植物はもともと持っている免疫力で病害虫に負けないようになっています。

昨今の異常気象による病虫害や生理障害は自然現象なので、なかなか避けにくいことですが、肥料のやりすぎによる軟弱栽培が原因の病虫害や、風通しの良い栽培環境づくりなどは、自らの栽培技術向上で克服することができます。

毎日作物をよく観察し適切な栽培をして、病害虫に負けない元気で美味しい野菜づくりに努めましょう。


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参考文献


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よかったら読んでみてください。









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Last Modified : 2019-11-26

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