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ブロッコリー『スティックセニョール』栽培記録 2019夏【種まき 定植 収穫】



2019-7-27-7 ブロッコリー



2019年夏秋のブロッコリー『スティックセニョール』の栽培記録です。
定植から収穫までを記録します。
家庭菜園やプランター菜園でのブロッコリー栽培の参考になれば幸いです。




ブロッコリー栽培 基本情報


《発芽地温》20~25℃ 発芽日数4~6日 

《生育適温》 15~20℃前後

《育苗期間》 種まきから30~35日前後、本葉5~6枚ごろまで

《収穫時期》 タネマキ後55日 頂花蕾は500円玉大で収穫、その後、側花蕾を長さ15~20㎝で収穫 1株15本程度採れる

《タネの寿命》 種まきは4つの条件を揃えれば芽が出る!🔗発芽を成功させる方法とコツ


 
2019年7月27日 栽培日数0日 種まき


・種まき用土を用意します。殺菌処理してあるので便利です。

・用土は乾いているのでバケツに必要量を入れ水を加えて湿らせておきます。

2019-7-27-4 ブロッコリー



・9㎝ポリポットに用土を入れて、タネを3~4粒間隔を開けてまきます。

・種が見えなくなる程度に薄めに土をかけ、手で軽く押してなじませます。

2019-7-27-5 ブロッコリー2019-7-27-6 ブロッコリー




・噴霧器などでタネが流されたり、表面に出てこないように気をつけながら、メネデール希釈水をまきます。

2019-7-27-8 ブロッコリー

🔗種まきや植え付けにメネデール 家庭菜園で効果のある使い方




高温対策として、夏まきでは日ざしを和らげるために、寒冷紗やよしずで覆います。冬まきでは、発芽地温が高いので加温・保温して育苗します。表面の用土が乾かないように気をつけましょう。

2019-7-27-7 ブロッコリー


 
2019年7月29日 栽培日数2日 発芽


・2日でみごとに発芽しました。しかも発芽率ほぼ100%です。発芽条件がバッチリそろったのでしょう。ただ、栽培適温は少し低くなりますから、苗のうちは高温に注意して育てなければなりません。

・本葉5,6枚になるまでに間引きを繰り返して1本立ちにします。およそ30日の予定です。

2019-8-3 ブロッコリー


 
2019年8月5日 栽培日数9日 


・栽培日数9日でここまで大きくなりました。苗半作といわれるように、苗を元気に育てられれば、病害虫に合うこともなく収穫を迎えられます。午前中はしっかり太陽の光を浴びさせて、午後は木漏れ日がさす程度の場所において株を弱らせないようにしています。

2019-8-6-1 ブロッコリー


2019年8月11日 栽培日数15日 


・本葉が出ました。双葉から本葉までゆっくりと成長しているように見えます。じっくり栄養を蓄えることがスーパーフード『ブロッコリースプラウト』と呼ばれる所以になるのでしょうか。

🔗スーパーフード ブロッコリースプラウトの栄養効果と栽培方法

2019-8-11-1 ブロッコリー


2019年9月4日 栽培日数39日 


・本葉3枚になりました。39日で本葉3枚は少し遅い成長だと思われますが、酷暑の中、水切れも根腐れも起こさずに管理できたので良しとしましょう。
・気温も少し下がってきたので、もみ殻米ぬかボカシを少し投入して一気に元気を取り戻してもらいましょう。

2019-9-4 ブロッコリー


2019年9月15日 栽培日数50日 定植


・栽培日数50日にして定植までこぎつけることができました。
・30㎝くらいの深さまでしっかり耕して空気をまとわせた土に、もみ殻・米ぬかボカシ、石灰をよく混ぜて高さ10センチ程の畝を作っておきます。
・株間50㎝で植え位置を決めます。
・ポットから抜けやすいように、また、水をしっかり吸わせておくために、水に浸しておきます。

2019-9-15-1 ブロッコリー2019-9-15-2 ブロッコリー




・根は回っていますが、どことなく細いような…ブロッコリーの根はこんなものなのか。
・深植えにならないように、注意しながら植え付けます。
・水を撒いて定植完了です。

2019-9-15-4 ブロッコリー2019-9-15-3 ブロッコリー



2019年9月24日 栽培日数59日 


・定植後、一気に成長を始めました。気温が下がったせいか、ポット育苗がストレスだったのか。

・トンネルの中にバッタが一匹入っていて、大事な葉を食われていました。早期発見で逃がしたので助かりました。

2019-9-24-2 ブロッコリー


2019年10月13日 栽培日数78日 


・順調に成長しています。

・防虫ネットをしているのに、虫食いがあります。誰の仕業なんだろう。


2019-10-13-1 ブロッコリー


2019年11月9日 栽培日数105日 


・根元の茎は細く、だんだん太くなっているので不安定です。1本支柱を立てることにしました。

・これから北風をまともに受けますから、これで安心です。

2019-11-10-1 ブロッコリー2019-11-10-2 ブロッコリー



2019年11月23日 栽培日数119日 


・栽培日数119日にしてやっと頂花蕾が出てきました。ブロッコリーはこの頂花蕾をいただくのですが、スティックセニョールの場合は、これを摘芯することで生えてくる側枝をいただくことになります。

・頂花蕾が10円玉くらいになったら摘芯します。もちろん摘芯した実は美味しくいただきますよ。

2019-11-23-6 スティックセニョール


2019年12月4日 栽培日数130日 摘芯


・4株の頂花蕾を摘芯しました。脇からはまさにスティックセニョールがニョキニョキと伸び始めています。あと少しで収穫ですね。

・摘芯した頂花蕾をいただきましたが、柔らかくて味が濃かったです。家庭菜園で育てた野菜は、味が濃くてしっかり野菜の味がします。

2019-12-3-2 スティックセニョール

2019-12-3-3 スティックセニョール


2019年12月14日 栽培日数140日 収穫


・栽培日数140日にして初収穫を迎えました。

・茎も食べれるとのことで、どの長さで茎を切ればよいのか迷いましたが、少し短めにカットしました。

・花蕾が少し紫がかっているのは、寒さで凍らないためにアントシアニンという栄養素をせっせと作っているからです。

2019-12-14-1 ブロッコリー


寒くなると野菜が甘くなる仕組み


野菜は凍りつくような寒さでもなかなか凍ることはありません。これは野菜が凍らないように寒さ対策をしているからです。

そもそも凍るのは水分なんですが、水に糖分やビタミンなどが含まれていればいるほど凍りにくくなるのです。
だから寒くなると野菜は凍らないように一生懸命糖分やビタミンを作り出すのです。

これが野菜が寒くなると甘みを増す仕組みです。
成長はとてもゆっくりですが、光合成でつくられた栄養分をじわじわと甘みに変えているのですね。


2019年12月30日 栽培日数156日 


・収穫のピークを迎えました。

・年末年始の食卓に、自家栽培の緑豊かな野菜が並ぶのは、なんとも贅沢です。

2019-12-30-4 スティックセニョール


2020年1月12日 栽培日数169日 撤収


・ここの畑で次作のスナップエンドウの小苗が定植の時期を迎えていますので、撤収としました。

・太い根も細い根もしっかり生えていて元気に育ったことが分かります。

・ここの畝は日当たりも面積も土質も良いので、元気な野菜が育ちます。土、太陽の大切さがわかります。

2020-1-12-4 ブロッコリー


まとめ


はじめてスティックセニョールを栽培しました。7月から長い時間がかかりましたが、害虫にも合わず、昨今の真夏の猛暑も乗り越えて収穫することができました。
緑色が独特で、いかにも栄養満点な感じで食卓でも人気となりました。来シーズンも挑戦してみようと思います。




※野菜は、日光が大好きです。特に夏野菜は日光と温度を要求しますが、昨今の猛暑、酷暑の中では気温の上がり過ぎにより、元気がなくなり成長が弱まったり、病害虫が多発したりします。日光は好きでも異常な暑さは好きではないようです。

地球温暖化が原因とされるこの暑さですが、下記写真資料にある通り1960年代から暑さが顕著になりはじめています。植物の進化はもっともっと長いスパンですから、温暖化のスピードに植物の進化が追い付いていないというのが現状のようです。

将来、人間にとっても植物にとっても過ごしやすい夏に戻ってくれるのが一番良いのですけど、どうなることやら。現状ではこの暑さにも負けない品種の改良を待つしかないのでしょう。

日本の夏は徐々に暑く、長くなっている (東洋経済ONLINEより)
2019-11-23 資料




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コラム 有機質肥料・完熟堆肥・ボカシ肥料のこと


野菜作りが一作終わると、土壌中の養分は消費されてしまっています。次期作のために失われた栄養分を補給しなければなりません。
足りなくなった分、または次期作の野菜に必要な栄養分を補うために有機物を投入します。

注意しなければならないことは、生育途中に足らなくなった場合は追肥すればよいですが、過剰な場合は残った肥料成分が腐り、病害虫などの害がでてきますから、多過ぎないように気を付けなければなりません。




有機物が投入されると活発になる微生物

微生物にとって有機物(油かす・骨粉・魚かす・牛ふん・豚ふん・鶏ふん・生ごみ・緑肥など)はエサです。エサのない状態ではひっそりとしている微生物ですが、有機物が土に投入されると一気に活発にエサを食べ、増殖と死滅を繰り返します

このエサを分解してできた物質を、根は栄養分として吸収することになります。
死滅した微生物もまた他の微生物に分解され栄養分になります。

化学肥料は、微生物のエサにはなりません。したがって、化学肥料だけの施肥は、エサがないのでやがて微生物ゼロの土を作ります。




分解しやすい物質と分解しにくい物質

有機物には様々な物質が含まれています。
微生物は食べ易い物質(糖、デンプン、たんぱく質など)から先に分解していきます。
食べ易いので一気に分解し増殖するので熱が出ます

有機物の投入を種まき・定植の数カ月前に行う理由の一つは、この熱で根が傷つくのを避けるためです。

さて、残った食べにくい物質はどうなるかというと、ゆっくりと時間をかけて微生物によって分解されていきます。堆肥となりやがて腐植となります。この時熱は出ません。

分解し易い物質を分解し、且つ発酵熱によって雑草のタネや病害虫の元を減らす工程を、堆肥作成においては一次発酵といい、一次発酵が終えた有機物は完熟堆肥とうたっても良いことになります。
この後、分解しにくい物質をゆっくり分解していきますが、時間が経てばたつほど腐植と微生物が増え、良質な完熟堆肥となっていきます。




どの微生物が動くかはわからない(水たまりでは腐る)

有機物が投入されると、エサを食べ微生物が活発になるといいましたが、有用菌である『乳酸菌』や『酵母菌』などが多く活発に動いてくれれば理想的な発酵になるのですが、そうでない場合があります。

水はけが悪かったり、大雨で水たまりになってしまうような畑で、土に酸素が含まれていない土壌では、同じ分解でも発酵ではなく腐敗となる微生物が動きます。

腐敗の場合は、植物の生育を悪くする物質が出来たり、有毒なガスが発生したりします。何より腐敗臭に誘われてハエやセンチュウなど害虫が寄ってきて悪の温床となります。
有機物さえ投入しておけば大丈夫、美味しい野菜ができる!と安心するのは間違いです。

腐敗の条件は、水、酸欠、温度です。せっかくの有機質肥料ですから腐らせないようにしたいものです。




ボカシのすすめ

発酵か腐敗か…土の中でどっちに転ぶか分からないようなことを避けるため、あらかじめ有用菌で有機物を上手に発酵させたものがボカシ肥料です。
これなら一次発酵済みなので温度が上がることもないですし、有用菌によって分解され、根が吸収できる栄養分になっていますから安心して施肥することができます。
ベテラン菜園家ともなれば、自分の手に入れやすい有機物などを利用してオリジナルの『ボカシ』を作り菜園に投入しています。

🔗7日で完成 米ぬか・もみ殻 ボカシ・堆肥づくり/好気性発酵 はこちらから




数種類の有機質肥料を発酵させた即効性の肥料をボカシ肥料といい、落ち葉やバークなどを入れ、分解がゆっくりで土壌を改良するような働きを持つもので一次発酵が済んでいるものを完熟堆肥といいます。

ここをしっかり押さえ、理解しておくことが大切です。

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Last Modified : 2020-01-12

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