多くの文章術の本で書かれている

文章上達の秘訣は大きく2つです。

 

ひとつは、名文を多く読むこと

ふたつ目は、名文をまねること

 

とされています。要するに、

名文から学びなさいということです。

 

作家の丸谷才一も、

「われわれは新しい言葉を創造することは

出来ない。可能なのは在来の言葉を組み合わせて

新しい文章を書くこと」

 

「言葉づかいを歴史から継承することは

文章を書くという行為の宿命」

と説いています。

 

ある国語学者に文章の上達法を聞いてみました。

 

優れた文章を読むことは、

語彙を増やし、言葉遣いを学び、

文章の流れをつかむことができると言います。

 

それでは、どんな文章で書かれた本を

読めばいいのでしょうか。

 

これも真似から始めるといいそうです。

自分の好きな作家の薦める本の中から自分の興味に

あった作品を選んでみてはどうかとのことです。

 

例えば、

ジャーナリストの池上彰氏は、

ゴーゴリの『検察官』を手本にしていると言います。

また、NHK入社当時は、

「先輩記者の書いたニュース原稿を

ひたすら丸写ししていた。

ラジオのニュースを録音して書き起こして、

原稿の書き方を覚えました」

 

作家の夢枕獏氏は、

坂口安吾『桜の森の満開の下』や

『司馬遼太郎が考えたこと』を

繰り返し読み込んだそうです。

 

文章術を身に付けたいならば、

多読よりも、これはと思う本を

繰り返し読んだ方がいい。

 

手本となる作品を何度も読んでいるうちに、

それを書いた人の考え方や思想も

自分の中に入ってきます。

 

作家の村上春樹氏は、

「何度もテキストを読むこと。

読みながら疑問点をリストアップし、

納得がいくまで調べることが大事」

と書いています。

 

先の国語学者によれば、

「やみくもに名文家の文章を模倣するのではなく、

自分が書きたいものについて手本を選びなさい」

と、言います。

 

プレゼン原稿を書きたい、Webライティング原稿を

書きたいのであれば、

人気の高いプレゼンターやWebライターを探して

その人の文章を参考にしましょう。

 

それらが簡単に見つからない場合は、

新聞の一面コラムを参考にするといいそうです。

 

その理由は、

文章が500字から700字程度にまとまっている。

時事問題の捉え方がわかる。

主張を伝える文章の構成がわかる。

 

最後に、最近では池上氏のように

書き写すことは最近少なくなっています。

パソコンで打ち込む場合は、

単純な入力作業にならないように、

内容を頭に入れながら打ち込みましょう、とのことです。

 

一朝一夕には上達しないでしょうが、

時間をかけてチャレンジしていきたいと思います。

 

 

 

桜の開花が聞こえ始める中、第40回Webライティング能力検定に関する業務が完了しました。

受検者のみなさま、合格おめでとうございます!

 

今年最初の会場検定ですが、昨年に引き続き素晴らしい結果となりました。

 

受検者実数は昨年には及びませんでしたが、当日出席率は87%となり、過去一番です。

東京会場以外の会場では受検者数は決して多くありませんが、どの会場もほぼ100%来場いただきました。また、東京会場で85%以上の出席率というのも大きかったと思います。

 

1級合格率は前回より上昇し、44.7%(第39回:42.3%)となり、2022年2月の47%に次ぐ2番目でした。

第38回検定より合格率が急上昇しているので…ぜひ今年はこのままの勢いを保てるといいな、と思っています。

 

その他、特徴的に感じた点をいくつかお伝えしていきます。

 

3月の検定ということもあるのか、学生の方の受検率が11%を超えています。

それぞれの大学・学年であり、受検した理由も様々ですが、1級合格をされた方もいれば、課目6のミニ論文が満点の方も多数いました。

選択問題、特に課目3や4を振り返って学習してもらえると今後さらに上達すると思います。

 

また、日本語が母語ではない方の受検も増えてきました。

課目1の国語は不得手な問題も多いように感じますが、全体的に見れば学習が不十分ということはありません。

特に、課目6のミニ論文においては、表現の幅はまだまだこれから…という部分を感じますが、ストレートな表現で伝えてくれており、読者として共感して初心に戻ることができる内容でした。伝えてくれてありがとうございました。

 

選択問題では、いつもと違うぞ?という問題の誤答が多かったので、気になる問題を共有しますね。

 

課目3のコピーライティングについて、最多誤答だったものがあります。

「スマホサイトのコピーについて」の問題で、85%以上が間違えていました…。

以前も別の問題の時に指摘しましたが、Webライティングにおいて「○○すべき」内容はごくわずかです。今一度スマホサイトのコピーでは「○○すべき」、をテキストでご確認ください。

 

課目6ミニ論文については、別途今月末か来月初めにお伝えできるようにしたいと思います。丁寧に伝えられるように準備いたします。

 

春が近づきつつあり、ワクワクしつつも落ち着かない日々が続いております。

節目の40回目を迎えたWebライティング能力検定と一緒に、協会・スタッフ一同も新たなステージを迎えられるように準備してまいります。

 

 

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ブログに投稿した記事の中で、数年にわたって埋もれずに読み継がれている記事があります。そして、現在さらに多くの方に読んでもらえている記事です。

 

三浦しおんさん原作の、「舟を編む」が2024年2月18日より、NHKで連続ドラマとして放送されていることが関係しているのかもしれません。

 

この小説自体も2009年から連載を開始し、2011年に単行本が出版され、映画化やアニメ化を経て、今回初連続ドラマ化という、全体で息の長い作品となっています。

 

 

2017年2月14日、ちょうど7年前に現在でも人気記事のひとつである

https://ameblo.jp/webhappy104/entry-12247666135.html

が投稿されました。

 

当ブログは協会関連以外にはリンクなどの「紐づけ」はしていませんし、大きく宣伝しているものではありません。

Webライティングにおいて日々格闘している部分や、言葉や伝え方で感じたことなどを月に数回お伝えしているブログであり、同志のみなさんと共有できれば良いと発信しています。

そういう状況で、検索したり、振り返ったりして読んでいただけているのだとすると…とても嬉しいですね。

手前みそではありますが(#^^#)短いながらもすっきりわかりやすく、伝わる文章だな…と思います。

 

 

2015年から始めたブログですが、自分で読み返すと感慨深いものがあります。

拙い部分は承知ながら、それでもWebライティングやそれに伴う新しいことを「知りたい」「伝えたい」という気持ちが感じられます。

 

正直、「ここは手直ししたい」と思う記事がチラホラ…。

しかし、それはブログの歴史のひとつですし、変化することが当たり前なのが「言葉」や「Webライティング」であるとすれば、恥ずかしながらそのまま残しておくべきだと思いました。

 

辞書の編纂が「舟を編む」という物語の主軸となっているのは原作も映像化作品も変わりませんが、主人公たちが関わる「言葉の現場」も連載開始時とはずいぶんと変化があったと思います。

こういう点もドラマを視聴しながら気づければ嬉しいですし、原作を読み直してみるのも変化がわかりやすいかもしれません。

 

言葉は深くて、おもしろくて、難しいからこそ、伝えるために努力が必要なのはこれからも「変わらない」こと。

Webライティングの現場でも忘れてはいけないことですね。

 

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Webライティングの文章は、書いたのものが

記事や書類と違ってそのまま他人の目に触れます。

ですから、内容だけではなく

見た目も重要になります。

 

文字の大きさ、太さ、1ページの行数、

1行の文字数、空白行、

文字の配列、改行のタイミング、

字間や行間のバランスなどに気を付ける必要があります。

 

これまで一般に、記事や書類などは、

レイアウトや校正を専門家が行っていました。

要するに、他人の目を一度は通っていたわけです。

 

以前は、こうした専門の技術は

文章術には含まれませんでした。

ところが、ワープロの発達により、

改行から、文字の大きさ、太字での強調、

レイアウトまで自在に行えます。

そのため、私たちにもレイアウトの技術が

大事になってきています。

 

アメリカの有名作家スティーヴン・キングは、

「その文が読みやすいか、読みにくいかは、

中身を読まなくてもわかる。

読みやすそうな本は一つの段落が短く、白いスペースが多い」

と、書いています。

 

文章の見た目を整えると読みやすさがアップします。

 

見た目を整えるための注意点は、以下の3点です。

 余白の使い方に注意する

 ひらがなと漢字のバランスを考える

 改行、段落の区切り方など文章のリズムを意識する

 

余白を十分にとると、読み手に負担をかけない

やさしい文章になります。

余白がなく、文字を詰め込んだような文章は

明らかに堅苦しく読みにくいです。

 

行間は、文字サイズの半分から1字分にして、

内容によって空白行を作ります。

このことによって、文章の視認性や可読性が

高くなると言われています。

 

ひらがなと漢字のバランスですが、

漢字が多いと堅苦しく重い印象を受けます。

漢字はひらがなより画数が多いため、

多用すると文字の詰まり感が助長されます。

ひらがなを多くすると親しみやすい

印象になります。

 

例えば、

「及び」「即ち」「予め」「因みに」は、

「および」「すなわち」「あらかじめ」「ちなみに」

 

「等」「筈」「但し」「所謂」は、

「など」「はず」「ただし」「いわゆる」

と、表記すると読みやすくなります。

 

おおまかな目安としては、

漢字を3割、ひらがな7割でしょうか。

 

段落などを調整すると、音読した時に

読みやすい文章となります。

 

このことは、文豪も意識していたようです。

谷崎潤一郎は、「人に『分からせる』ためには、

文字の形とか音の調子とか云うことも、

与(あずか)って力がある」

川端康成は、「『耳で聞いて解る文章』とは、

私の年来の祈りである」

と、書き残しています。

 

段落が長すぎる、改行が少ない、

1行が長い、句読点が少ない、といった文章は、

読みづらく、わかりづらくなりがちです。

 

これらに注意して、

テンポよく、すらすら読める

「見た目のいい」文章を目指したいですね。

 

 

 

「Webライティングを理解して使う(行動する)って大事」と念仏のように唱えて早数年。

年頭に起こったことを踏まえて、2024年はより一層気を引き締めなくてはいけないと感じています。

 

令和6年能登半島地震

まず、この度発生した地震において、被災された皆さまには心よりお見舞い申し上げます。

また、1日でも早い復興がかなうようにできる限りの行動をしてまいります。

 

地震は日本全国どこに暮らしていても、避けることはできないことです。

そして、近年このような大災害が起こった際に引き起こされる「人災」として、「SNSの誤情報」問題があります。

 

意図的に誤情報を流す心無い人もいれば、大切なことだから…と真偽を確認せずに急いで引用することで誤情報を広めてしまうこともあります。

 

前者の目的は全くわかりませんし、そういう気持ちを共有するつもりもありません。

後者に関しては、「そんなつもりはなかった」ことは心情として理解しつつも、その行動をする必要はなかったのでは、と思っています。

 

ある報道番組でコメンテーターの方が、

『こういう緊迫した災害時には「誤情報くるぞ!」ともう身構えておいた方がよい』

とおっしゃっていました。

 

情報が「いつ」「誰から」「どのように」発信されたかわからない

そして、よりセンセーショナルな内容である

こういったものは、「間違いかもしれない」と思い、一旦横に置いておく

 

当事者である被災者の方は身構えて、一旦横に置き、心を守って欲しいと思います。

後方で祈りつつ応援するしかできない我々こそ、強く戒める必要があると思っています。

当事者にいつ何時なるか、日本全国何があってもおかしくないからこそ、身構え、戒めておいた方が良いと考えます。

 

本当に緊迫した時にそういうことができるなんて言えない

他人事だからではないのか

というご指摘はあって当然です。

 

 

奇しくも能登半島地震の次の日、羽田空港で起こった事故で、この戒めに対する思いを強くしました。

接触事故により機体が炎上し、緊迫した状況だったにも関わらず、命に別状があるようなことなく機内から乗客乗員が無事に避難することができました。

 

万が一の際の訓練はやるべきことで、忘れてはいけないことで、すべての「基本」である

 

訓練した内容を発揮できるか…は、事故の内容により異なることもあるでしょう。

ただし、訓練を受けていなければ、知らなければ発揮することは絶対にできません。

 

 

行動できるかできないかを分けるものは、「基本」を知っているかにかかっています。

 

Webライティングでは、真偽不明な情報は「使用すべきではない」としています。

数少ない「○○すべき」もののひとつです。

誤情報などもってのほかです。

きちんと正しい情報を得てから伝えるのは「基本」とされています。

 

けれども、災害時には正しい情報がすぐに得られるかどうか不透明です。

誤った情報が多く出回ることを前提として身構え、不用意に引用・転送しないことが大切であるということも、これからは「基本」として持っておこうと思います。

 

多くの方とWebライティングの基本を発揮できる2024年となるべく、今年もよろしくお願いいたします。

 

 

 

 

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英語で「書く」力が求められる例として、

定期テストや入試で出題される「英作文」があります。

 

年末年始で時間に余裕があった時に付けていたテレビから、

「英作文講座」の番組が流れてきました。

 

 

その時に、講師の先生が指摘していたのは、

 

《「英作文は苦手」という理由は、次の3つです

 自分が言いたいことを表現するためには

 語彙(ごい)力が不足

 英語の文章をうまく組み立てられない

 何を書いてよいのかテーマが思いつかない》

 

これはWebライティングと似ています。

この言葉を、思わず自分のWebライティングに置き換えて考えました。

 

 

番組は続きます。

 

《英作文に限らず、文章を書くための基本は

単語と文法知識です

 

知っている単語量が少なければ、

表現できる幅は狭まりますし、

文法の知識が不足していれば、

自分が言いたいことを伝える文章が書けません

 

まず単語は、コツコツ継続してインプットしていくこと

次に「例文ごと覚える」こと

 

単語単体で覚えても、実際に使いこなせる力にはならない

例文をまるごと覚えることで、文法の使い方や

単語の順番、前置詞など細かい部分まで身に付きます

 

何を書いてよいかわからない場合は、

普段から意識して情報収集するようにする》

 

 

番組を見終えて

自分の技術への応用しようと思い立ちました。

 

覚えた例文の数が多ければ多いほど、

実際に「書く」時の「ひな型」のストックは増える。

 

覚えた例文を「ひな型」にして、

名詞や動詞を応用すれば、

ゼロから文章を作るよりも

ずっと速く正確に文章が書ける。

 

テレビや新聞、インターネットなどの

ニュースを見て社会的な話題を知っておく。

もう一つは、ドクメンタリーやニュースなどで

現在いろいろな場面で使われている難しい言葉になじむこと。

 

新聞の社説や国語の評論文などを読んで、

自分ならどう考えるか、なぜそう考えるかという

意見と理由を書いてみる。

それによって思考力、判断力、表現力を鍛える、

起承転結の構成を身に付ける。

 

当面の課題が見つかりました。

 

 

最後に、テレビの講師は言いました。

 

《英作文においては、

客観的に添削してもらうことが非常に重要です

 

書いた文章を先生に見てもらう

添削サービスつきの教材やサービスを活用する

英語の文章を入力すると添削してくれるアプリを利用する

ことを考えてください》

 

ここでもWebライティングに応用できます。

 

正解が一つではないため、

どこをどう改善すべきかがわからないまま

書きっぱなしになってしまうケースも多いです。

 

臆せず第三者の添削を受けましょう。

知り合いや家族でも構いませんし、

添削サービスや添削アプリもあります。

 

文章は簡単にはうまく正しく書けません。

例文を参考に書く練習を重ね、添削を受けて、

より一層、伝わるものへと改善していきたいものです。

 

 

 

 

 

 

 

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今年は特に多くの方に会場検定であるWebライティング能力検定とWebリスク総合対策検定に出席いただきました。

受検者実数が全体で4位。

2位から4位を今年が占めたので、今年は受検者の増加率が飛躍的に伸びました。

出席率83%は2021年2月に次ぐ2位。

 

1級合格率は42.3%でした。

これは2022年2月に次ぐ2位で、受検者実数が15%ほど違いますので、素晴らしい結果です。

 

すでに前回のブログでミニ論文のお題とそれを含めた所感をお伝えしました。

拝読して感じた印象と課題と感じる部分をお伝えして、今年最後のまとめにしたいと思います。

 

お題は

「もし日本国民の大多数がWebライティングノウハウを学び習得した場合、それ以前と比べてどのようなWeb環境又は社会になるかについて書いてください。」

 

受検者の方の文章で印象的だったのは2点です。

 

(1)「どのような環境又は社会になるか」

皆さん熱く述べてくれていました。

・検索エンジンがもっと最適化される

・不確かな内容は淘汰されていく

・炎上や誹謗中傷が減る

など、本当にそうなって欲しい!ことが書かれていました。

 

さらに、オリジナリティあふれる予想もたくさんありました。

・思いやりあふれる社会になる

・お互いもっと楽しめる環境になる

・より付加価値のある情報提供ができる

・口コミがより重要視される

思いもよらない提案を受けた時、「うまい!」の次に「くやしい!」と思うのはお許しください。

 

一方で、問題文の後半である「どうなるか」という部分だけに注目してしまうと、今後の社会全体予想になりがちです。「Webライター」がどうなるかについて書かれている方も多い印象です。

WebライティングやWebライティングノウハウが前提となっていない文章は、残念ながら減点とせざるを得ません。

 

(2)「Webライティングノウハウを学び習得した」

皆さん、大丈夫です。今回ノウハウ率は計算しておりません(^_-)-☆

 

要約すると「Webライティングノウハウを習得した結果、現在よりもネットの炎上が格段に減るでしょう」と多くの方が書かれていました。

この炎上を例として今回のミニ論文の課題を考えます。

 

この文章に続いて、炎上が減少するために必要だと思われる「ノウハウ」とその理由が書かれていれば、読後の「納得感」はアップします。

・正しい日本語を使えるようになれば…

・きちんとしたところから情報を得る、最後まで調べることで…

・相手の立場に立った伝え方ができるので…

など習得すべきWebライティングの基本の提示がたくさんありました。

 

「ノウハウを提示しない」でWebライティングというくくりのみで書くと、炎上は良くない、多くのことに影響を及ぼす、という大枠で書き進めることになります。さらに、炎上を減らしたいという気持ち以外、追加で書くことがなくなってしまい、字数を埋めることができないように感じました。ただ、決して間違いではないので減点にはできないと考えました。

 

ノウハウを提示しないがために、一般的な文章となり、読者の「読んでよかった」を引き出せずに残念です。

 

作問者の意図は確認しておりませんが、そういう意味も込めて「ノウハウ」がわざわざ入っているのかな?と想像してみました。

顧客が望んでいる、読者が期待している内容で文章を書くことも…Webライティングの要素ではないでしょうか。

 

長い文章にお付き合いいただきありがとうございます。本年はここまでとさせていただきます。

 

受検者の皆さま、ご協力いただいた検定監督の皆さま、協会スタッフご一同、そしてこちらを見守ってくださっている同志の皆さま、2023年、本当にありがとうございました。

来年もぜひご一緒にWebライティングの用い方を検討していきましょう!

 

 

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「第39回Webライティング能力検定」に、

多くの受検者の方のご参加、

誠にありがとうございました。

 

今回の課目6のミニ論文は、

「もし日本国民の大多数がWebライティングノウハウを

学び習得した場合、

それ以前と比べてどのようなWeb環境又は

社会になるかについて書いてください。」

でした。

 

様々なご意見があり、参考になることが多かったです。

 

「Webライティングノウハウを学び習得した場合」

というところを今回受検なさった方々のように、

課目1から5を系統だって学ばれた場合と置き換えてみました。

 

課目は、

課目1 日本語

課目2 Webライティング基礎

課目3 コピーライティング・メールライティング

課目4 SEO

課目5 法律・倫理、炎上対策

です。

 

今回のミニ論文では、

課目5に関わるご意見が多くありました。

 

皆さんが、炎上対策や遵法精神を学ばれると、

誹謗中傷などが減って、

安全なWeb環境や社会になっていくのではないか、というものです。

本当にそう願うばかりです。

 

こうした環境が整うことに、

自動車の運転が近いのではないかと思いました。

 

自動車の運転には国家試験の合格が必要ですから、

いささか飛躍している面もありますが、

運転技術と法律を含めたマナーを習得するという点で

Webライティングも似ていませんか。

 

運転免許の取得には、運転の技術試験と

交通法規やマナーなどの学科試験があります。

 

協会の検定試験の課目1から4は

Webライティングを行うための技術の課題です。

課目5は、法律を含めたマナーの課題です。

 

皆さんは、目的地まで移動するのに、

自動車にせよ徒歩にせよ

事故に遭うことなど考えずに

行動していらっしゃると思います。

 

これと同じように、

多くの方がWebライティングのノウハウをのひとつである、

法律を含めたマナーを習得すれば、

安全な環境が保たれるのではないでしょうか。

 

課目1から4に関して言えば、

技術の習得分野ですから、

Webライティングの初心者と

すでに経験している方との

個人差は大きくあるでしょう。

 

自動車の運転も、免許の取り立ての初心者から、

週末くらいしか運転しない方もいれば、

趣味で毎日のように車を扱っている方もいます。

タクシーやバスのドライバーもいらっしゃいます。

 

しかし、これらの運転者が混在している道路でも、

私たちは安全に移動出来ています。

これは、法律とマナーがしっかりしているからです。

 

Webライティングの初心者でも、

比較的容易に学ぶことができるのが課目5です。

課目5にある、

法律や炎上対策などをしっかり習得することが

大事ではないかと思います。

 

その上で、日本語の語彙を増やす、

表現力を養う、

コピーライティングやメールライティングの

センスを身に付ける、

検索エンジンへの対応力を習得するなど

技術力アップを目指したいですね。

 

そのような環境が整えば、

私たちは自分の欲しい情報という目的地に

危険を伴うことなくたどり着けることになるでしょう。

 

 

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2023年最後の会場検定、第39回Webライティング能力検定を今週日曜日に控えて、準備が整ってまいりました。

恐らく前回を超える受検者実数になる予感がしています。

 

「気になるけれど、ネタとしては小さくてひとつひとつではブログ内容にできない」

ことを、今回はエッセイ風にまとめてみたいと思っています。

 

(1)郵便事情

いきなり何の話?と思われるかもしれませんが、検定前のこの時期、いつも気になっています。

 

Youtube動画講座セットの特典である、ミニ論文の添削がこの時期になると駆け込みで配達されてきます。

 

「今度の日曜日検定だから、前の週の日曜日に書いて深夜に投函!」

…これは…地域によっては協会に届くのは水曜日だったり、木曜日朝一だったり、返信が間に合わないのです。

 

集荷から配達までの郵便事情は、以前と変更になっている地域が多いのでよくご確認ください。

 

なるべく添削をしてお手元に返したいので、努力はいたします。

「が」、協会も365日24時間稼働しているわけではないので、ご理解ご協力をお願いしたいと思います。

 

(2)Wチェック

Webライティング能力検定のミニ論文採点は、必ずWチェック以上をしています。

 

Youtube動画講座セットのミニ論文添削は、提出期限が設けられています。

期限が設けられている理由は、「検定同様に複数人からの添削を受けることができる」という意味も含まれています。

 

最低限2名からの添削結果を受けるために、添削返送までに1週間ほどの日数はいただきたいのです。

そうなると、やはり先週末から今週にかけて提出いただいたミニ論文は上記添削サービス全ての内容をかなえることは難しくなります。

 

もったいないな…と我々は思っているので、お早めに提出してもらえると嬉しいです。

 

(3)朝の朝刊

言葉って難しいですよね。ミニ論文や添削文章を拝読していて、気になる表現は文法だけではありません。

「頭痛が痛い」「後で後悔する」「まず最初に」などは一般的ですが、こういう重複表現が使用されていることは多いです。

 

・繰り返し読み返す

・あらかじめ準備、事前準備(予約)

・各ページごと

・はっきりと断言する

ミニ論文でよく使用されている重複表現です。なるべく薄目で読もうと思いますが…表現が過剰すぎるものは減点となります。

 

この重複表現の落とし穴は、手書き文章以外でもあるので要注意です。

Wordで文章を作成したとして、「まず最初に」はチェックが働きますが、「後で後悔する」はチェック機能にのらない場合があるのです。文章チェッカーなどのサイトではちゃんとチェックがつきます。

 

 

 

本当に細かすぎてすいません!

つれづれなるままにお伝えしました。

 

 

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「伝える」とは、自分の考えや誰かに言われたことを、

一方的に他方へ受け渡すこと。

主体は「自分」です。

 

一方向のコミュニケーションのため、

極端に言えば、相手がそれをちゃんと

受け取ったかどうかは関係ありません。

LINEやメールでのやり取りも伝える行為ですが、

「伝わった」と錯覚してしまう人がもの凄く多いです。

 

「伝わる」とは、自分の伝えたい事がきちんと

相手に通じている状態のこと。

主体は「相手」です。

 

双方向のコミュニケーションが取れていて、

相手も自分の考えに賛成かどうかは別にして、

こちらの意図は通じている状態です。

 

Webライティングでも、

「伝える」ではなく「伝わる」ことが大切です。

情報を発信しても読んでもらえなければ意味がありません。

 

 

こんなエピソードがあります。

 

ドナルド・キーン氏による太宰治「斜陽」の翻訳の話です。

キーン氏は、作中に出てくる「白足袋」を

「white gloves(白い手袋)」と訳しました。

 

日本人以外には意味不明の部分を、

英語文化圏のものとして意訳したということで

名訳ということになっています。

 

作品の中で「白足袋」が出てくるのは3か所。

 

《村の先生は、もうだいぶおとし寄りのようで、

そうして仙台平(せんだいひら)の袴(はかま)

を着け、白足袋をはいておられた》

 

《お昼すこし前に、下の村の先生がまた

見えられた。こんどはお袴は着けて

いなかったが、白足袋は、やはりはいておられた》

 

《あくる日、村の名医が、また白足袋を

はいてお見えになり》

 

作者の意図は、

「村医者が、敗戦後の没落貴族である夫人を

往診する際、礼を尽くそうと白足袋を履いた」

ということです。

 

それを英語圏の読者に伝えようとしたら、

「White Socks」では伝わらない。

キーン氏は西洋式の正装である「白手袋」に

変えたといわれています。

 

白足袋を「White Socks」に変える語学力があっても、

文化や歴史・背景など、白足袋がどんな意味を表すのか

認識しないと意味がありません。

その上で、英語圏で対応するものは白手袋だろうと

判断する力がないと、

伝わるものも伝わらなくなってしまう、ということです。

 

キーン氏の逸話は、「伝わる」ための工程を分かりやすく

示してくれた一例です。

 

もちろん、小説「斜陽」の場合は文脈があるので、

白足袋がどんな意味を表すのか

ある程度分かるとは思います。

しかし、単純な翻訳では、

何かを「伝える」ことは出来るけど、

その何かが「伝わる」ためには

知識や経験が必要だということがわかります。

 

身の周りのものを手にとって、「伝える」ではなく

「伝わる」ためにどう訳すのか、考えてみることも

Webライティングに必要だと思います。

 

ちなみに、「White Socks」には

「キザな野郎」という隠れた意味もあったそうです。

 

 

 

 

 

次回第39回検定は11月26日、今年最後になります!

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