離婚うつから立ち直りカウンセラーの原 つよしです。
カウンセリングでは最初に、離婚までの経緯や離婚理由を聴かせてもらいます。
当然ですが、離婚理由は様々です。
パートナーが原因をつくったケース
「夫が(妻が)浮気したんです」
「夫の(妻の)DVです」など。
相談者さん自身が原因をつくったというケース
「私が不倫をしていたので・・・」
「私がお酒の依存症で・・・」など。
その他に、性格の不一致、価値観の違いの場合もあります。
「お互いの価値観が違い過ぎて・・・」
「お互いに忙しくて、すれ違いの生活なので・」など。
こういった離婚理由(離婚原因)から、さらにその原因をつくった「原因」を自分自身に向ける相談者さんの方もいます。
「私が至らなかったから、夫は浮気をしたんです・・・」
「暴力を振るわせた私にも原因があるんです・・・」
さらに深く原因を考える相談者さんもいます。
「私は、親から愛されていなかったから、愛することがわからなくて・・・」
「私はアダルトチルドレンなんです」など
幼少期の親との関係性に原因があるという相談者さんもいます。
今は、ネットでいろいろと調べられるし、簡易テストみたのをやって自己診断しています。
なんとなく自分があてはまるような気がするときがありますよね。
中には、カウンセラーに「あなたはアダルトチルドレンですよ」と言われたという方もいます。
確かに、幼少期の親との関わりというのは、その人の人生において影響があることは、多くの学者が説いています。
幼少期に虐待やネグレクトなど、想像しがたい環境で育てられたために、生きづらさを抱えながら生きてきた人は、時間をかけて心の傷の癒しが必要だと思います。
ただ、カウンセラーが安易にすべての原因を親や生育歴に繋げることに、私は違和感をもつ時があります。
そして、相談者さんも、原因の答えを知ることで安心を求めているように感じる時があります。
「答え」や「原因」を求めすぎているように思います。
そして、みつけた答えというのは、実はその人が無意識に「望んでいた答え」のような気がします。
人は、自分が求めている答え、自分が納得する結論を探しているようです。
確かに、「離婚の原因」の「原因」は、親との関わりとか生まれ育った環境が悪かったために、他人との関わり方、愛し愛されの仕方などがうまくいかず、夫婦関係にも影響があったという人もいるかもしれません。
でも、私はその答えを決めつけずに、疑うという視点も大切だと思っています。
「果たして、原因はそれだけなんだろうか?」
「それが原因だとして、じゃあこれからはどうするの?」
いわゆる「原因論」ではなく「目的論」の視点でも考えてみるというカウンセリングです。
(どっちが正解というのではなく、あらゆる視点で考えるということです)
そういう「問い」をカウンセラーと相談者さんと一緒に考えていくことで、また何か違った答えや気付きや対処法がみつかります。
そこからが、人生再構築の「始まり」だと思いますね。