離婚うつから回復カウンセラーの原 つよしです。
前回の続き「離婚」と「PTSD」と「トラウマ」についてです。
前回の内容を簡単にまとめると、「PTSD」とは、訳すと「心的外傷後ストレス障害」です。
強烈な出来事(生命を脅かすようなことや心に傷を残すようなこと)を経験あるいは目撃したあとに表れる心理的・身体的に特有な症状が生じることを言います。
そして、この「心に傷を残すような出来事」を「心的外傷」といいます。
この外傷を「トラウマ」とよびます。
この心の傷が、「離婚からの立ち直り」の障害になってしまいます。
で、今までの相談事例から「離婚のトラウマ」は以下の3つのパターンがあることがわかりました。
① 「離婚経験」それ自体が「トラウマ」
結婚生活を継続できなかったことを失敗と捉え、自信もなくし、恋愛して再婚を考えた時に「この人とうまくやっていけないのではないか」「また、離婚するのではないか」と恋愛や再婚に対して不安や恐怖を感じてしまい、なかなか前に進むことができません。
② 「結婚生活で起きた出来事」が「トラウマ」
たとえば、パートナーの浮気・不倫、DV・モラルハラスメントなどです。
離婚したあとも、TVで芸能人の不倫のニュースやドラマでのDVのシーンをみたり耳に入ったりした時、あるいは、なんのきっかけもないのに急に思い出すこともあり、辛く、苦しくなります。
いわゆるフラッシュバックです。
このケースは、結婚生活の中で、継続的に繰り返された行為により、支配・束縛されていた場合は、睡眠障害、過食・拒食、アルコールなどに依存したり、悪夢をみたり、記憶が途切れているなどの身体的心理的に様々な症状がでてきます。
③ パートナーとの関係性
これは、トラウマとはちょっと違いますが、いい思い出が強いケースです。
元パートナーへの未練、共依存、復縁願望などがあるために常に頭から離れず、元パートナーの動向を知りたく、フェイスブックやインスタなどをチェックしたり、あるいは忘れるために新たな出会いを求めても、無意識に元パートナーと比較したり、重ねてしまったりして、どうしても過去のパートナーの存在が頭から離れない状態です。
「離婚」までのプロセスは人によって違いますが
「心の傷」として残るのは共通していると思います。
そして、なんらかの形で「トラウマ」となっていると思います。
上記の3つすべてを抱えている人もいれば、かなり深いトラウマを抱えてしまった人や幼少期の頃に経験したトラウマを結婚・離婚によって、さらに強化されてしまった人もいます。
では、このような「トラウマ」に対してどのように対処すればいいのか?ですよね。
次回は「トラウマの克服の方法」について書きます。
※注意
「PTSD」は診断名であるために正式には、
医師の診断が必要です。
「PTSD」はうつや適応障害と症状が極めてよく似て
います。
いずれにしても、カウンセリングでは、「PTSD」「うつ」「適応障害」の発症に繋がる心の傷となっている「トラウマ的出来事」の部分にアプローチをし、癒やし~回復~成長のプログラムに取り組んでいきます。