信州生坂村「山紫水明 食と文化癒しの郷!」

山清路、大城・京ヶ倉等の自然。赤地蔵、百体観音等の伝統。おやき、おにかけ等の食文化を持つ生坂村!

やまなみ荘定例会&牛伏川階段工完成100周年記念式典

2018年10月19日 | 日々の出来事
 19日(金)は、午前中は雲っていましたが穏やかな天気で、午後はいつの間にかザッと雨が降ったりして変わりやすい天気でした。
 午前10時からのやまなみ荘定例会は、9月の利用状況が、前年度対比で宿泊者数8名減、日帰り宴会者数は125名の大幅減でして、今年度の9月度も前年対比で芳しくない結果となりました。
宿泊は、同級会で1件13名減、日帰り宴会は、法事1件36名減、敬老会・老人会4件84名減などでして、今年度当初からのマイナスが更に増えてしまいました。
 海鮮丼フェアは、土日祝日開催しまして193食でして、10月1日から31日までの「秋鮭フェア」は、77食提供中でした。
 10月の全戸配布は、11月1日(木)からの「ひすいそば 新そば祭り」、海鮮丼フェア11月19日(月)~30日(金)(平日限定)、忘新年会鍋宴会プラン、地酒祭り、松本山雅FCホームゲームペアチケットの抽選のチラシを配布することになりました。
 新聞折込のチラシは10月31日(水)に「新そば祭り」「忘新年会鍋宴会プラン」「海鮮丼フェア」などにすることになりました。
 これからも美味しいお料理とおもてなしの心、忘新年会鍋宴会プラン、ひすい新そば、秋鮭フェア、海鮮丼フェアなど色々な企画を行い、皆さんのお越しを心よりお待ちしております。

 午後1時15分から、松本市のMウイングにおいて、牛伏川階段工完成100周年記念式典が開催され、私は長野県治水砂防協会長として出席させていただきました。




▽ 最初に主催者側として、地元を代表して内田地区町会連合会長の古幡実行委員長さん、長野県の立場から太田副知事さん、松本市を代表して菅谷松本市長さんからそれぞれご挨拶をいただき、来賓として務台衆議院議員さん、国土交通省 栗原砂防部長さん、清沢県議会議員さんから、それぞれの立場から祝辞を頂戴しました。






▽ 続いて記念講演として、長野県立歴史館 笹本館長さんから「牛伏川と伝承―フランス式階段工に関連してー」と題してお話をしていただきました。


 前近代の松本平災害年表に牛伏川大洪水や氾濫などがあり、牛伏川がいかに水害の源だったかとのこと、牛伏川(うしぶせがわ)階段工の近くなのに牛伏寺(ごふくじ)となぜいうのか、伝承として経典を運んでいた2頭の牛が倒れたことから牛伏寺と名がついたこと、犀龍伝説が牛伏寺、大町、松本市中山地区、塩尻などに数多くあること、各地の赤牛伝説も話していただき、この赤牛が水害と関係していて転々としていたこと、南木曽町の山で多くの木を切ったことで大雨により土砂崩れの大災害が起きた蛇抜の伝説などを話され、最後に、日本の赤牛伝説は、水あるいは土石流災害にまつわるものが多いこと、災害の怖さを忘れがちですが、東日本大震災の悲惨さを思い返し防災に気をつけること、善光寺地震などの災害伝承を収集して防災に活用するべきであることなど、牛伏川の歴史と各地の伝説と土砂災害関連、過去の災害伝承による防災意識の向上など多岐にわたるご講演を拝聴して勉強になりました。


▽ 次に松本市明善小学校5年2組の児童の皆さんが「牛伏川とわたしたちのくらし」と題して、学習発表をしていただきました。


 明善小学校が牛伏川の扇状地にあり、階段工ができて私たちが生活できていること、牛伏川を訪問して、現地の花崗岩は手でポロポロと崩れるほどもろい地質であること、階段工で学んで感じたことで「石はどうやって選んだのか」「石はどうやって積んだのか」「緑の山がどうして復活したのか」など、みんなが学んだことが本になるので皆さんも知っていただきたいなどと、全員でしっかりと発表されました。




▽ 最後は、朗読劇「鶺鴒の女(せきれいのひと」(瓜生喬 作)を雪華の会の皆さんに朗読していただきました。
 江戸中期の頃から下流域の人々の暮らしを脅かしてきた牛伏川。明治18年その広大な水系一帯で暴れ川を治めんとする内務省直轄砂防工事が始まった。物語は、工事監督・長野県技術主幹丸山丈之助の語りを軸に展開した。


 山肌の掘削、石材の切り出し、運搬ほかあらゆる作業が人の手になる難工事。やがて谷の要所にいくつかの石堰堤が築かれてゆくが、一方工事の拡大につれてけが人が続出。工事中断の状況から丸山は、越中から専門の石工集団を招き、50人余りの石工達を束ねる頭は、男クロベ。石工集団の信頼を一身に集めるばかりか6歳ほどの「ステ」を伴っている。人夫の噂では、越後は西蒲原原分水の町で大水害遭遇の折に拾った孤児という。ステはいつも怯えた物腰でクロベのほかには心を開かず、言葉もない。
 鶺鴒(セキレイ)。別名「石叩き」とも「恋告げ鳥」ともいう。その長い尾を上下に振って懸命に石を叩いているように見える。休日ともなるとクロベはステを抱いて渓流に遊び、訪れる鶺鴒を眺めつつステに、鶺鴒のように懸命に生きよと教える。
 この二人の人生と牛伏川階段工の工事の模様などの物語であり、素晴らしい朗読劇に感銘いたしました。


▽ 朝の写真はやまなみ荘上空からの風景です。





 その他生坂村では、小学校で検尿②・マラソン前検診・岩下SC、児童館でマラソンクラブ、図書ボンンティア会議、乳がん検診などが行われました。

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