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長野県治水砂防協会犀川支部の要望活動&県町村会役員会及び県への要望活動

2020年11月18日 | 私の活動報告
 18日(水)午後1時30分から、長野県庁建設部の部長室に行き、犀川砂防事務所の耐震化対策等機能強化について、田下建設部長さん、田中技監さんはじめ各課長さん方に犀川支部の要望をさせていただきました。

 長野県治水砂防協会犀川支部の構成市町村の高野麻績村長さん、関川筑北村長さん、甕池田町長さん、安曇野市坪田都市建設部長さん、松本市前澤建設総務課長さん、大町市牛越八坂支所長さんはじめ関係者と支部長の私で一緒に要望をさせていただきました。


 犀川砂防事務所の所管である当地域は、急峻な地形であることに加え、糸魚川静岡構造線のすぐ東側に位置し、地質がきわめて複雑かつ、風化崩壊しやすい状態にあり、古くから地すべり等が多発しております。
 直近では令和元年東日本台風や令和2年7月豪雨においても土石流や地すべり災害が複数発生しましたが、犀川砂防事務所の迅速かつ、きめ細かな対応により、被害を最小限に抑えていただき、住民の安全安心が確保されたところです。
 また、土砂災害警戒避難体制の支援、ハザードマップ作成支援などソフト対策にも積極的に取り組むなど、住民と顔の見える関係を構築いただき、厚い信頼が寄せられております。


 しかしながら、現事務所は昭和38年3月に現在地に建築されてから57年が経過し、県が平成30年に実施した耐震診断では倒壊の可能性が高いとされ、気候変動により激甚化、
頻発化する自然災害を前に、業務の継続が危惧される環境にあると認識しております。
 つきましては、災害に強い地域づくりの継続とともに、県、市町村、住民が一体となり推進する「逃げ遅れゼロ」を実現するため、今後も犀川砂防事務所が地域の防災拠点としての役割を十分に果たせるよう、下記の理由により、現地において耐震化対策等機能強化を早急に実施していただきたく強く要望させていただきました。


1 砂防事務所は、土砂災害などが発生した際に、迅速かつ機敏に、災害発生箇所の調査、センサーの設置などの応急対応をとり、長期間のきめ細かい対応により二次的な災害を防止する現地機関としての重要な役割があるため、災害現場に近接して配置される必要があること。
2 管内は、松本市四賀地区、生坂村・大町市八坂地区、麻績村・筑北村、池田町が四つの谷に分かれて所在しており、砂防事務所は開設以来、それらの谷の入口にあたる安曇野市明科地区に設置されている。
仮に、犀川や高瀬川の河畔が浸水するような事態が発生しても、現事務所から各谷へ迅速にアクセスできるなど、災害時の初動体制や通常の防災業務の現場管理において最も効率性が確保され、かつ住民の安全安心に直結する場所であること。
3 現事務所の隣には安曇野市明科支所があり、またJR明科駅も徒歩で5分の位置にあるため、現在地が地域住民の利便性が最も高い場所であること。
4 全国各地で土砂災害が頻発するなか、地域住民は、砂防事務所が身近な距離にあることを、大変心強く、頼りとしており、その信頼に応えるうえで、職員が安心して職務に専念できる職場環境の早期整備は不可欠であること。


 上記の件は私から要望し、構成市町村の皆さんからも、しっかりと犀川砂防事務所の現地での機能強化等について要望していただきました。
 田下建設部長さんは、昨今の地球温暖化による豪雨災害や、糸静線による地震発生確率が高い地域であり、甚大な災害がいつ発生するか分からない状況にある中、防災・減災、災害対応の砂防事務所の重要性と、職員が安心して職務に専念できる環境の早期整備の必要性は十分認識されており、現在、土尻川砂防事務所の改修工事の業者が決まり、姫川砂防事務所は設計が済み、改修工事を実施する予定でありますので、今後は、犀川砂防事務所の設計・施工と進めていきたいとのことでした。


 本日は大変お忙しい中、田下建設部長さんはじめ関係の皆さんには、我々の要望活動にご対応いただきありがとうございました。また、構成市町村の高野麻績村長さん、関川筑北村長さん、甕町長さんはじめ関係各位には、要望活動にご参加いただき感謝申し上げます。


 午後2時40分からは長野県町村会役員会が開催されました。役員会の主な協議事項は、知事への要望、町村長会議、12月役員会等日程等について協議し、原案通り承認されました。

 報告事項としては、長野県後期高齢者医療広域連合への職員派遣、新型コロナウイルス感染症に対する本会の対応等、第20回県と市町村との協議の場における確認事項、長野県市町村過疎地域対策協議会の要望、東筑摩郡村議会議長会からの要請、新型コロナウイルス感染症の状況、インフルエンザ流行に備えた診療・検査体制などについて報告がありました。




 午後4時からの知事への提案・要望は、県町村会 羽田会長さんと県町村議長会 下平会長さんから阿部知事さんに要望書を手渡してから始まりました。






▽ 最初に県町村会 羽田会長さんから、町村会で協議して提案する23項目の中、重点提案8項目の内「大規模災害からの復興と災害に備えた公共事業の推進」「安心・安全な住民の暮らしの確保」「医療等の人材確保と地域医療の充実」「国民健康保険及び介護保険制度の円滑な実施」の4項目に対して説明されながら要望いたしました。


 次に、県町村議長会 下平会長さんからの提案・要望については、重点項目の「農業・農村対策の推進」「森林・林業対策の推進」「道路等交通網の整備促進及びインフラ老朽化対策の充実」「河川・砂防施設の整備促進」の4項目に対して説明され要望しました。


▽ 阿部知事さんからは、新型コロナウイルス感染症の対策について、今月に入って新規の陽性者が増えている状況ですが、更なる増大がないように感染防止策を徹底してもらいたいこと、しかし過度の自粛はせずに社会経済活動はしっかり行っていかなければならないこと、基本的には手洗い、マスクの着用、距離を取る、3密を避けるための換気をすること、冬場の加湿を心がけ、ガイドラインの徹底、自分が感染を避けること、長野市の保健所との連携や観光事業でも様々な対策を取って、経済が疲弊しないように、県としてしっかり取り組んでいきたいこと、単なる自粛ムードにならないようにしたいこと、来年度予算の基本的な考え方は、積極的な財政出動をするために、一般財源を確保しながら、厳しい財政の中でもしっかりと新型コロナ対策、災害対応、防災・減災対策、地方回帰の対応、デジタル化・DX化、2050年ゼロカーボンに向けた取組などをしっかりと進めていきたいなどと挨拶をされました。



 羽田会長さんと下平会長さんから説明されました重点提案・要望書について、それぞれ担当の部長さん方から詳しく回答をしていただきました。



 重点提案・要望やそれ以外の要望項目についての意見交換では、中山間地の抱えている課題として農地の維持が厳しいから日本型直接支払制度の要件の緩和、コロナ禍で各補助事業が不透明であること、果樹共済の加入促進は市町村の補助もあり、県と連携してPRすること、大北地方は地域規格道路の早期完成、防災・減災、国土強靱化の五ヵ年の延長、松食い虫対策の樹種転換では松は守れないこと、米の生産調整、米の転作で農家の所得を確保し、お米の値段が下がらないようにすること、東日本台風の災害復旧はほぼ完成したが、県道の堤防嵩上げによる高低差を対岸住民に説明すること、トンパックなどを両岸で積む、土嚢合戦のようで、国の直轄堤防の整備方針を説明すること、リニア中央新幹線に関連する工事の二次交通を含めて議論すること、市町村の所有でない避難所の環境整備を緊急防災・減災事業債の対象にすることなどの意見が出され、それぞれご回答をいただきました。




 長野県町村会は4つの部会で時間を掛けて協議をし、23項目の提案・要望をしていますので、今後とも阿部知事さんはじめ関係部署の皆さんのご指導・ご支援をよろしくお願いいたします。

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