ショッカー首領ゲル
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仮面ライダーシリーズ第1期登場怪人一覧 > ショッカー首領
ショッカー首領(ショッカーしゅりょう)は、特撮テレビドラマシリーズ「仮面ライダーシリーズ」の作品に登場する架空のキャラクター。ショッカー大首領(ショッカーだいしゅりょう)とも呼ばれる[1]。

ここでは、その別の姿であるゲルショッカー首領やデストロン首領・岩石大首領などについても記述する。


目次
1    概要
2    各作品でのショッカー首領
2.1    テレビシリーズ
2.1.1    『仮面ライダー』
2.1.2    『仮面ライダーV3』
2.1.3    『仮面ライダーストロンガー』
2.1.4    テレビシリーズの設定を基にした作品
2.2    漫画『仮面ライダー』
2.2.1    小説『仮面ライダーEVE』
2.3    平成仮面ライダーシリーズ
2.4    『仮面ライダー THE NEXT』
3    岩石大首領
3.1    その他の作品に登場する岩石大首領
4    ライダーロボ
4.1    『HERO SAGA』に登場するライダーロボ
4.2    関連用語(ライダーロボ)
5    仮面ライダーファイズ(シグナルレジェンド)
6    その他の派生形態
6.1    デスバンイーター
6.2    OOOOOO(ヘキサオーズ)
7    ショッカー首領を演じた人物
7.1    声優
7.2    スーツアクター
7.3    別キャラクターの俳優
8    関連キャラクター
8.1    モチーフとしたキャラクター
9    脚注
9.1    注釈
9.2    出典
10    参考文献
概要
オリジナルは特撮テレビ番組『仮面ライダー』に登場。その名の通り、秘密結社ショッカーを率いる首領である。『仮面ライダー』後半ではゲルショッカー、『仮面ライダーV3』ではデストロンへと組織を鞍替えしている。

その後、『仮面ライダーストロンガー』で登場する岩石大首領がショッカーから『仮面ライダーストロンガー』のデルザー軍団までを操っていた黒幕であることが明かされる。さらにテレビスペシャル『10号誕生!仮面ライダー全員集合!!』ではショッカーから『仮面ライダーZX』のバダンまでの黒幕であるバダン総統が登場している。

その正体は謎に包まれ、昭和仮面ライダーシリーズの映像作品中では明らかにされていない。後年の作品では個々に設定を設けているものもある。

各作品でのショッカー首領
テレビシリーズ
『仮面ライダー』
身長・体重・出身地・弱点:不明[2][3]
当初は各地のショッカー基地のショッカーレリーフから指令を送るのみであった。末端の構成員はおろか、歴代の大幹部でも直接謁見することはできなかったという[4]。一人称は基本的に「私」だが、最終回では「俺」「ワシ」と発している。初期は首領自身がショッカーと呼ばれていた[5][6][注釈 1]。

やがて敗戦の続くショッカーを見限り、ゲルダム団と結託してゲルショッカーを組織する[注釈 2]。最終回(第98話)ではブラック将軍と再生怪人達が仮面ライダー1号・2号に倒された直後、浜名湖湖畔にて赤い三角頭巾とマント姿で出現。その後、浜名湖地下の日本ゲルショッカー本部に突入した仮面ライダー1号・2号と対峙。晒されたその三角頭巾下の素顔は、無数の蛇をまとった不気味な単眼の怪物となっていた。追い詰められて顔面から閃光を放ち、体から毒ガスを噴出して抵抗するがダブルライダーには敵わず、最期はダブルライダーを道連れに自爆しようとする。しかし、残された眼球のような球体に本体が逃げ延びていた[12]。また巨大な目玉は66話のショッカー墓場の十字架の中央部分、赤い三角頭巾と赤いマント姿は67話のV作戦=仮面ライダーを抹殺するために開発した、改造人間の肉体組織を破壊するアンドロガスを放出するライダー破壊人形の1体に赤い頭巾とマントを着用という形ですでに登場していた。

首領の正体
『テレビマガジン』1972年10月号掲載の「ショッカーのひみつ100」では、正体は読者が知っているような人物かもしれないと脅かしつつ[14]、地球人であると明言されていた[15]。プロデューサーの平山亨も後年のインタビューで「正体はいつもボカしていたけど、案外そこら辺に歩いているお爺さんじゃないかって思ったりもした」と当時の構想を語っている[16]。しかし後述の通り、シリーズが続くと宇宙からの来訪者であることがほのめかされるようになる。
ゲルショッカー首領のデザイン画では単眼の顔と蛇の絡みついた顔が並んで描かれており[4]、その2案とも採用したために「蛇の群れの下に隠された一つ目」という造型となった[17]。書籍『仮面ライダー大研究』では、石ノ森側と制作スタッフ側で案を一本化できなかったために両案を採用することになったと記述している[18]。
最終回の前に毎日放送ではゲルショッカー首領の正体のデザインを公募しており、書籍『仮面ライダー大研究』では応募の大多数はゲルショッカーのシンボルマークを模した「鷲と蛇の合成怪人」であったという噂があることを記述している[18]。
最終話の脚本では、岩山から巨大な姿を表すと描写されていた[19][18]。
制作関連
ショッカーのレリーフは、発泡スチロールの削り出しで急ごしらえされた[20]。アジトに象徴的なモチーフを置くことで舞台的なイメージを持たせることが意図された[20]。資料によっては、レリーフの造型は準備段階での美術を担当した三上陸男によるものと記述しているが[20]、三上の後任として美術を担当した高橋章は、当時エキスプロダクションに出入りしていた彫刻家の池田宗弘によるものだと証言している[21]。
首領が喋る際の演出は、視聴者に毎回同じとは思われたくないという照明の太田耕治の意向により、照明の色やフィルターの形状などが変更されていった[22]。
声を担当した納谷悟朗は、音響監督の太田克己の「かっこ良くやればいい」という意見に基づき、手下に容赦しない非情さと統率者としての威厳を意識して「怖く強く絶対である」というイメージで演じたと述べている[23]。
『仮面ライダーV3』
身長・体重・出身地:不明[24]
『仮面ライダー』の最終話で基地と共に自爆したかに思われていたが、新組織・デストロンを結成し、再び世界征服に乗り出す[注釈 3]。

旧組織の時と同じく姿は見せず、デストロンレリーフ(サソリを象った像)から声を送り、幹部や怪人たちに命令を下す(これには無線受信器が内蔵されており、これでV3にアジトを知られた)。

第48話でV3の前で現した首領は、笑い顔の仮面を付け頭に包帯を巻いた姿だった。第51話での結城丈二との会話で、自身が人間ではないことを示唆し、結城に悪魔と言われている。最終話で現したその実体は、全身白骨の姿に心臓と電子頭脳を擁した正体不明の怪人であった[注釈 4]。自身を地球の人類に死をもたらす死神と称していたが、V3の攻撃によってバラバラになり心臓も破壊され、アジトごと自爆した。

演じる納谷悟朗は前作とは演技を変えようと考えたが、採用には至らなかった[32]。
第52話の正体は、スーツではなく操演で表現された[30]。
PSのゲーム版では、原作ではなかった鎌を持っている。
『仮面ライダーストロンガー』
『仮面ライダー』のショッカーから『仮面ライダーストロンガー』のデルザー軍団まで[注釈 5]の悪の組織を影から操っていた[注釈 6]と設定されている。詳細は#岩石大首領を参照。

テレビシリーズの設定を基にした作品
『私の愛したキャラクターたち』
平山亨による短編小説。雑誌『宇宙船』に連載後、単行本化された。ショッカー大首領は第4章・死神博士の節に登場する。
後に死神博士と呼ばれる青年イワン・タワノビッチが、亡き妹ナターシャを蘇生させる方法を求めた果てに頼ったのが、伝説的なチベットの魔法医チェン・マオだった[33]。チェン・マオの治療は思念の力で健康な肉体を想起して具現化するというものであるが、イワンがチベットの山奥を訪れたとき、彼の思念は肉体をその場に残してニカラグアまで飛んでいたため、接触できなかった。その後、ニカラグアまで追いかけてきたイワンにチェン・マオの思念が語りかけ、ショッカー大首領であることを明かすと、ナターシャを癒す技術と引き換えに自らの配下になるよう持ちかける[34]。
「わがショッカーよ永遠なれ!」
『宇宙船』Vol.30の仮面ライダー特集に際し、平山亨が執筆した掌編。歴代の組織や大幹部を使い捨てながら、自らは決して滅びないショッカー大首領の恐ろしさを、暗闇大使の視点から描く。
死神博士は同輩と功績を競う一介の幹部として扱われることに自尊心が耐えられずに破滅し、地獄大使が裏切りを装うという捨て身の策に出てまで示した忠誠心も虚しく、ショッカーはただちにゲルショッカーに取って代わられた。さらに、その後に控えていたデストロンのドクトルGは、黒魔術を使う悪魔に近しい存在として大首領からもある種の敬意を得ていたが、武人としての責任感の強さを刺激され、仮面ライダーV3を相手に討ち死にを遂げるという、死神博士と好一対の末路となった[35]。
以下、GODからデルザー軍団に至るまですべては大首領の操るところであり、7人ライダーに敗れて自爆した後も大首領は数年のうちにショッカーの残党を狩り集め、ゼネラルモンスターにネオショッカーを組織させた。これも仮面ライダーたちに滅ぼされるとドグマが現れ、次いで悪魔元帥率いるジンドグマが現れた。悪魔元帥の本性であるサタンスネークもまた大首領の顕現であり、「体中器械の悪魔元帥の脳というのは、ショッカー大首領そのものであったわけだ」と暗闇大使は述懐する。長年にわたり陰から大首領の所業を眺めてきた暗闇大使にもその正体は見当が付かず、「イドの怪物」とたとえるのが精一杯だった[注釈 7][36]。
小説『S.I.C. HERO SAGA MASKED RIDER EDITION -ここより永遠に-』
この作品では、全宇宙を掌握しようとするB26暗黒星雲[注釈 8][注釈 9]から派遣された為政官となっている。辺境の惑星である地球に放置された身であり、惑星を統治することがつまらないと想い、太古のサルを人間へと改造させた。
更にショッカーにわざと捕まりにきた本郷との会話で、「ショッカーを作り上げたものの、本気で世界征服する気がない」と指摘されたり、本郷のパワーアップ改造もまた、自分の遊びに過ぎないものだった。
スーパーファミコン用ソフト『仮面ライダー』
199X年にショッカーが復活し、ラスボスとしてデスバンイーターの姿で登場。詳細は#デスバンイーターを参照。
PlayStation用ソフト『仮面ライダー』 / 『仮面ライダーV3』
ライダーストーリーのラスボスとして登場。ショッカーストーリーでは音声のみで登場して怪人たちにバトルロワイヤルを行わせ、その頂点に立った者(プレイヤー)を最強怪人へ改造させる。この作品ではプレイヤーキャラクターとならないが、続編『仮面ライダーV3』では隠しキャラクターとしてデストロン首領が登場する。ショッカーの時でもデストロンの時でも実際に戦闘を行い、必殺技を使う[注釈 10]。
漫画『仮面ライダーSPIRITS』
ネオショッカー大首領、帝王テラーマクロ、悪魔元帥がバダン総統 (JUDO) とは別の存在として描かれているのに対し、ショッカー首領(デストロン首領と岩石大首領)との関係は同一の存在のように描かれている[注釈 11][注釈 12]。しかし、JUDOは過去の首領について「自律プログラム」であると語るほか、結城丈二がデストロン首領に仕えていたことを「知らない」と言い放つなど、厳密には大首領とは別個の存在である。
漫画『7人ライダー最後の大決戦』
成井紀郎による『仮面ライダーストロンガー』終盤を題材とした漫画作品。首領の正体はタルタロス星の王「キング・ショッカー」であり、デルザー軍団の改造ベースは人間ではなくタルタロス星人であることを、デルザー軍団の捕虜となっていたエリュシオン星人の科学者が語っている。
漫画『仮面ライダー』
一切姿を現さず、本郷猛改造やコブラ男の再改造の際に音声のみ登場している。別名はゴッドショッカー。総統とも呼ばれる。

小説『仮面ライダーEVE』
続編となる小説では、ツングース隕石に乗って地球に飛来した寄生生物であることや、その寄生のための鉢としてガイボーグの製造に着手していたことが明かされている。

また、テレビシリーズとは異なり、ショッカーからバダンまでの組織を支配していたことが明確となっている。ネオショッカー大首領[注釈 9]と同型の翼竜にも乗っている。

平成仮面ライダーシリーズ
『仮面ライダーオーズ/OOO』
仮面ライダーシリーズの999回記念と1000回記念の回では、『仮面ライダーオーズ』以前にショッカーが存在していたことを示唆する描写がある。また、鴻上の制作する1000回記念映画(作中作)『仮面ライダーオーズ対ショッカー』では、アンクの憑依した泉信吾がショッカー首領役を担当した。
映画『オーズ・電王・オールライダー レッツゴー仮面ライダー』
身長:188センチメートル[33]
体重:88キログラム[33]
『仮面ライダー』とほぼ同じ外見だが、頭部の外見・構造が若干異なっている。赤い爪が生えた白い手と黒いブーツを履いた足を持つ他、胸には鎖で繋がれた金色の巨大なショッカーエンブレムがある。ショッカーのみならず、同盟関係にあるさまざまな暗黒組織の頂点に君臨する存在になっている。
戦闘描写も加わり、一つ目や両手からの光弾、頭部に生えた複数匹の蛇を大蛇に巨大化させ、伸ばして行う締め付けや投げつけ、蛇の口や目から連続して火炎弾を放ち、胴体から光弾などの多彩な攻撃で28大ライダーを圧倒するが、新たに変身したオーズ タマシーコンボが放った破壊力1000tを誇る必殺技の「魂ボンバー」を受けて吹き飛ばされる。
しかし、それでも倒されず怒りが頂点に達したショッカー首領は、岩石大首領へと姿を変える。以降の動向は#岩石大首領を参照。
小説『S.I.C. HERO SAGA KAMEN RIDER OOO EDITION -OOZ-』
上記映画の後日談。敗退したが、生き延びて新たな身体を手に入れるために6連ドライバーの開発を目論んでいた。
フードを被った骸骨というデストロン時代の姿(デストロン首領と呼ばれる姿)で登場する。ゲルショッカーグリードなどの人造グリードを操り、新たな計画を実行する。以降の動向は#OOOOOO(ヘキサオーズ)を参照。
映画『スーパーヒーロー大戦GP 仮面ライダー3号』
『仮面ライダー』と同様、仮面ライダー1号・仮面ライダー2号に敗れ[37]るも、その魂を電子頭脳に移し生き延びていていた[37]ことが明らかになる。以降の動向は#ライダーロボを参照。
テレビスペシャル『手裏剣戦隊ニンニンジャーVS仮面ライダードライブ 春休み合体1時間スペシャル』
上記映画の前日談。計画の途中で死亡したディー博士を、ロイミュードを使って複製し、歴史改変マシンを完成させる。その後、主人公・泊進ノ介に一連の事件の黒幕として正体を暴かれると、ディー博士を複製したロイミュード089のショッカーベルトから仮面ライダードライブやニンニンジャーと会話を交わす。
『dビデオスペシャル 仮面ライダー4号』
上記映画でライダーロボ破壊と共に消滅したかと思われていたが、実際には倒されておらず再起動した歴史改変マシンから現れる。以降の動向は#仮面ライダーファイズ(シグナルレジェンド)を参照。
小説『S.I.C. HERO SAGA MASKED RIDER DECADE EDITION -オーズの世界-』
上記映画の後日談。ライダーロボの正体として再登場。詳細は#ライダーロボを参照。
小説『S.I.C. HERO SAGA MASKED RIDER DEN-O EDITION -1971年4月3日-』
『劇場版 仮面ライダー電王&キバ クライマックス刑事』の後日談。立花藤兵衛の記憶から1971年4月3日に移動したネガタロスに、本郷猛拉致の計画を邪魔されるが、単身基地に乗り込むネガタロスや時の列車の存在に興味を示す。
本作では、一つ目から実体化したイマジンの身体を崩壊させる怪光線を発射する。ネガタロスはショッカー首領に憑依したことで記憶を偶然覗き、その正体が地球外生命体だと知る。
小説『MASKED RIDER DEN-O 『ロスト・トレイン』』
10人の昭和仮面ライダー(仮面ライダー1号からZXまでの仮面ライダー)が最終決戦直前に消えてしまったため、平成仮面ライダーたちが各時代で戦うことになったたため、1993年ではゲルショッカー首領として、1号と2号に代わり仮面ライダークウガと仮面ライダーアギトが現れたことに驚きを見せる。1号や2号に対抗するために機械を狂わせる光線を用意していたが、機械ではないクウガやアギトには通用しなかった。
1994年ではデストロン首領として、V3とライダーマンの代わりの仮面ライダー龍騎と仮面ライダー555が、ザリガーナ(ヨロイ元帥)との対峙中に出現し、前回現れたクウガやアギト同様現れた、龍騎やファイズが何だったのかという疑問を持つ。
『仮面ライダー THE NEXT』
テレビシリーズ同様姿を現さず、ショッカーレリーフから指令を送る声のみの登場。本作は『仮面ライダー THE FIRST』の続編であるが、『THE FIRST』では幹部が指令を送るのみで、首領の存在は確認されていなかった。

岩石大首領
『仮面ライダーストロンガー』最終話(第39話)に登場。奇厳山からデルザー軍団の支配者として姿を現す[注釈 13]。

マシーン大元帥は存在を知っていたが、他の怪人たちは知っていたかは不明。

7人ライダーに「それぞれワシの声に聞き覚えがあるのではないか?」と問いかけ、各ライダーがショッカーからブラックサタンまでの歴代の組織の名を挙げた後「その通り。7人ライダー共通の敵、それがワシなのだ」と発言した。

数十メートルの岩石の巨人で、巨体を生かしたパンチやキック、両目からの破壊光線[41]、岩石でできた堅固な皮膚や口から吐く火炎弾[41]で攻撃する。また奇械人やデルザー改造魔人を復活させる能力を持つ。デルザー軍団のアジトである奇厳山に「人面岩(じんめんいわ)」として潜み、デルザーとライダーの死闘を監視していたが、マシーン大元帥の死亡後に全身を現した。本体は、体内に潜んでいた「一つ目の巨大な脳」という生命体である。7人ライダーに体内に潜入されて自身の正体を知られた後、敗北を認めて「わしは地球を捨てて宇宙の果てに帰る」と言い残し、自爆する。

書籍『仮面ライダー大研究』では、岩山から出現し巨大な姿で仮面ライダーと対峙するという描写は、『仮面ライダー』最終話での脚本のイメージを継承したものと推測している[18]。
その他の作品に登場する岩石大首領
漫画『新 仮面ライダーSPIRITS』
大首領JUDOが操っていた尖兵(自律プログラムの一体)として登場。BADANによって蘇らされた再生怪人たちと同様に自我を持たず、他者の指示に従うのみとなっている。復活したマシーン大元帥に率いられて東京湾の海中に出現し、その余波でショッカーのアジトを崩壊させた。良に襲い掛かるが、右腕を突如現れたシズカに破壊される。その後デルザーのピラミッドが出迎えに来た為、岩石の体を脱ぎ去って『ストロンガー』最終回で登場した本体(コア)のみがマシーン大元帥たちと共に撤退した。
阿修羅谷での仮面ライダー&BADANとデルザー軍団の戦闘では、ピラミッドの破片と魔法陣から出現した光の竜を取り込み、黒い岩石大首領となる。
小説『仮面ライダーEVE』
ショッカー首領が復活させた個体としてキングダークなどとともに登場。
平成仮面ライダーシリーズ
映画『オーズ・電王・オールライダー レッツゴー仮面ライダー』
身長:4000メートル[41]
体重:不明[41]
仮面ライダーオーズ タマシーコンボの魂ボンバーを受けて怒りが頂点に達したショッカー首領が姿を変えた姿として登場。デザインは『ストロンガー』当時と異なっており、身の丈は4000メートルを超える。胸部には左にヘビ、右にコブラの意匠がある。
ジャーク将軍とアポロガイスト曰く、「首領がこの姿になることは世界の滅亡を意味し、すべてを破壊し尽くすまで止まらない」とのこと。
キングダークをも超えるその巨体は溶岩や噴石を放ち、その一挙手一投足が天災クラスの人智を超えた破壊力を誇る。変身時には怒りに同調するかの如く、周りの山々は噴火して空は黒く染まり、大きな地割れが発生した。
その規格外の力で28人の仮面ライダー達を追い込むが、仮面ライダーバースが連れてきたライダー達の援軍で、63人のオールライダーによる必殺技オールライダーブレイクでその身を貫かれ、崩壊した。
小説『S.I.C. HERO SAGA』
「MASKED RIDER DEN-O EDITION -1971年4月3日-」
ネガタロスがショッカー首領のイメージで現出した新たなる姿として岩石大首領が登場。『ストロンガー』当時の岩石大首領に似ている。
「MASKED RIDER DECADE EDITION -ストロンガーの世界-」
本来なら後世に出現するはずであったデルザー軍団の大首領。その巨体を生かしたパワーで、ディケイドとタックルなどに襲いかかる。本体は「ストロンガーの世界」の城茂。
ディオラマは「MASKED DEN-O EDITION -1971年4月3日-」に登場した際の物を使用。
「MASKED RIDER DECADE EDITION -オーズの世界-」
仮面ライダーディエンドを取り込んだライダーロボがカイジンライドで召喚。
ライダーロボ