今年もあとわずか…
2018年の美術界もいろいろありました。
最近で思い起こすなら
・バンクシーのオークション落札作品の裁断事件
・上野の森 フェルメール展の日時指定入場制
などが浮かびます。

また、刀剣女子なるものが現れ、
今までマイナーと思われがちだった刀剣に注目が集まり、刀剣の展覧会場は列を成しているとか。
昨年の国宝展に引き続き日本美術の人気はまだしばらく続きそうです。

刀剣もそうですが超絶技巧といった今まで美術とは異質のものとして捉えられていたジャンルや比較的認知度の低い作家に光が照らされました。

個人的には生誕110年を記念して開催された「田中一村展」が印象的でした。
私にとっての今年のベストワン展覧会だと思います。
田中一村展についてはこちらに綴っています。

平成のアートシーンについて振り返ってみたいと思いましたが
経験値も少ない私が語れることは数少ないですが、平成の美術ほど価値観や手法がこんなに目まぐるしく変動した時代はなかったと思います。

インターネットやSNSの到来により様々な手法で美術ファンを取り込み、発表する作品も異次元的空間も駆使しているものもあります。

美術は歴史的な積み重ねの縦糸と
人と人とのつながりや、様々な広がりの幅といった横糸で紡がれていると思います。
SNSや近年のネットの充実が横糸なのだろうと…
そんな状況も見守りながら後世に伝えていくアートとは何かを今後の活動を通して探していきたいと思います。