むぎわら日記

日記兼用ブログです。
野山や街かどで見つけたもの、読書記録、模型のことなどを載せております。

シンギュラリティは近い[エッセンス版] 人類が生命を超越するとき (レイ・カーツワイル)NHK出版

2020年03月28日 | 読書
グーグル社の機械学習と自然言語処理の技術責任者であり、思想家、フューチャリストである著者が2005年に出版した『ポスト・ヒューマン誕生』を短くまとめた迷著?!
ぶっ飛んだ内容に、当時はあまり相手にされなかったが、10年以上たった今、注目されてきている。

宇宙は誕生してから、指数関数的に複雑さを増してきた。
エネルギーの渦から原子が出来、化学反応が起こり分子となり、星が出来、生命が誕生し、人間が誕生し、文明を築いた。
それらの複雑さは、指数関数的に発達をしていき、ついに、人類はテクノロジーの発達により生物を越える寸前まで来ている。その発展は、年を追うごとに加速している。
やがて、シンギュラリティ(技術的特異点)、つまり、AIが人間を越えるところまで行きつくのにそう時間はかからないだろう。
未来の人間は、生物的肉体に非生物的な肉体・知能を組み入れることにより、死や老化を過去の物とするだろう。血液はナノボットに変えられ、ヘモグロビンの100~1000倍の効率で酸素を供給され、大気の成分に活動を左右されなくなるし、流動さえしていないので、心臓も不要となる。人間の脳には、全人類を合わせた以上の記憶力・認知力を備えることが出来、バックアップを取ることにより、不慮の事故でも死ぬことはない。
ちょっと、待って! それって、死んでんじゃない? という疑問にまで答えてくれている。

凡人には、理解しがたい未来の人間の姿が描かれているし、はっきり言って、難解である。
どこまで、グーグル社の頭脳に迫れるか、挑戦してみてほしい。


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