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大学入学改革と大学教育

センター試験お疲れ様でした。

 

センター試験は今年が最後で、来年からは新しい試験になるはずでしたが、2024年度の入試まで中途半端な制度が続くのでしょう。

センター試験に不足点があって改革しなければいけないということですが、

今のセンター試験を受けて入学してくる学生は、大学では学力の点では大きな問題はなく、良い方だという印象です。

 

今後、センター試験を受けず、AO試験の入学者が増えて行けば、大学入試改革で求める学力を具備していない生徒が増加するでしょう。

また、文部科学省からの指導で大学ではアクティブラーニングが増えています。知識のない学生がアクティブラーニングを重ねても、これで深い思考ができる学生が育てられるのでしょうか?

また、こちらも文部科学省の指導ですが、大学では留年生, 退学生をあまりださないようにとされております。

 

日本の大学は入口志向が強いので、入口でしっかり制度を固めて良い学生を集めたいということですが、AO、推薦、付属高上がり(特に私大)の増加でそれも崩れてきていると思います。

さらに付け加えると、就職活動が早まり本格的に専門の勉強が始まる3年生の後期から4年生まで勉強ができません。

入口の議論ばかりではなく、出口(卒業基準能力)を社会的に明確にして、そのために必要な大学教育の内容をしっかり議論していくことが必要なのではないでしょうか。それに達しなければ留年、退学もやむを得ないとする。

 

大学入試改革ばかりが問題視されていますが、それと合わせて本質的に議論をしていかなければならないのは大学教育内容ではないでしょうか。