「もう頑張れない!!!」
空港のラウンジで詰問と説教を受けて、すっかり心を閉じてしまった私。
ただし、コレは、その当時の私の心理状態がよろしくなかったので、そういう解釈になったのであって、実際の彼は、そんなつもりはなかったと思います。
何を聞かれても無言になってしまった私に、半ばあきらめて、再び車に乗って家に向かいました。
もう夜も遅くなっていたし。
帰りの車の中では、無表情になってしまった私に、彼なりに私を励まそうと思って、ずっと話し続ける言葉たち。
それらの言葉は、私の心には届きませんでした。
なんていうか、心が死んでしまったような、動かなくなってしまったような、そんな感覚。
そんな時、彼が発した一言が、動かなくなってしまった私の心に刺激を与えました。
その言葉は・・・
「ほんとにもう、なんでそんなことしたんだよ。これまで頑張ってきたんでしょ? あともう少し頑張れ!」
・・・・・その言葉を聞いたとき、私の中で何かがパキっと音をたてて壊れました。
ゆか「・・・・もう・・・がんばれない・・」
よしかず「え? なに? 聞こえないよ。なんて言ったの?」
ゆ「もうがんばれない! ずーっとずーっと頑張ってきたけど、もうムリ!! もうダメ!!!」
ゆ「もう・・・頑張れない!!!!!」
それまで無言で固まっていた私は、彼の「頑張れ!」という一言がトリガーとなって、ブチ切れてしまいました。
それまで、頑張って、頑張って、歯を食いしばって一人で戦ってきたけれど。
木曜日の朝、自殺を思いとどまってから、もう一度だけ死んだつもりになって頑張ろうと思ったけれど。
心の深いところでは、悲鳴をあげていたんだと思います。
心理学的には、うつ病や心を病んだ人に「頑張れ!」は禁句なのだけど、その時は、頑張り屋の私の中でずっと抑圧され続けた思いを、彼の一言が見事に掘り起こす結果になったんですねー。
いちど心の内を口にしてしまったら、後から後から感情が溢れ出してきて、半分叫びながら、無表情だった私の目から涙がどーっと溢れ出しました。
ゆ「もうヤダ! がんばりたくない!! いやだいやだいやだ! うわぁぁーーん!!!」
堰を切ったように、心の声が口からとまらなくなりました。
次回「初めて助けて、って言えた日」に続きます。
人を幸せにする人になる。人を幸せにする会社を創る。
そんな願いを持つあなたのお役にたちたいと願っています。