1月27日 忍者の思考【藤崎忍法帳 Mの巻】 | 魔王の麻雀ブログ

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麻雀が強くなるために、日々の反省を綴る

プロ雀士には、高学歴の人が多く

実は、頭のいい人が多いそうだ。

 

さて、ご存じこの人・・・

学歴はそれほどでもないが

実は、IQ160以上あるらしい。

 

頭がいいのにロクに勉強もせず

どっぷり麻雀にハマったクチだろう。

 

したがって、彼の麻雀は

とても論理的なのだと思う。

 

一般的な牌効率なんか

呼吸するのと同じくらい当たり前のこと・・・

 

当然、手牌読みや山読みなんて

朝飯前なのだろう。

 

しかしながら、我々庶民からすれば

実に不可思議な打牌をすることがある。

 

東1局 北家 藤崎p ドラ九筒:麻雀王国 カンドラ八萬:麻雀王国

 

9巡目、南家村上pのリーチに対し・・・

藤崎pは、ほぼノータイムで無筋の二索:麻雀王国切り。

実はこの局、親の魚谷pが白:麻雀王国

カンドラ八萬:麻雀王国をポンしている。

 

以下、村上pの捨て牌。

東:麻雀王国一筒:麻雀王国南:麻雀王国北:麻雀王国北:麻雀王国九筒:麻雀王国

三萬:麻雀王国九萬:麻雀王国一萬:麻雀王国三筒横:麻雀王国

 

ご覧の通り、索子は一枚も捨てていない。

 

一方、ドラ八萬:麻雀王国ポンの魚谷pの捨て牌は

九索:麻雀王国二索:麻雀王国一萬:麻雀王国南:麻雀王国中:麻雀王国九筒:麻雀王国

六萬:麻雀王国三筒:麻雀王国一筒:麻雀王国七筒:麻雀王国七索:麻雀王国

 

この手牌から、ノータイムでツモ切り。

二筒:麻雀王国四筒:麻雀王国四筒:麻雀王国五筒赤:麻雀王国六筒:麻雀王国五萬:麻雀王国五萬赤:麻雀王国七萬:麻雀王国七萬:麻雀王国五索:麻雀王国六索:麻雀王国八索:麻雀王国發:麻雀王国 ツモ二索:麻雀王国

 

私なら中筋の六筒:麻雀王国を切るだろう。

もちろん、三筒:麻雀王国五筒:麻雀王国七筒:麻雀王国からの

三筒:麻雀王国切りで、中引っ掛けもあるが

ドラは九筒:麻雀王国・・・

 

三筒:麻雀王国五筒:麻雀王国七筒:麻雀王国九筒:麻雀王国の形なら

五筒赤:麻雀王国がない以上、三筒:麻雀王国を切るのが手筋。

 

唯一三筒:麻雀王国五筒:麻雀王国七筒:麻雀王国で受けるとすれば

その理由は、タンヤオしか考えられない。

 

しかしながら、タンヤオなら

ヤミ聴に構えるわけで

東1局から、親満放銃のリスクを負って

中引っ掛けのリーチなどしないだろう。

 

これが庶民の思考ではないだろうか?

 

では、藤崎pは何故二索:麻雀王国を切ったのか?

 

もちろん二索:麻雀王国は、魚谷pの現物だが

九索:麻雀王国二索:麻雀王国一萬:麻雀王国南:麻雀王国中:麻雀王国九筒:麻雀王国

六萬:麻雀王国三筒:麻雀王国一筒:麻雀王国七筒:麻雀王国七索:麻雀王国

 

この村上pのリーチに

東:麻雀王国一筒:麻雀王国南:麻雀王国北:麻雀王国北:麻雀王国九筒:麻雀王国

三萬:麻雀王国九萬:麻雀王国一萬:麻雀王国三筒横:麻雀王国

 

一発で二索:麻雀王国切りは解せない。

二索:麻雀王国は、上家の萩原pも捨てており

実質3枚目・・・

村上pが索子待ちなら

とっても危険な牌である。

 

東1局から、ドラ八萬:麻雀王国を鳴かせた

村上pに、差し込む必要はない。

二人の勝負を見物するべきだろう。

 

ここで、村上pのリーチを値踏みすると

ドラ九筒:麻雀王国もカンドラ八萬:麻雀王国も捨てており

赤牌は、藤崎pから見れば

五索赤:麻雀王国が残っているだけ。

 

親満に向かってリーチとくる以上

最低でも五索赤:麻雀王国は持っているだろう。

裏ドラが乗れば、そこそこの打点になる。

 

さらに言えば、両面以上のいい待ちで

親の現物以外が本命ということになる。

 

つまり藤崎pからすれば二索:麻雀王国なんて

安全牌みたいなものだったのかもしれない。

 

東2局 西家 藤崎p ドラ北:麻雀王国

 

親の村上pが、カン二萬:麻雀王国を仕掛けて・・・

一気通貫、赤1ドラ2の親満聴牌。

 

この仕掛けを受けた藤崎pの手牌。

 

以下、村上pの捨て牌

南:麻雀王国一筒:麻雀王国東:麻雀王国四索:麻雀王国九索:麻雀王国九索:麻雀王国

七索:麻雀王国三索:麻雀王国七索:麻雀王国七萬:麻雀王国

 

索子バラ切りから

二萬横:麻雀王国一萬:麻雀王国三萬:麻雀王国 を仕掛けて七萬:麻雀王国切りだ。

 

対面の藤崎pから見るとこんな感じ・・・

裏:麻雀王国裏:麻雀王国裏:麻雀王国裏:麻雀王国七萬:麻雀王国裏:麻雀王国裏:麻雀王国裏:麻雀王国裏:麻雀王国三萬:麻雀王国一萬:麻雀王国裏:麻雀王国裏:麻雀王国

 

いや、どう見ても萬子の一気通貫だ。

仕掛ける以上、それなりに打点があるわけで

 

この辺りまでは・・・

裏:麻雀王国裏:麻雀王国裏:麻雀王国裏:麻雀王国七萬:麻雀王国七萬:麻雀王国六萬:麻雀王国五萬赤:麻雀王国四萬:麻雀王国三萬:麻雀王国一萬:麻雀王国北:麻雀王国北:麻雀王国

見えていたのではないだろうか?

 

カン八萬:麻雀王国が本命に見えるが・・・

裏:麻雀王国裏:麻雀王国裏:麻雀王国九萬:麻雀王国七萬:麻雀王国七萬:麻雀王国六萬:麻雀王国五萬赤:麻雀王国四萬:麻雀王国三萬:麻雀王国一萬:麻雀王国北:麻雀王国北:麻雀王国

 

この形も十分ある。

裏:麻雀王国裏:麻雀王国九萬:麻雀王国八萬:麻雀王国七萬:麻雀王国七萬:麻雀王国六萬:麻雀王国五萬赤:麻雀王国四萬:麻雀王国三萬:麻雀王国一萬:麻雀王国北:麻雀王国北:麻雀王国

 

もし残り2枚が筒子両面搭子なら

筒子の2~8は、切れないが・・・

藤崎pは、無筋の七筒:麻雀王国切りとした。

カン八萬:麻雀王国一点と読んだのだろうか?

 

たしかに、この形なら・・・

五筒:麻雀王国六筒:麻雀王国九萬:麻雀王国八萬:麻雀王国七萬:麻雀王国七萬:麻雀王国六萬:麻雀王国五萬赤:麻雀王国四萬:麻雀王国三萬:麻雀王国一萬:麻雀王国北:麻雀王国北:麻雀王国

両面+3面張のイーシャンテン。

 

しかも、萩原pが3巡目に三萬:麻雀王国を捨てており

藤崎p自身も、第一打が一萬:麻雀王国・・・

さらに、魚谷pも二萬:麻雀王国を手出し・・・

二萬:麻雀王国は、山に残っていそうに見える。

あわてて仕掛けたのは

最終形が、愚形だからではないか?

・・・と考えたのかもしれない。

 

その後、藤崎pは本命の八萬:麻雀王国を使い切って・・・

300、500点で村上pのチャンス手を潰していた。

 

南1局 北家 藤崎p ドラ八萬:麻雀王国

 

五萬赤:麻雀王国を仕掛けた藤崎pは、親リーチを受ける。

 

以下10巡目、藤崎pの手牌。

二萬:麻雀王国八筒:麻雀王国の選択だが・・・

二萬:麻雀王国五萬:麻雀王国は、自分の手牌を含めて4枚・・・

五筒:麻雀王国八筒:麻雀王国も、4枚見えている。

 

以下、リーチを掛けた魚谷pの捨て牌。

西:麻雀王国發:麻雀王国白:麻雀王国發:麻雀王国二筒:麻雀王国九索:麻雀王国

七索横:麻雀王国三筒:麻雀王国一索:麻雀王国


藤崎pは、あっさりと八筒:麻雀王国を選択。

一体何を基準にしているのだろう?

 

魚谷pの手牌進行を巻き戻して見ると・・・

筒子は、手牌の右寄りにある。

問題はこのシーン。左3枚が触らずのまま・・・

次巡、これでリーチ・・・

 

5巡目裏:麻雀王国 裏:麻雀王国裏:麻雀王国裏:麻雀王国裏:麻雀王国二筒:麻雀王国裏:麻雀王国裏:麻雀王国裏:麻雀王国七索:麻雀王国九索:麻雀王国裏:麻雀王国裏:麻雀王国裏:麻雀王国 打二筒:麻雀王国

6巡目裏:麻雀王国 裏:麻雀王国裏:麻雀王国裏:麻雀王国裏:麻雀王国裏:麻雀王国裏:麻雀王国裏:麻雀王国裏:麻雀王国七索:麻雀王国九索:麻雀王国裏:麻雀王国裏:麻雀王国裏:麻雀王国 打九索:麻雀王国

7巡目裏:麻雀王国 裏:麻雀王国裏:麻雀王国裏:麻雀王国裏:麻雀王国裏:麻雀王国裏:麻雀王国裏:麻雀王国裏:麻雀王国裏:麻雀王国七索:麻雀王国裏:麻雀王国裏:麻雀王国裏:麻雀王国 打七索:麻雀王国

 

左側が増えて、右側触らずの3枚・・・

この3枚は、萬子に見える。

つまり、私なら二萬:麻雀王国を選んだわけだ。

 

実に不可思議な打牌選択・・・

 

きっと彼は、我々庶民には

とうてい届かない世界で

思考を巡らせているのだろう。

そして麻雀を心から

楽しんでいるに違いない。