ホタルの独り言 Part 2

ホタルの生態と環境を52年研究し保全活動してます。ホタルだけでなく、様々な昆虫の生態写真や自然風景の写真も掲載しています

ペルセウス座流星群と富士

2019-08-12 15:29:31 | 風景写真/星

 ペルセウス座流星群と富士の写真は、今回の遠征目的の1つ。遠征期間中に撮影した写真としては最後で順序が逆になるが、まずはこれを紹介したい。

 お盆休み。全体の3割の方は9連休らしいが、私はカレンダー通りの3連休。毎年恒例になった長野遠征。2年連続で乗鞍岳へ行ったが、いつもガスの中で一枚も撮らずに撤収しており、今年は、白馬村の八方尾根に変更した。目的は高山蝶等の昆虫。その成果については後日紹介するとして、まずはこちらを掲載したい。
 ペルセウス座流星群は、ペルセウス座γ星付近を放射点として出現する流星群である。 7月20日頃から8月20日頃にかけて出現し、8月13日前後に極大を迎える。明るい流星が多い上に痕を残すものもあって華やかで、とても印象に残る流星群で、 しぶんぎ座流星群、ふたご座流星群と並んで年間三大流星群の1つと言われている。今年1月4日には、不満足な「しぶんぎ座流星群と富士」を撮影。今年の「ふたご座流星群」は、月明りが邪魔をして撮影のチャンスがないため、この「ペルセウス座流星群」に期待を掛けた。ただし、極大の13日未明は休みではないため、今回の遠征の二日目に予定を組み込んだ。
 8月10日、長野県白馬村の八方尾根から山梨県富士吉田市に移動。ペルセウス座流星群だけなら、光害のない八方尾根や乗鞍高原など、あまり移動しなくても撮影できるが、単に流れ星だけの星景は撮りたくない。主役と脇役のある自然風景としての星景にしたい。そこで今回は、富士山と天の川と流星を一緒に収めるため、光害の有無、時間と方角等の条件から山梨県富士吉田市にある陸上自衛隊の北富士演習場(梨ヶ原)を選んだ。北富士演習場は、日曜日だけ一般人が入れる立入日になっているが、この週は3連休ともに立入日。東京ドーム1,000個分の広さがある演習場。過去に複数回、チョウの撮影で訪れているため、どこから撮れば良いかはロケハン済み。10日(土)の17時から入り待機した。

 月齢は9。月の入りは、0:12 。月が沈み、夜空が十分に暗くなった午前2時から撮影を開始した。天の川も目視できる。11日は「山の日」でもあるので、富士山は登山客が多く、そのライトがまるで京都嵐山の「五山送り火」のような光景であるが、それも季節感として我慢。あとは、流れ星を期待するのみ。1秒ごとのインターバル、30秒露光を99枚撮影する設定をして、車内で仮眠。連日35℃の猛暑で夜も熱帯夜続きであるが、当地の夜の気温は20℃。車の窓全開で寝ていたら、寒くて起きてしまった。富士を見ると雲の中で星も見えない状況。半分は絵にならないかと思われたが、帰宅後に現像してみると、1枚だけは絵になる結果が得られた。

 ペルセウス座流星群と富士の写真の他に、別方向の星景も入れたタイムラプス動画、夕暮れ時の富士、そして「赤富士」の写真も掲載した。ちなみに「赤富士」とは、主に晩夏から初秋にかけての早朝に、富士山が赤く染まって見える現象である。尚「紅富士」は、白く雪化粧を施した冬の富士山が朝日を受けて赤く見える現象で、夏の「赤富士」とは別である。

お願い:なるべくクオリティの高い写真をご覧頂きたく、1024*683 Pixels で掲載しています。ウェブブラウザの画面サイズが小さいと、自動的に縮小表示されますが、画質が低下します。Internet Explorer等ウェブブラウザの画面サイズを大きくしてご覧ください。また動画においては、Youtubeで表示いただき、HD設定でフルスクリーンにしますと高画質でご覧いただけます。

ペルセウス座流星群と富士の写真

ペルセウス座流星群と富士
Canon EOS 5D Mark Ⅱ / EF17-35mm f/2.8L USM / バルブ撮影 F2.8 30秒 ISO 1600(撮影地:山梨県富士吉田市 2019.8.11 2:20)

富士と星景(タイムラプス動画)

富士の夕景写真

富士の夕景
Canon EOS 5D Mark Ⅱ / SIGMA 15mm F2.8 EX DG DIAGONAL FISHEYE / 絞り優先AE F16 1/160秒 ISO 100 -1 1/3EV(撮影地:山梨県富士吉田市 2019.8.10 18:01)

赤富士の写真

赤富士
Canon EOS 5D Mark Ⅱ / TAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD (IF) MACRO / 絞り優先AE F8.0 1/40秒 ISO 50 -1 1/3EV(撮影地:山梨県富士吉田市 2019.8.11 5:10)

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