はい、どーも!井上です!
関西を中心に産業医しています!
職場で酸素がすくないって事あるよね?
えっ?ない!
あるんです!!酸素が欠乏して体調不良になっちゃうことが!
確かにオフィスとかでは、ほぼその心配はないですが…。
今日はそんな酸素欠乏の可能性のある仕事にどんな危険があるか見ていきましょう!!
そもそも酸素欠乏症とはどんな病気なのか。
そもそも小学生の理科で習ったように、大気中の酸素濃度は21%です。
習ったよね…?はい。
酸素欠乏症は酸素濃度が18%未満の空気を吸い込むことで症状がでる病気です。
では、どんな症状がでるのでしょうか?
最初のうちは動悸や息切れ、呼吸が浅く早くなったりします。
どんどん酸素濃度が低くなると頭痛やめまい、嘔気・嘔吐を引き起こします。
まさに高山病みたいな感じですね。
さらに酸素が低くなり酸素濃度が10%を切ると、失神昏睡したり死亡につながります。
酸素が薄くなる職場ってどこよ?
1.酸素が消費される場所
例えば、鉄などの錆びです。鉄を酸化させるのに、どんどん酸素が消費される訳です。
具体的には鉄製タンクの内部などになりますね。
他にも、微生物やカビが酸素を消費する場所もあてはまりますね。
例えば、長年使ってない井戸や、下水道の流れるマンホール、穀物貯蔵庫、醤油など発酵するものが入ってるタンクですね。
2.酸素が他の気体に置き換わる場所
酸素だけでなく、窒素とか二酸化炭素の割合が増えてしまうんです。
具体的には、ドライアイスをめっちゃ使っている冷蔵庫や冷凍庫です。
3.その他
フロンなどの不活性ガスのパイプが破損して漏れ出すような場所は注意です。
何に注意して業務すべきか
まず業務に従事する前に、酸素欠乏症はどのような疾患か、どのような場所で発生するのか、どんな保護具を使うのかなどの特別教育をうけます。
現場では、作業主任者のもとでルールに従って業務を行います。
業務の前に酸欠空気が多そうな場所は、以下のような点が大丈夫か検査してからになります。
・酸素濃度が18%以上あるか。
・硫化水素濃度が10ppm以下であるか。
・不活性ガスが通ってるパイプが近くにないか。
・酸欠空気がたまりやすい場所はないか。
そして問題ありそうならば、電動送風機などを使用してしっかり換気して、呼吸用保護具を使って業務行います。
呼吸用保護具としては、空気呼吸器や送気マスクを使用してください。
ここで間違って防塵マスクとか防毒マスクを使うと命を落としますので、絶対に間違えないでください!
さらに、タンク内など深い場所での業務もあると思いますので、ハーネス型安全帯をつけましょう。
万が一落下や気分不良で立てない時に、上から吊り上げやすくもなります。
そして最大の注意!!
もしも、同僚が酸素欠乏症の疑いでタンク内で倒れていたらどうしますか?
絶対に丸腰で助けに行かないで下さい。
あなたも酸素欠乏症で倒れます。
まずは環境を測定して下さい。酸素濃度が18%未満や硫化水素が10ppm以上なら、絶対に空気呼吸器や送気マスクが必要になります。
もちろんハーネス型安全帯を使用して、2人以上の万全の態勢で救助してください。
実は、酸素欠乏症の災害は一旦起きると、半分近くがなくなっております。
とくにミイラ取りがミイラにならないように、救助者も十分に注意して2次被災を起こさないようにして下さい。
では、今日はこのへんで!
See You Next Time Bye-Bye!!
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