はい、どーも!井上です!
関西を中心に精神科医かつ産業医しています!
ラフな人生をめざしていきましょう(^^)
今日は結構前になるのですが、色んな意味でオモシロイことがあったので
報告したいと思います。
産業医をやっていると、まぁ様々なことに遭遇します。
会社の闇というか…社会の闇というか…
そんな部分も目の当たりにするので、けっこ心が疲弊することもあります。
ところが、その反面で嬉しいこともありますね。
今日はそんな実際にあった話を紹介します。
個人情報などもありますので、色々と変更していますが、
当然ながら大まかな内容は変えていないので、見て下さい。
典型的な長時間残業にて、
うつ症状が発症してしまったAさんのお話です。
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具体的には、残業時間が月200時間にも及ぶかなりの状態でした。
オフィスで働くというスタイルではなく、お客様先に常駐して仕事をこなすスタイルでした。
お客様先での仕事は、多少ばかりのアウェイ感はあるし大変なのです。
そこでは、パワハラも日欧茶飯事でした…。
しかし、そこに常駐できるのはAさんしかおらず。
明かな人員不足であり、その結果Aさんには長時間の残業がのしかかってしまいました。
さすがにAさんも会社にSOSを求めました。
しかし、会社からは「もう少し頑張ってくれ。近いうちに新しい人材を…」との意見のみ。
Aさんもこの状態で限界がきてしまいました。
食事は1食程度で、何とか2食って感じでした。
しかし睡眠時間は毎日2時間程度…。
仕事中に急に涙がボロボロ出たり知はじめ、ついには急に職場(お客様先)で倒れてしまった。
命に別状はなかったが、明かなうつ状態。
そのまま休職になりました。
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ここからの会社の対応が素晴らしかったのです。
Aさんには、過剰な残業や過酷な環境での仕事をお願いしていたので、
休職となったが、会社のせいだと判断してもらったようです。
そのため、今回の休職は無期限の特別(有給)休暇となりました。
特別休暇は有給休暇と違って、法的な決まりはなく、会社と社員の福利厚生の一種と考えてください。
なので、特別休暇は無給にすることも、よくあります。
例えば、「バースデー休暇」「リフレッシュ休暇」などの名前になっている会社もありますね。
しかし、その特別休暇を、有給で無期限で定めたのです。
なかなか、ここまで思いきれるのはすごいと思います。
その結果、Aさんも経済面に関しては安心して、数か月間の休職ができました。
休職中の経済面に関して安心できるのは、非常に大きなプラスです。
しばらくしてから、主治医から職場復帰可能な診断書が出ました。
Aさんも職場復帰の自信がでてきたので、産業医の私と面談をすることになりました。
面談でも、復職に向けての問題もないと判断して、無事に職場復帰となりました。
会社もここまで配慮して頂き、私も「良かった!」と思って安心していました。
しかし、これでは終わらなかったのです…。
ここからが、大変でした…。
ふぅ…
ちょっと長くなるので、part2に分けて記事にしますね。
では、今日はこのへんで!
See You Next Time Bye-Bye!!
(精神医学や産業医学などの内容を楽しくツイートしています。)
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