はい、どーも!井上です!
関西を中心に精神科医かつ産業医しています!
ラフな人生をめざしていきましょう(^^)
発達障害の人には、色々な症状が認められます。
その中で、まぁまぁ有名な症状としては感覚過敏ってのがありますね。
感覚過敏は、名前の通り感覚が過敏なのです。
例えば、視覚。
一般的な日光でも、かなりの眩しさを感じてしまいます。
その結果、部屋にいても、ずっとカーテンが開けられなかったりもあります。
そんな感覚過敏については、「もっと知りたいなぁ~」って人は
こちらの過去記事に記載しているので、また見てくださいね(^^)
さらに知って欲しいことがあります!
それは、発達障害の人は感覚が過敏なだけじゃないってことです。
実は、全く逆になるのですが感覚鈍麻って症状があります。
これも名前のとおりで、感覚が鈍ってしまう症状です。
ただ、この話をすると、「感覚が過敏よりはマシじゃない?」って意見が必ずあります。
いえいえ…(・・;)
感覚鈍麻の本当の怖さを今日はお話したいと思います。
感覚鈍麻は感覚が鈍っている状態です。
なので、先ほどの明るさなどに強い眩しさを感じることは確かに少ないです。
ただ、もっと怖いことがあります。
例えば、痛みに対して鈍くことがあります。
簡単に言うと、痛みを感じにくくなるのです。
これも一瞬は聞こえがいいのですが、かなり危険です。
例えば、Aさんが足を捻挫したとしましょう。
一般的なら、捻挫したなら足が痛くて、少し引きずったりすることもあります。
そして、一番の治療は安静です。
しかし痛みを感じにくいから、全く安静にしようとしないのです。
すると、どんどん捻挫は悪化して、足が腫れあがるまで酷使してしまうのです。
ここで、やっと事の重大さに気づくのです。
こんな状態が良いわけありませんね。
他の事例でもみてみましょう。
発達障害のAさんは、会社から帰ったら自宅で倒れました。
家族に救急要請されて、病院に到着すると…診断は低血糖でした。
実はこれは2回目の出来事です。
治療によって回復したAさんからお話を聞くと、「朝から何も食べてなかった」とのこと。
その理由として、感覚鈍麻によりあんまり空腹を感じないからです。
ちなみに、低血糖は命に係わる疾患ですので、非常に危険です。
家族が近くにいたのが、不幸中の幸いでした。
では、今日のおさらいです。
発達障害の方には、感覚過敏の症状を持っている人がいます。
ただ、その全く逆の感覚鈍麻といった症状を持っている人もいます。
そして、感覚鈍麻は時には命の危険があることは知っておいてください。
本人も注意をしなくてもいけないのですが、なかなか気づけません。
だからこそ、周囲がその心配がないかは、事前に知っておく必要がありますね。
このような症状に関しても、多くの人が知ってもらえたら嬉しいです。
では、今日はこのへんで!
See You Next Time Bye-Bye!!
(精神医学や産業医学などの内容を楽しくツイートしています。)
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