はい、どーも！井上です！
関西を中心に精神科医かつ産業医しています！
ラフな人生をめざしていきましょう(^^）
うつ病の患者さんに、
『”頑張れ”と言ってはいけない』
ってことは、だいぶん有名な話になってきました。
なので、これに関しては
知っている人も、多いのではないでしょうか。
ちなみに、”言ってはいけない理由”を
きっちり説明できるでしょうか。
ちなみに、これは、今日のテーマとは外れるので、
その理由をさらっとお話しておきますね。
うつ病の人に『頑張れ』と伝えてしまうと、
その患者さんとしては
・頑張って、これなのに、まだなんだ…
・頑張りたいけど、頑張れない…
と、さらに落ち込み、
自分に自信が持てない結果につながります。
だからこそ、安易に『頑張れ』と
言うのはやめておいてください。
では、今日のお話ですが、
うつ病の患者さんではなく
実は、HSPさんにも
『頑張れ』って言ってはいけないのです。
今日は、その理由や背景をお話をしたいと思います。
ご存知のとおり、HSPさんの場合は、
相手の気持ちを、敏感に読み取ってしまいます。
そんなHSPさんが、誰かに『頑張れ』と言われると、
・相手の期待に応えないと！
・相手は、自分が頑張れば喜んでくれる！
と、考えてしまいます。
HSPさんは、自分の頑張りが、
相手にとってプラスになり、
その相手が喜んでいるくれるので
自分が心地よく過ごせることを、敏感に察知します。
ここまでなら、
”頑張り屋さん”って感じでいいと思います。
しかし、その頑張りが尋常ではありません。
自分の本当の気持ちなどを抑えて、
明らかな無理をしてでも、頑張り続けます。
その結果は、どうなるか分かりますよね。
自分がヘトヘトになります。
さらに、限界をこえて頑張りすぎて
心身ともに疲労感で、一気にエネルギー切れで
何もできなくなることすらもあります。
実は、このようなタイプのHSPさんは
子供の時から、その予兆があります。
ぜひ振り返ってみて欲しいのですが…
子供の時に、親の『頑張れ』に
すごく応えようとしませんでしたか。
自分が頑張ることで、
親が喜んでいる姿こそが、
自分の心地よい空間作りになっていませんでしたか。
そのまま、HSPさんは、
子供の時と同じようなシチュエーションで
大人になっても”頑張れ”に反応してしまうのです。
しかしながら、世の中、頑張れば
全てが上手くいくようなものではありません。
心も体も削って倒れるまで頑張るのは、
絶対にやってはいけないことです。
なのに、HSPさんは、その気質がゆえに
相手の『頑張れ』に反応してしまって
限界を超えて、頑張りすぎることがあります。
だからこそ、HSPさんに対して
安易に『頑張れ』と言わないようにしてほしいです。
しかし！
それよりも、もっと大きな問題は…
HSP自体の知名度がまだまだ低いのです。
だからこそ、非HSPさんからすると
『HSP？何それ？頑張れよ』って、
思うことがあるし、
口に出してしまうこともあります。
私としても、このような出来事が、
少しでも減れば嬉しいので、
もっとHSPのことが世の中に広まることを
願っています。
そのためにも、またHSPの記事を書く予定なので、
また参考にしてもらえたらと思います。
では、今日はこのへんで！
See You Next Time Bye－Bye!!
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