はい、どーも！井上です！
関西を中心に精神科医かつ産業医しています！
ラフな人生をめざしていきましょう(^^）
うつ病の症状といえば、たくさんあります。
寝れなかったり、食事がとれなかったり、
気分が落ち込んだりなどを、思いつく人も多いと思います。
そのような中で、
うつ病治療の1つに認知行動療法があります。
これは、本人のもともとの性格やうつ病の症状が悪さして
認知のゆがみが生じているので、
それを正していこうとする治療法です。
この治療をメインに引っ張っていってくれるのは
心理士さんですが、
相性にもよりますが、
とても効果的な治療法の一種です。
では、今日は、うつ病の人の認知が歪んでしまう思考回路に
ついてお話したいと思います。
知っている人も多いと思いますが、
うつ病の症状として、色々なことに対して、
ネガティブに捉えてしまう傾向がありますね。
そもそも、自分に全く関係ない話であっても、
自分への批判だと捉えてしまうことすらあります。
それくらい、批判などに対して敏感になっています。
元気な時なら、「勝手に言わしておけばいいや～」と
考えられる人であっても、
そのように頭が回らなくて、
そのまま自分に入っていってしまうのです。
普段は気にしないようなことであっても、
少しネガティブなことを考えてしまうと
「自分が悪いんだ…」と、自分を責めてしまうのです。
さらに、その延長で
・自分の出来ないこと
・自分の苦手なところ
ばかりに、目が行ってしまうのです。
うつ病の患者さんの中には、
もともとの性格として、
マジメで、どこか完璧を求めてしまう人もたくさんいます。
自分で決めたことや、人に頼まれたことに対して、
きっちり完璧にやる人が多いです。
そのような…
できるだけ完璧を求める人にとって、
自分の出来ない事や苦手な事にばかりに目がいく状態は、
とても、とても、精神的に負荷がかかります。
なかには、自分自身でも、その特徴に気づいて
「わたし…完璧主義者なんです…」
と、いう人もいます。
その真面目さが、完璧ではない自分を
受け入れられない状態を作り出しており、
認知のゆがみにつながっています。
残念ながら、世の中に何でもかんでも
完璧にできる人はいません。
つまり、「完璧主義です…」と言う人でも、
完璧にこなすのは無理なので、
ここに、歪みがあることが分かるでしょう。
そもそも、人間は誰もが
苦手なモノがあったり、嫌いなモノがあったり
するものです。
この不完全なところが、人間としての味であり、
ロボットとは違う証明でもあるでしょう。
たしかに、自分の苦手なことなどを
認めるのは勇気がいる事だと思います。
しかし、誰も完璧に何でもこなせる人はいませんので、
実は、気にするところではなかったりします。
だからこそ、「不完全な自分=弱い」と思う必要は全くなく
『あなたは、あなたの味がある人間』ってことを、
受け入れてあげて下さいね。
では、今日はこのへんで！
See You Next Time Bye－Bye!!
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