はい、どーも!井上です!
関西を中心に精神科医かつ産業医しています!
ラフな人生をめざしていきましょう(^^)
最近は時代の流れなのか、
「自分は発達障害かもしれない…」
と疑って、病院を受診する人も増えています。
ただ、大人の発達障害の診断の難しさは
以前からさんざんお伝えしている通りです。
難しさの理由の1つとして、
患者さんが成人の場合、
親などから本人の幼少期の情報が
なかなか得られないことがあります。
その件に関しては、過去記事 に詳しく記載しているので
また参考にしてください。
そのうえで、患者さんからよく言われるのが、
『発達障害の診察に行ったのに、IQ検査されたんだけど!
主治医は、私のこと、知的障害だと思ったみたい…』
ってお話です。
たしかに、絶対ではないものの…
発達障害の診断の参考に、IQ検査(WAIS-Ⅲ)を行うことは
よくありますね。
今日は、発達障害の診察において、
なぜIQ検査を利用するかについて、お話します。
まず結論からいうと、大半の主治医が、あなたを、
「知的障害かも…」と疑って検査を行っている訳ではありません。
これを説明するために、
そもそもWAIS-ⅢというIQ検査が
どのようなモノかお話します。
この、WAIS-ⅢというIQ検査は、
「あなたのIQは100です」などのように
1つだけポーンと結果が出る訳ではありません。
じつに様々な、結果が出てきます。
すごく大きく分けて、
言語性IQと動作性IQという2つの分野のIQが出ます。
この2つをめっちゃラフに説明すると
次のようになります。
・言語性IQとは…
耳で聞いた情報を、頭で処理して、言葉で反応する結果
・動作性IQとは…
目でみた情報を、頭で処理して、動作で反応する結果
「へぇ~、そんなものか」って感じで、思って下さい。
たしかに、この2つのIQが、バシッとでるのですが、
その数値そのものは、そこまで大切ではありません。
実は、この2つのIQから、4つの分野を作り、
そのバランスをみています。
このバランスが大きく崩れていたりすると、
発達の偏りを疑っていくのです。
つまり、決して、精神科医はIQの数値そのものだけを
見ている訳ではありません。
IQ検査を通して、能力のアンバランスさをみているのです。
もちろん、このIQ検査だけで、
発達障害を診断できるものではありません。
色々な側面から、診断が必要なので、
検査の結果も、あくまで参考程度です。
発達障害の診断に行ったのに、
「なんでIQ検査なんだ!」と思う人も多いと思いますが、
このような理由があるので、知ってもらえたら嬉しいです。
実は、この流れで、先程チラッと出てきた、
言語性IQと動作性IQから作られる4つの分野って何かを
お話しようと思いましが…
少し踏み込んだ内容になり、長くなるので、
また別の機会でお話しますね。
発達障害の人は、
自分自身でこの4つの分野のバランスを知ることが、
日常生活でも大きなプラスになるので、
知っているに越したことはありませんよ。
また、お楽しみに~(*´ω`*)
では、今日はこのへんで!
See You Next Time Bye-Bye!!
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