司馬遼太郎記念館 | おおとり駆の城日記

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以前から行きたいと思っていた東大阪市の「司馬遼太郎記念館」を訪れることができました。

言わずもがな歴史文学の巨匠・司馬遼太郎さんの業績を伝えるために設立された記念館です。
司馬さんは平成8(1996年)に72歳で亡くなられていますが、その5年後の平成13年(2001年)に開館しました。 



記念館は高級住宅街の真ん中に目立たぬようにありました。



正門(自宅の玄関)をくぐると、緑の中に立派な自宅がおそらくは司馬さんの存命時と変わらない姿のまま残されています。



庭からは窓越しに司馬さんの書斎を間近に見ることができます。手前にはリラックスチェア、右奥の机の上には万年筆や色鉛筆がそのままに置かれており、まさにいま執筆中!の雰囲気を醸し出しています。

記念館はこの自宅に隣接して建てられています。




安藤忠雄さん設計のコンクリート打ちっ放しのシンプルな建物ですが、エントランスはゆるやかなガラス曲面で作られているためとても明るい印象を受けます。


残念ながら内部は撮影禁止となっているので写真はありませんが、この記念館一番の見どころは高さ11メートルもある書架です。3層吹き抜けの壁面全体が書棚となっていて、約2万冊の書籍がずらりと並んでいます。まさに司馬遼太郎の精神世界を体現した空間です。

他には自筆の原稿や絵、愛用の眼鏡や万年筆などが展示されています。


実は今回は企画展を目当てに訪問しました。テーマはズバリ「司馬遼太郎と城」


さほど大きくない展示スペースでしたが、「城塞」(大坂城)、「国盗り物語」(岐阜城)、「王城の護衛者」(会津若松城)「播磨灘物語」(姫路城)ど、城が登場する作品を司馬さんの小説の一節や写真でクローズアップし、作品の世界を表現しています。

また地下のホールでは司馬さんがテレビ出演したときの映像などが上映されています。今回の企画展に合わせて、司馬さんが小田原城を訪れたときの映像を見ました。もちろん関連する作品は「箱根の坂」です。 

物販コーナーでは司馬さんの作品書籍や、色々な記念館グッズが販売されています。


今回の戦利品の数々
特にこの「21世紀に生きる君たちへ」は教科書にも載っている司馬さんが子供たちにあてたメッセージで、若い人はもちろん、多くの人に読んでもらいたい本です。



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