皆様、こんばんは。

本日は「プロキオンS」の有力馬分析を行います。
いつもよりも多い7頭を取り上げました。では、早速参りましょう。

サクセスエナジー
スムーズに競馬を運べるかが全てという馬で、砂を被ってしまうと能力発揮することが出来ません。二の脚はそこそこ速いもののゲートからのダッシュは鈍い同馬にとっては内枠配置時には不安が大きくなるわけですが、実際に内枠配置から外に誘導出来なかった7走前オーバルスプリントや5走前JBCスプリントでは内で砂を被ってあっさりレースを投げてしまっています。同じく内枠配置だった前走なども危ない局面ではあって、事実ダッシュは外のファッショニスタの方が優れていたので下手をすると内で包まれていた可能性がありましたが、中枠で中途半端に速かったダイメイフジが壁になってくれたお蔭で何とかハナを切れたという経緯。ペースは前後半33.8‐36.7秒と楽ではありませんでしたが、ハナさえ切れればあれぐらいのペースでも耐えられるスピードとスタミナは持っています。従って今回も枠配置が全て。スムーズに走れれば番手でも耐えられる馬ですから、基本的には外枠がベター。ラプタスより内には入りたくないですね

ヤマニンアンプリメ
交流重賞でも再三本命視して来たように常に能力を評価して来た同馬(JBCLクラシックでは中心視出来ませんでしたが・・・)。久々の中央でのレースになりますが、中央での最新のレースになる2019大和Sでは次走以降OP特別を連勝してプロキオンSを3着好走するヴェンジェンスに完勝。その前の根岸Sでは直線半ばで致命的な不利を食らいながらその後も伸び続ける好内容での7着ですから、あの時から高い能力は示していたわけです(だからこそその後の交流重賞で重視し続けた)。3走前はJBCLクラシックに向けた実験的レース、前走はレース中の鼻出血と敗因は明確で、2走前のJBCLクラシックでは前後半34.4‐37.9秒の7基礎スピード戦を楽勝。勝ち時計は同条件のJBCクラシックより0.4秒も速い優秀なものですから、少なくとも能力の減退は無く、戦って来た相手を考えるとここでも中心視することも可能です。問題は芝スタートのコースでは【1-1-1-5】と良績がない点。本格化前のものとはいえ、これは看過できないポイントです

エアスピネル
母系は完全に芝向き血統ですし、近親馬でも中央ダート戦で実績を残した馬は皆無。本賞金上位馬で言えばエアアンセムが晩年に2戦ダート挑戦していますが共に惨敗(ただあれは能力減退の方が理由としては大きいと思いますが)。エアアンセム自身もパワー型の馬体構造はともかく、適度な長さと柔らかさがある繋ぎを持つ馬ですからダート戦がプラスに出るとはちょっと思えません。鞍上配置的にも叩き台&お試し感が強いダート挑戦と思えて、長休明けも考えるとちょっと手は出ないですね

レッドルゼル
4走前は出遅れ&勝負所から少々待たされる所がありながら、マイペース逃げのジャスティン(東京スプリント勝ち)を唯一追い詰めて3着には0.9秒差の大差をつける2着。前走は飛び上がるようなスタートで後手を踏んだことが最後まで響きながらも2着は確保。このように前走と4走前は明確な敗因がある中でも説得力のあるパフォーマンスを見せているのは高い能力があればこそ。まともに走れた2走前では斤量差が2.5㎏あったとはいえサクセスエナジーに完勝し、3着には0.7秒の決定的な差を付けているわけですから、今回のメンバーでも通用の素地があることはすでに証明しています。その2走前では前後半34.2‐36.5秒の前傾戦を先行しての完勝したように高い基礎スピードを持っており、阪神ダ1400mは適性に合う舞台で、事実【2-1-0-0】と良績が残っています。まともに走れば好勝負必至ですが、唯一の課題は安定しないスタート。かなりレベルが高いメンバーが揃いますからスタートの後手は致命傷になりかねませんが、川田Jとのコンビでは2戦共にスタートは決めていますから、この乗り替わりは心強いです

トップウイナー
3連勝での重賞挑戦。OP特別を含めての3連勝はなかなか出来る芸当ではなく、これ自体は低く見ることは禁物でしょう。ただ3走前は前後半50.0‐49.4秒のスローを先行抜け出すペースに恵まれた勝利。2走前は京都ダ1200mらしく前後半34.4‐35.7秒と厳しさは無い流れに加えて54㎏の軽ハンデによる勝利。そして前走は前後半35.5‐36.1秒と楽なペースを先行抜け出す競馬。3連勝はいずれも楽な流れに恵まれた面は否めず、前半から流れやすい阪神1400mとはリンクしない内容だったことは理解しておかなければいけません。古い話ですが、9走前の阪神ダ1400m戦では前後半33.9‐37.3秒と基礎スピードを問われるレースでラプタスとヒラソールに8馬身ぶっちぎられる3着、7走前の京都ダ1400m戦は前後半34.4-36.8秒とこれも基礎スピードを問われるレースでしたが、ここでは番手追走からラプタスを負かしにいったものの大バテして11着惨敗。基礎スピードを問われるレースでは強敵相手に全く通用していないことを考えると、前半から流れやすい阪神ダ1400m戦、基礎スピードに自信を持つ強敵多数の重賞、56㎏の斤量で買える理由は無いと言わざるを得ません

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阪神巧者で、特に4角を回ってからの加速の鋭さが最大の武器と言える同馬。7走前には前後半33.9-37.3秒の前傾戦、3走前には同35.3‐36.5秒の平均ペース、ペースの緩急に関わらず直線で目を見張る脚を使えているように展開に左右されることがなくて、阪神1400mは【4-0-0-3】で掲示板を外したことは一度しかありません。そういう直線での一脚を武器にしている馬だけに斤量面の影響を受けやすくて、前走は酷量を背負ったことが末脚が鈍った一因。それ以外にも勝負所で終始6頭分外を回されたこと、間隔が開いたことも多少は影響があったでしょう。これまで中10週以上のレースを走った後に中4週以内で使われた場合は【2-1-2-0】とパーフェクトで、前走より着順を落としたことは一度だけという叩き良化型。1週前には坂路で好時計を計時していることから今回も上昇は必至と思えますから、当然巻き返しを期待出来ます。本命候補の一頭

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前走こそ勝負所で内目を立ち回る競馬が出来たものの、あれは少頭数戦&バラけた展開という側面があったから出来た芸当で、基本的には器用さに欠ける馬ですからフルゲートの競馬では外回しオンリーということになります。また前半溜め込む形でなければ力を発揮出来ませんので必然的に後ろからの競馬を選択することになります。つまりは後方から外回しの大味な競馬をせざるを得ないことになりますが、十分な直線距離があるならばまだしも、350mしか直線がない阪神コースの上級戦でこれはプラスとは言えません。事実5走前には前後半33.3-36.9秒とかなりの前傾戦になりながらも、結局は基礎スピードに優れた前の馬を掴まえきれませんでしたが、あの時よりも更に直線距離が短くなるわけですから簡単ではないでしょう。そこに加えてのこの斤量ですから、印を回すにしても最低限のものになる可能性が高いです