■Canon EOS 5D Classic (初代)


Canon初の廉価版フルサイズ機

今回は趣向を少し変えて、カメラボディについて。
5D2も所有しているが、あえて今回はClassicを。
2005年発表の比較的古いカメラだ。

eos5d001
外観。
丸みを帯びたペンタ部がCanonらしい。
EOS 5Dのエンブレムがある。

pros

 1.フルサイズセンサー搭載であること

対応レンズを本来の画角で使うことができる。
豊かな階調の写真を撮影できる。
センサーの受光面積が広いゆえに高感度に強い(今となってはという話もあるが)。

 2. 価格

発売当時は40万円。
2018年執筆現在では諭吉さん3人出勤レベルからある。
現時点ではこの価格でフルサイズセンサー機は他にないと思う。

 3. シャッター音

個人的にはメカっぽくて好きだ。

 4. ETTL II自動調光対応

これのおかげで、苦手な暗所でも十二分に本機の性能を引き出す機会が増えている。

cons

 1. もろもろの性能

ISOオートは全自動モードのみの対応(ISO 100-400自動設定)。
DIGIC IIであるがゆえの高感度に対する弱さ(手動ISO 1600まで、常用は行っても800まで)。
液晶モニタが23万ドットで小さい。
自動クリーニング機能なし。
などなど挙げればきりがないが、おおよそ13年前の機種として考えれば仕方がない。

 2. リコールがあった

5Dには使用中に突然ミラーが脱落するというリコールがあった。
SCにてミラーを補強する手術を行うことにより、回避できる。
2018年現在、もう対応はしていないので、対策済みの品が欲しければ、それを探すしかない。
筆者のものは脱落対策済みだ。

まとめなど

フィルムとデジタルの間を結ぶような、柔らかな描写をするところでも、現在でも評価が高いようだ。
海外では5D Classicと呼ばれ、まだ根強いファンがたくさんいるとされている。
この価格でフルサイズが手に入るというのは、やはり大変魅力的なのだ。
そして、このじゃじゃ馬を使いこなすことができたなら、もうカメラの基礎は身についたも同然だ。
今あえてこの機種に手を出すことで、カメラの勉強ができる、そんな機種でもあると考える。
では今回はこの辺で。

Written on November 30, 2018