一般的にストレスは心身に及ぼす悪い影響ばかりがクローズアップされる傾向があるので「ストレスは悪いもの」と決めつけられることが多いですが、本来ストレスそのものに「良い」「悪い」はありません。
ストレスが心身に害を及ぼすかどうかは受け取る人の感じ方や受け止め方によって大きく異なります。
例えば、責任の重い仕事をまかされた場合に「嫌な仕事を推しつけられた」と感じれば、心身に害を及ぼす悪いストレスになります。
逆に、「期待されている」と受け止めれば、働く励みになる良いストレスになります。
このように同じプレッシャーでも、良いストレスになるか悪いストレスになるかはストレスに対する受け止め方、すなわち、その人の「ストレス耐性(ストレスに対応する力)」によって違ってきます。
ストレス耐性が強い人は、ストレスがかかっても上手に発散させたり、良い刺激と受け止めて、人生を乗り切る活力に変えることができます。
一方、ストレス耐性が弱い人は、ストレスが重圧になって、心身に大きなダメージを受けてしまいます。
ストレス学説を初めて提唱した生理学者のハンス・セリエ博士は
「ストレスは人生のスパイスである」と言っています。
スパイスが無ければ料理は味気ないし、スパイスの量が多すぎても料理は不味くなり、健康にもよくありません。
それと同じで、ストレスが全く無いようでは生活に張り合いがなくなるし、逆にストレスが多すぎると自律神経のバランスが乱れて健康を害してしまいます。
適度な量のスパイスが料理を美味しくするように、健康のためにはストレスも適度な量が必要と言えるでしょう。
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