抜き打ち検査(インスペクションやオーディット等)
アメリカのクリニックのひとつの特徴として、外部からの抜き打ち検査が頻繁にあることがあります。
いくら立派な学会のガイドラインや国による規定があったとしても、守られていなければ意味がありません。
そのためにも、抜き打ち検査が頻繁にあります。
いったん、クリニックに抜き打ち検査が入ると、クリニックの半分以上は機能しなくなります。
全員、デスクから離れ、不正をしないよう監視されます。
修正が必要な部分があれば提案があり、次の抜き打ち検査までには改善しておく必要があります。
最悪、クリニックが営業停止となり、医師免許をとられる可能性もあり、常に抜き打ち検査には注意しています。
アメリカ食品医薬品局
アメリカ食品医薬品局(通称、FDA)による抜き打ち検査は、特に厳しいです。
2005年に卵子提供に関する規定強化と同時に、全米でFDAによる抜き打ち検査の回数が増えた印象にあります。
FDAの規定は、卵子提供に関する規定が多く、私たちも常に規定内容には注意し、検査を適格に行っているか、資料をしっかりとそろえているか監視しています。
FDAの規定に記載された血液検査等は、必ず、外部のFDAが監視している血液検査機関で検査を行う必要があります。
その外部の血液検査機関でも抜き打ち検査があり、問題ある検体があれば、どんな内容でも、その検体の出どころを遡り、調査していきます。
そういった理由でも、アメリカは不正をしにくいシステムになっています。
クリニックの信頼性
抜き打ち検査は、クリニックの信頼性を保証するためにあります。
特に、卵子提供プログラムの場合、第三者を介する医療です。
ドクターの人柄のみで判断できるものではありません。
国などの第三者機関がどれくらい監視して、プログラムを行っているかを知ることが重要です。
抜き打ち検査は、患者さまを守り、成功率をあげるためにあります
グレーゾーンがあれば、くぐりぬけることを考える方もいるかもしれません。
ただし、国の規定は、患者さまを守るためにあり、学会のガイドラインは成功率を上げ、治療の質をあげるためにある事は忘れてはなりません。
卵子提供は第三者を介する医療ですので、特に注意が必要です。
大きな事故がおきてからでは遅すぎます。
患者さまが国や学会のガイドラインが重要だと知り、それを基準にクリニックなどを選べば、ドクターもより真剣に学会等に参加し、最終的により質の高い医療に繋がると信じています。
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