不妊治療で受精卵移植後の生活も注意点はたくさんあります。
卵子提供を含む不妊治療のゴールは母子共に健康に出産です。
私たちのプログラムでは、出来る限り妊娠する可能性をあげるために、胚盤胞での移植を目指して進めています。
胚盤胞移植の場合、移植日から48時間以内に着床し、胎児は育っていきます。
そこで気になるのは、移植後の入浴はしても良いかどうかです。
アメリカにいると、日本のお風呂が恋しくなる時があります。
お風呂は体を温め血行促進や冷え対策にも繋がります。
ストレス発散にも繋がります。
つまり、流産防止です。
ただ、入浴は妊娠中に良いとは限りません。
昔、アメリカでは「妊娠をしたら、妊娠中はお風呂に入らないように」と指示するのが一般的でした。
医学的な根拠は立証されていませんでしたが、統計学データに基づいてのアドバイスです(コックス比例ハザードモデル)。
2003年のカイザーパーマネンテ病院では、1063人の女性を対象に調査しました。
結果、妊娠初期にお風呂に入る女性の流産率は約2倍でした。
お風呂に入る頻度の高い女性は、流産率がさらに高くなりました。
熱いお風呂は、神経管欠損に繋がる可能性があります。
熱いお風呂は、低血圧に繋がり、血流が悪くなり胎児に栄養が行きにくくなり流産の原因にもなります。
長風呂によって、身体の水分量が足りなくなり血流が悪くなり流産の原因にもなります。
ただ、お風呂が流産の原因になる、はっきりとした原因はまだわかりません。
過去の医学の歴史の中でも、統計上のデータが先に出ているにもかかわらず、原因追及ができない理由で中止を決められず大変な事態に発展していった例はたくさんあります。
そのため、統計で数値が出ている限り、妊娠中のお風呂は進められません。
現在、米国産婦人科学会では、熱いお湯での長時間風呂が流産の原因になっている可能性が高いと忠告しています(どうしてもお風呂に入りたい方は、低温で10分以内の入浴を推奨)。
卵子提供プログラムでは、移植日から最低でも1ヵ月はシャワーのみにし、お風呂は控えるようにして下さい。
東京と大阪で卵子提供説明会開催します。
参加は無料です。
予約は、こちらから
卵子提供の相談はZOOMで。
予約はこちらから