苦楽園オフロード雑記帳

兵庫・京都・鳥取・岡山の自然と林道をSHERCO TY125、 TRRS XTRACKで楽しんでいます。乗れない時などはスノーシュー、クロカンスキー、たまに料理ネタも入ります。

Happy go Lucky!

僕の選んだ絶景10選 但馬氷ノ山・蘇武岳エリア 8/29 但馬

皆さんこんにちは。
いつもは林道(作業道)に焦点を当てて書いていますが、今回はその途中にある僕のお気に入りの絶景をポイントごとに紹介します。
オフロード(林道)ライダーは走ること自体が楽しいので、どうしても記念写真は〇〇展望台とか、記念碑などのある休憩場所になってしまいがちですよね。
僕の場合はどちらかと言えば絶景を楽しむ足代わりとしてのバイクありき、という違いがあるので、林道の途中でどんなに気持ちよく走っていても、感性にビビッときた場所があれば何度でも止まります。
その結果、ちっとも前に進まない・・なんてことも珍しくはありませんが、それはそれで楽しいものです。
楽しみ方は人それぞれで見出したら良いことですが、但馬の風景は心に焼きついて離れない、素晴らしいシーンが数多くあるので、どうぞ季節に応じてじっくりと楽しんでください。
それではスタートします!

いつものように道の駅但馬蔵にデポをして、7時にスタートします。
この時の気温は25°くらいなので、走り出せばとても気持ちの良いレベルです。
最初に選んだ林道寺河内線で妙見蘇武線に駆け登ります。

合流する手前の杉林に降り注ぐ朝陽が心地良いです。

絶景その① 蘇武岳周辺

手前に広がる棚田は村岡地区、左奥はミカタスノーパークになるのだと思います。
近くの蘇武岳展望台からも同じように素晴らしい風景が楽しめますが、そちらはチェーンや柵があって趣を損なってしまっています。
その点、この場所はほとんど知られていない撮影ポイントで、入ることができるのは限定されますがこの日はラッキーでした。
これ以外では、林道から徒歩で数百メートル登れば蘇武岳山頂に辿り着け、そこから見える360°パノラマはより最高です。
体力に自信のある方はチャレンジしてみてください。
トレッキングシューズならば楽勝ですが、オフロードブーツを履いたままだと、ドMの世界です。


但馬での「秋の紅葉お気に入りの林道」ベストスリーにも入る栗ケ尾林道を下ります。
出だしはまるでローラーコースターのようなヘアピンの連続です!

日本海もチラ見できるこの林道の、本当に素晴らしいのは秋。

これは昨年の画像で、少しピークを過ぎていますがシビレました!
決して紅一色とはなりませんが、天然林の美しさに溢れています。

国道に降りてから、先ほど眺めていた村岡集落の斜面を登っていきます。

例によって衛星画像を眺めていて、ここはもしかして・・・と思いながら初めて走るルートでしたが。

絶景その② 用野和佐父支線からの山頂風景


えっ、まさか!?と思うような展開で、ここに繋がるとは意外でした。
早速、グループラインにメッセージを送ると、地元の高山長さんは既によーくご存知でした。
隠していやがったな〜、クッソー

いや決して悪意があってのことではなく、あのお方は自分からはあまり自慢したり披露されることなく、こちらから聞けば教えてくれるタイプなんですね。
ま、探索に於いては良きライバル(と自分では勝手に思っているだけ)なので、これからも切磋琢磨していきます。


そんなこともありながら小代地区に入っていくと、こんなところに見知らぬ林道が!
やった、これで反撃の一打かと思いきや、無情のベリーショートでありました、とほほ。

気を取り直して林道稲荷尾線に入ります。
ここはこの時期ススキだらけで、一番最初に入るのは勇気が入りましたが、草に覆われている路面は比較的フラットなので轍をトレースすれば安心です。

昨年草刈りをした場所は、今年ススキが全く生えていませんでしたがなぜでしょう?

この林道から登る理由のひとつは、この先にあるあの小屋へと向かうプロローグだからです。

スロープをさらに登っていくと・・・

絶景その③  おじろ東屋からの風景
名付けて『但馬のチロル』

この東屋で、この風景を眺めながらの食事は最高なんです!
心地良い風が吹き抜けて、鳥たちのさえずりが聞こえてくる空間で、時間が経つのを忘れてしまいます。

その周辺にはいくつもの見所があり、これもそのうちのひとつ。
番外絶景・棚田編 「うへ山の棚田」は日本の棚田百選にも含まれます。

愛する小代地区は「日本の最も美しい村」としても有名ですが、(最も、と言いながら、なぜか他にいくつもありますが・・)矢田川を挟んだ両脇の斜面に棚田と放牧地が広がります。

この吉滝キャンプ場は満天の星空を楽しめることがウリですが、この2本松の木かげは僕の好きな「木かげベストスリー」のひとつです。

約15年ほどにわたって閉ざされていた国道482号線を若桜方向に進み、途中の分岐を登るとその山奥に知る人ぞ知る廃村があります、それが・・・


絶景④  熱田廃村風景


少し趣は変わりますが、僕の中での価値は絶対的なものです。
こちらは一階が牛舎を兼ねた住居ですが、但馬牛のルーツでもあるこの地域の中でも、ひときわ質の良い牛が育てられていたそうです。


そして発見した時は身震いがするほどの興奮でした!
後で調べると、先の画像の建物に住んでおられた方が中心となって手作りで建てられた「熱田分校」です。
正面の樹は楓のようなので、紅葉の季節はどれほど美しいのでしょう?
この記事はこちらでもご覧いただけます。



さてどんどん進みます!


絶景⑤  鉢伏山周辺からの小代地区俯瞰
冬は豪雪となり、永きにわたって陸の孤島と呼ばれていたそうですが、本当に美しい里山、山村です。
アスリートの方には「みかた残酷マラソン」の舞台としてもお馴染みですね。

林道をさらに進むと・・・

天空の広場に到着!

絶景⑥  鉢伏山周辺

今日は少し残念ながらこのハイライトステージに来た時に限って雲が多くなりました。
それでもこの圧倒的なスケールはお分かりいただけることでしょう。

番外編:好きな木かげベストスリー「とちのき村展望広場」
こちらは紅葉樹に包まれ、緑溢れる空間です。
これら三つの木かげですが、どれもほとんど他人に出会う事なく独占できるのも、但馬ならではかもしれません。

八反の滝を過ぎて野間峠の途中にあるアマチュアカメラマン御用達の場所。


絶景⑥   通称:野間のイヌワシポイント

今日も1台のハイエースにお乗りの方がおられたので、こちらから話かけてみると、なんとかつてはWR250Fにお乗りだったそうな同年輩のおしゃれな方。
リターンしたいとしきりにおっしゃるので強く勧めておきました。
そう言えば、以前に高山長さんがこの場所で話をされた方もオフロードバイクを乗っておられたとか。
カメラ好きとバイク好きとは、何かしらの共通点があるのでしょうね。

番外絶景:棚田編
「西岡の棚田」と前述の「うへ山の棚田」と並ぶ、いや有名度で言えばこちらがメジャーな「別宮の棚田」です。
手前の区分を休耕しているのがなんとも残念ですが、田植え時期には水面に映る『逆さ氷ノ山』が人気です。

お次はこちら、ススキの穂もそろそろ開いてきました。
赤トンボもたくさん飛び回っています。

絶景⑦ 東鉢


果てしなく続く山並みが美しい場所で、このブログでの登場回数はトップかもしれません。

今日は終盤に向けて雲が増えましたが、広い空を流れゆく雲を眺めているのも悪くない、そんな気分にさせてくれます。

東側はまるで空へと飛び出すカタパルト。
そう、まさにこの場所は以前はよくパラグライダーのテイクオフとしても使われていたそうです。

木陰ベストスリーのラストはこちら、「東鉢の三本松」


ところで今日はいろんな出会いがありまして、先ほどのイヌワシカメラマンの方もそうですが、ここから次の目的地に向かう途中でグループメンバーのY・まこっちゃんとバッタリ遭遇。
さらに轟安井林道の入り口に2台のBMW・GSを停めておられたお二人と会釈だけ交わしましたが、夜になってSNSへのコメントでブログ読者の方だったということが分かりました。
あーやっちまった、止まってお話をしておけばよかったなあ。

さあ、残りの3つは同じエリアに固まっています。
え、手抜きかって?・・違いますよ、それだけ変化に富んだ素敵な場所なんです。
その名は『杉ヶ沢高原』・・と言っても蓼科とか軽井沢みたいに華やかな場所とは正反対の、人里離れた大根畑が広がる台地です。
おしゃれなカフェなど微塵もありません!
日本の滝百選で有名な天滝の北に位置する、名付けて『但馬のトスカーナ』


絶景⑧  杉ヶ沢高原耕作地


これは南の方角の画像ですが、北の方角には氷ノ山がそびえ、春先の冠雪をしたその姿が大好きです。

絶景⑨  杉ヶ沢の大(?)草原 


初めてこの時期にここを走ったら、え、こんなところに道があるの!?
と思うくらい草が深くて怖いですが、大丈夫、穴ボコや障害物はありません。
秋の紅葉の季節の銀色に輝くススキの原はまた格別ですよ。

そしてラストは・・・


絶景⓾  杉ヶ沢の森


なんと言いますかねぇ・・とても穏やかで包み込まれる感が素敵な空間なんです。


ちょっと遊んでモノクロームでどうぞ。

というわけで、ざっと1日で回れる範囲での10選でしたが、別に順位別ではなく走ったルートからの並びです。
これ以外にもまだまだあって悩みましたが、それほど但馬は魅力に溢れていますので、多くの皆さんにもその良さを伝えられたら幸いです。
よくご存知な方が読めば、え〜あの林道をスルーしているの?って思われるかもしれませんが、今日はその辺は割愛しています。

さーて帰るとするかと思っていたら、先日まで伐採作業をしていた場所に重機も人も見当たりません。
前々から気になっていたので入ってみると・・・



丸太が多めに敷き詰められているのでアレですが、なかなかよろしいんじゃないでしょうか。
また次回への課題が出来ちゃったなぁ。


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