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統計教育連携ネットワーク(JINSE)

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統計教育連携ネットワーク(JINSE)

統計教育連携ネットワークは、「統計的なものの見方と統計分析の能力」を持つ、課題解決型人材を育成するための大学・学会・団体で構成される組織です。
課題を発見し、データに基づく数量的な思考により課題解決できるスキルが必要になるとの認識から、欧米や中国・韓国では大学に統計学科が設置されています。

日本においても、国際競争力を高める観点から、体系的な統計教育を充実させることを目的に、まずは2011年に統計質保証推進協会が設立されました。

統計教育大学間連携ネットワーク

2012年には文部科学省の補助事業として、9大学(東京大学・滋賀大学・大阪大学・総合研究大学院大学・青山学院大学・多摩大学・立教大学・早稲田大学・同志社大学)による統計教育大学間連携ネットワークを組織し、統計関連学会連合を構成する6学会(応用統計学会・日本計算機統計学会・日本計量生物学会・日本行動計量学会・日本統計学会・日本分類学会)と業界8団体(大学入試センター・日本アクチュアリー会・日本科学技術連盟・日本銀行・日本経済団体連合会・日本製薬工業協会・日本統計協会・日本マーケティングリサーチ協会)の協力を得て、大学における統計教育の標準的カリキュラム体系の策定と達成度評価制度を整備し、統計教育の質保証制度を確立させる取組を始めます。
統計教育大学間連携ネットワークの英語名称「Japan Inter-university Network for Statistical Education」の略称として、JINSEが用いられます。

統計検定

統計教育の成果を評価する仕組みが必要とのことから、日本統計学会が認定する資格として統計検定を発足させます。2011年に、大学における統計教育の成果の確認し保証するものとして2級を創設し、併せて初等中等教育に対応する4級と3級も用意されました。翌2012年には大学院水準として1級が開始されます。

統計教育連携ネットワーク

文部科学省の事業補助期間が2016年度で終了した後、それまでに開発蓄積した資産を教育関係者に提供するために参加対象期間を全国の教育機関に拡大した組織へと発展させたものが、統計教育連携ネットワークであり、2017年に設立されています。
統計教育連携ネットワークの英語名称は「Japanese Inter-organizational Network for Statistical Education」ですが、略称はJINSEとし、区別をする必要がある場合には拡大版JINSEと称します。
連携学会は以前と同じ6学会ですが、連携団体は大学入試センターと日本科学技術連盟を除く6団体です。

JINSE版統計検定

統計教育連携ネットワーク(JINSE)が提供する、日本統計学会公式認定の「統計検定」を利用した学習達成度評価を、JINSE版統計検定といいます。

JINSEにより受験資格が認められた場合には、「JINSE版統計検定」として統計検定を受験でき、受験料が割り引かれます。割引制度には、JINSE一般会場受験とJINSE特設会場受験の2種類があり、次のようになっています。
JINSE一般会場受験
10名以上の受験者がいる場合に「JINSE一般団体受験申込書」を提出して、一般試験の会場で受験するスタイルで、受験料が10%引きとなります。
JINSE特設会場受験
JINSEに所属する会員が会場を設置して自身で試験を運営する場合、「JINSE特設会場設置登録申請書」を提出し、JINSE会員が試験資材の送付返送費用8,000円を負担するのであれば、受験料は40%引きにしてくれます。

JINSE版統計検定であっても、一般受験と同一の問題により同一の基準で採点されるので、統計検定の資格として認定されます。
☆統計検定3級合格記がありますので、参考にしてください。⇒ 統計検定3級一週間合格記

試験結果は、試験の約1か月後に統計検定センターのサイトに合格者受験番号が掲載される形です。
受験者全員に「試験結果通知書」が、合格している場合には「合格証」も併せて送付されます。
そして、JINSE会員には受験者の学習達成度に関する情報が提供されることになります。

統計学のスキル

テストエンジニアとしては、試験の設計時、実施時、結果分析時のいずれにおいても、統計学的スキルが要求されます。

試験項目の組合せは膨大となりますので、どのように組み合わせるか、どの組合せの試験を実施すべきか、という判断が求められます。
試験を実施した結果、不具合が判明した場合に、再発防止のための根本的な原因分析を行なう際や、不具合修正後に実行すべき試験の内容やボリュームを決定する際にも、統計学的な視点が必要となります。

学生のうちに、統計学を身につけ、自身の理解度を把握しておきましょう。
社会人になっても、「統計的なものの見方と統計分析の能力」の強化を意識し、統計検定にて客観的な評価を行なってください。

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