旧称 センター英語解く得!

体系的に英文法を学習したいなら「総合英語Evergreen」(旧称 Forest)がお勧め!

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予備校英語講師歴20年重田真人です。
大手予備校で中1から高3の基礎クラスから東大クラスまでほとんどのクラスを担当しました。映像授業にも多数出演経験あり。
元東海大非常勤講師。
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質・量ともに日本一分かりやすい大学入試英語対策ページを目指します!
資格:英検一級、通訳案内士(英語)、TOEIC950点
趣味:海外旅行、食べ歩き
特技:将棋アマ六段 (全国レーティング選手権優勝 1998)
元技術翻訳者、元富士通
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1. 受験英文法を学習するなら参考書 (解説書) + 問題集 は必須!

かつて大学受験用の英文法問題集として「頻出英文法・語法問題1000」と「Next Stage」のどちらをやるべきか? という記事を書きました。

お陰様でたくさんの方にこの記事を読んでいただきました。ありがとうございます。

しかし、まだ英文法の参考書の話をしていなかったので、今回は「総合英語Evergreen」を勧める理由とその活用法についての話をしたいと思います。

皆さんは英文法を得意にしたいと思っていますよね?そのためには何をしたら良いと思いますか?

参考書を読まず英文法がろくに分かっていないのに英文法の問題集をやってもろくに理解できないでしょう。

また英文法の参考書だけやっても問題集をやっておかなければ、試験にはどのような英文法が出るかが分からないでしょう。本番ではとても太刀打ちできません。

参考書と問題集-どちらか一方では足りません。

参考書を読むことで問題に対する理解が深まるし、問題を解くことで参考書の内容の理解が深まります

この2つをバランスよくやることによって英文法が得意になります!

英文法をしっかりとやると、知らないうちに長文読解や英作文の土台ができますよ!

しげT

 

2. なぜ総合英語Evergreenを推奨するのか?

2.1「総合英語Evergreen」と「総合英語Forest」の関係

まず、これを読んでいる方で「Evergreen?? Forest なら知ってるよ」という方も多いのではないでしょうか?

「総合英語Forest」は桐原書店から発売されていた英文法の参考書。

第7版まで改定されるベストセラーとなりました。受験生の英文法の参考書のデファクト・スタンダード(事実上の標準)と言えば長年フォレストでした。

  「総合英語Evergreen」はいいずな書店から2017年に発売されたもの。執筆陣は「Forest」とまったく同じです。(Forestの監修の先生はお亡くなりになったそうですが、通常監修者は執筆しません)

「いいずな書店」は「桐原書店」のお家騒動から分離してできた出版社らしいです。

詳しい事情はもちろん分かりませんが、現在はもう桐原書店からForestは発売されていません。Forestは絶版になりました。

そして内容的に「総合英語Evergreen」は「総合英語Forest」は極めて似通っているので「総合英語Evergreen」=「総合英語Forest」の第8版と考えれば良いと思います。

もともとForestを持っている方はわざわざEvergreenに買い換える必要はないかもしれませんが、自分が持っているForestの初版と比べるとEvergreenもかなり良くなっているように感じます。

Evergreenは細かい例外の記述などの文法の網羅性がかなり上がっているような印象です

しげT

ちなみに「総合英語Evergreen」の表紙をよく見ると”Keep the Forest Evergreen” と書かれています。何か表紙の色だけではなくフォレストに関する未練を感じます。

2.2 受験生は網羅的に英文法をやる必要がある

受験生は網羅的、体系的にに英文法を学習する必要があります。それは受験英語で問われる文法が極めて広範囲だからです。

旧センター試験レベルでさえ範囲が広すぎて毎年何が出題されるかは予測できませんでしたが、早稲田などの難解大ではこんな細かい事を聞くのか?という難問も出題されます。

TOEICやTOEFLといった他の英語の試験でも難しい英文法の問題は出題されます。ただ範囲はかなり限られている感じ。出題される問題には一定の傾向があります。

また英検は昔から文法軽視。簡単な問題は出題されるものの、難しい文法問題はほとんどみかけません。級に関係なく同じ傾向です。

なので、受験生はやはり受験生向けのものに絞って網羅的に英文法を学習する必要があります。この網羅性ということに関して受験生向けの参考書はかなりのレベルだと思います。

個々の文法項目の深さでは専門書に劣りますが、英文法に関して「Evergreen」をやっておけば今後まるで知らない文法項目に触れることはないでしょう。

「一億人の英文法」という本が売れているそうですが、受験生向けではありません。

しげT

2.3 受験生に必要なことはEvergreenで十分

英文法というのはやりだしたらキリがない学習領域で、例外などは果てしなくあります。(英語を教える人に頭の痛い話で、英文法に関しては自分は今でも学習する事が多いです)

ただ、受験生の目的は英文法の専門家になることではないはず。何より大学に受かることでしょう。

そのための知識は多すぎると覚えきれないし、少なすぎても困る。その辺のバランスが1番優れているのがEvergreenだとと思います。

また比較的平易な内容も扱っているし、構成にも気を使っているので、とっつきやすいし読みやすいと思います。

生徒に勧めて全然分からないと言われたことはありません。もちろん、個々の内容について質問される事は普通にありますが。

簡単にまとめると、Evergreenを勧める主な理由は受験生が必要な英文法に関する網羅性に優れていて、読みやすいからです。

2.4 社会人のやり直し英語にもEvergreenは最適

書店に行くと大人向けに「中学英語の内容や高校英語の内容を一気にマスター」的な本がたくさん売られています。工夫を凝らした良本も中にはありますが、それでも網羅性には疑問があります。

そういった意味で高校英語の基本から応用にかけて網羅的に学習できるEvergreenは優秀で、個人的には最適だと思います。

 

 

3. 英文法を極めたい人には「ロイヤル英文法」と「英文法解説」

大学に入って英文科や外国学部英語学科で学ぼうという人にお勧めなのが「ロイヤル英文法」と「英文法解説」です。

 「ロイヤル英文法」は分厚いので辞書代わりに一冊あると便利。「英文法解説」は例外事項も含めて分かりやすく解説しているので、難易度は高いですが読む価値はあります。

大学で英語を専門としない人でも、自分の専門の論文をバリバリ読むつもりの人は「英文法解説」を解説を読んで損はありません。Evergreen(Forest)レベルを理解している人でもなるほどと思われる項目が多々あると思います。

この2冊は英語講師の間でも評判が良いですが、普通の受験生には不要です

しげT

4. 総合英語Evergreenの活用方法

4.1 1ヶ月で全体に目を通そう

【 総合英語Evergreenの章立て 】

序章 文の成り立ち 1 文の種類 2 動詞と文型 3 動詞と時制 4 完了形 ○ 動詞の形の決め方/時制の一致

5 助動詞 6 態 ○ 準動詞とは 7 不定詞 8 動名詞 9 分詞 ○ 英語の情報構造

10 比較 11 関係詞 ○ 句と節 12 仮定法 13 疑問詞と疑問文 14 否定

15 話法 16 名詞構文・無生物主語 17 強調・倒置・挿入・省略・同格

18 名詞 ○ 限定詞とは 19 冠詞 20 代名詞 21 形容詞 22 副詞 23 前置詞 24 接続詞

ざっくり1~14までは基本文法、15~17が応用文法、18~24が語法という感じでしょうか?

○はページも少なくワンポイント文法という感じ。

全部で24章からなるので1ヶ月を目標に一度読み通しましょう。休暇中なら2週間目標で。

その際、一日一章と決める必要はありません。

比較や関係詞などは一日では読みきれないでしょうが、「1 文の種類」はすぐに読み終わると思います。また「15 話法」は入試に出ないので無理にやる必要はありません。

何れにしてもなるべく読まない日を作らないように1ヶ月程度で集中して読み切りましょう

4.2 いい加減に読むのは論外だが完璧すぎるのも問題

その際にいい加減に読むのは論外ですが、完璧主義すぎるのも問題です。完璧主義の人によく見られる傾向ですが、最初の方に真面目にやりすぎて、最後までいかない。

あるいは最初の方だけ詳しく、後の方はおざなりというパターンです。これはいかんですね。

昔の単語集はABC順が多かったのですが、Aの単語だけ詳しい生徒は結構しました。(笑)

しげT

なので、必ず最後まで読む意思は曲げずに、1日に数時間以内に読み切ってください。一度目に読む場合は理解度は必要以上に気にしない方が良いでしょう。

 

 

4.3 どんどん鉛筆で書き込みをしよう

教科書や参考書や問題集をきれいに使う人がいます。自分は一般の本はきれいに読む方ですが、勉強に関するものは例外です。何度も何度も読むものなのできれいなのは不自然です。

最近は電子辞書のせいで分かりませんでしたが、昔は英語ができる人の辞書は汚く、使い込んだ感じがするのが定番でした。

Evergreenにもどんどん書き込みして下さい。Check 問題がついていますが、書き込んで下さい。間違えた場合は消しゴムで消さずに斜線を引いて別に書き直しましょう。

そして章やPartが終わったら理解度を余白書きましょう。○△☓。あるいは1~5段階評価。あるいは分からなかった所にクエスチョンマーク。なんでも構いません。

次に読む時は理解度が低かった所を重点的に読めば良いわけです。

また、Evergreenの話に限定しませんが、蛍光ペンの使いすぎに注意です。

本当に重要な所だけ少しひくのは良いですが、全体的にひいてしまう人がいますがどこが重要か分かりません。蛍光ペンを引きすぎる人は何か引いたことに満足していしまうんですよね。

もう1回言います。蛍光ペンを引くのは最小限にしましょう。

4.4 Targetの例文は音読しよう

EvergreenのPARTには最初にTarget と書かれた例文があります。例文の数は一つのこともあれば複数のこともあります。

Targetの数は全部で457なので、457+αの例文が書かれていることになります。

この例文、あまり長いものはありません。短いので音読用に適しています。

本を読む最初と最後は自分のやっている章のTarget の例文を読む。あるいは集中できない時、眠い時なので気分転換に音読するのも良いですね。

全部読み終わった後には一気に例文を読んで、読みながら理解が深い所と浅い所を確認するもお勧めです。

5. 総合英語Evergreenを1度読み切った後の活用方法

5.1 問題集と併用しよう

例えば、「頻出英文法・語法問題1000」でも「Next Stage」でも良いのですが、問題集で例えば強「時制」をやるなら、Evergreenの「時制」を一読してから問題集をやりましょう。

また問題集で間違えた問題でも、Evergreenに書かれた内容だったら、そこに何らかの書き込みをしておきましょう。その内容が試験に出る重要項目ということですからね。

また、学校でも高3の場合は演習中心になる場合があります。例えば毎回文法の演習があって、範囲が指定されている場合は、前日にEvergreenを再読しておくと効果的です。

5.2 辞書代わりに使おう

ある程度読み込んだ場合でも、Evergreenは辞書代わりに使えます。最後に日本語と英語の索引があるので調べやすい。

例えば、予備校や学校で長文の授業をやっていていても、よく文法項目も出てきますよね。

先生も初めて出てくる文法項目は丁寧に説明してくれるかもしれませんが、長文の中の文法だと言葉だけ言って終わりなんてことも普通になってきます。

特に高3になると長文問題が中心になることが多いので「これは分詞構文の付帯状況だよね」、くらいで授業は進んでいきます。

その際に分詞構文の付帯状況がよくわかっていれば良いですが「あれ何だっけな?」という場合は言葉だけメモって後でEvergreenで調べておきましょう。

一度通して読んだ後も、このようにちょこちょことEvergreenを見ることによって少しづつ理解が深まっていきます。

 

6. 総合英語Evergreenの注意事項

6.1 Plus は重要事項の宝庫

Evergreenは「PLUS」と「TIPS FOR YOU」という項目があります。この2つの区別はそこまで明快ではない気もしますが、「応用」という意味だと思います。

中でも「PLUS」が試験に出る重要事項が満載です。英語がすごく苦手な人は最初は飛ばして読んでも構いませんが、後でまとめて読みましょう。

また問題集と併用すれば「PLUS」の内容がたくさん問われているのに驚くかもしれません。

6.2 動詞の語法は問題集で

Evergreenを読んでから問題集という話をしましたが、動詞の語法に関してはEvergreenはそこまで詳しく扱っていません。準動詞など文法に近い動詞の語法はたくさん扱っていますが。

動詞の語法は結局は理解よりも暗記なので、問題集を中心にやりましょう。

6.3 最終項の「英文中で使われるおもな記号と表記法」は役に立つ

最終項目は(647P~は)「英文中で使われるおもな記号と表記法」ですが、これは役に立ちます。特にコロン、セミコロン、ダッシュなどの記号は曖昧に理解している人が多いので、しっかりと読むことをお勧めします。

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