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北ロンドンのハムステッドにあるフェントンハウス・ガーデンにやってきました。フェントンハウスは先の記事で紹介したオステリーハウスと同じくナショナルトラストにより管理されている17世紀に建立された歴史ある建造物で、1936年にビニング夫人により買い取られた後は多くの装飾的な磁器やジョージアン様式の家具、17世紀の縫い物が持ち込まれ、今でもそのコレクションを楽しむことができます。 庭園は正面ゲートからのプロムナードとレンガ壁沿いのボーダーガーデン、ローズガーデンにワイルドフラワー・メドー、果樹園に菜園と様々な空間で構成されています。 プロムナード沿いのボーダーの後方にはにはディジタリス・パーピュレア (Digitalis purpurea) とディジタリス・パーピュレア・アルビフローラ (Digitalis purpurea f. albiflora) が群生するとてもシンプルな構成です。パーピュレアの方が割合が高く約4:1ほどの配合率になっているようです。 前方にはシシリンチューム・ストリアタム (Sisyrinchium striatum) とアルケミラ・モリス (Alchemical mollis) のパステルイエローの群生が見られ、全体を黄色と紫、白色をメインにして明るめの色合いで構成されています。 5mほどの距離を置いて点々と配置されているのはバーバスカム・オリンピカム (Verbascum olympicum) です。大概の場合は2年草で二年目に大きく花茎を伸ばし2mほどの高さに沢山の花をつけます。花茎が分岐し細長いうちわ状の輪郭になります。スペシメンとして配置するのに適しています。 夏に訪れたためあまり目立たなくなってきていますが、カンパニュラ・パーシシフォリア (Campanula persicifolia) やセントーレア・モンタナ (Centaurea montana)などの春から初夏にかけての植物も見ることができます。 カンパニュラの花の中では蜂が休息しいているのでしょうか。近年蜂の数が減少し、都市部では疲れた蜂が多く見られることが問題になっています。農作物や花にとって欠かせないミツバチやクマバチですが花の少ないエリアでは蜜を吸うことなく飛びすぎた蜂が力なく地面を歩いている場合が多いと言われています。 蜂を救うためにも適度な距離を置いて緑地を設けることは効果的ですが、もしこうした疲れた蜂を見かけた場合はスプーン1杯ほどの砂糖水を与えてやれば程なくして回復しまた飛べるようになるということです。この前キッチンにミツバチが迷い込んで飛べなくなっていたためマンゴーアップルジュースを与えてみましたが朝までには回復して飛び去って行きました。 今回の植物
EXPERIMENTAL GARDEN
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最終更新日
2018.08.15 06:31:25
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