今住んでいる家の前庭には幾つかのプランターがあります。ラベンダーなど幾つかの植物が植えてありましたが、余白も多く機会があれば色々と植えてみようと考えていました。そこで先月少し時間をとって色々と植えてみることにしました。
職業柄プランを描いてプラントカレンダーを作って慎重にデザインしたくなってしまいますが、今回は面積も小さいので近場のガーデンセンターに出向いてそこにある植物の中から状況に合わせて選んでなんとかまとめてみようと思います。
プランターは写真に写っている3つに加えて手前に50cm幅の長方形型のものが一つあります。全て小さなプランターで玄関までの人通りも多いので、なるべくコンパクトにしながら窓の手前ではやや高さをつけて建物の中への視線をやや遮りたいと思いました。
北側に家屋、東側に2.5mほどの生垣、南側に3mほどの樹木が有り午前中から正午にかけては日陰部分が多く正午からは西日が注ぐエリアが多いですが隅の部分はほぼ一日中日陰の場所もあります。
粘土質の土で水はけは良くありませんが樹木の近くは特に乾燥しやすく、小さなエリアの割に環境条件が多様で注意が必要です。
まずは写真左奥の小さなプランターから取り掛かっていきましょう。
コンディションは半日陰から日陰です。
まず半日陰のエリアには近所のホームセンターの閉店セールで購入してきた
ルドベッキア・リトルゴールドスター (Rudbeckia fulgida var. sullivantii 'Little Goldstar') (黄)
ゲラニウム・ブルームタイム (Geranium 'Bloomtime') (ピンク)
を使おうと思います。
黄色とピンクの組み合わせですがこの二つは同時に咲くことはないでしょうから全体のカラースキームには影響はあまりないと思います。
春咲きのテリマ・グランディフローラ (Terrima grandiflora) はゲラニウムと似た葉の形状をしていて小さな花を花茎につけます。
日陰に強いアクアエア・シンプレックス (Actaea simplex Atropurpurea Group) はダークな色合いの葉が茂りそこから2mほどの高さまで白色の花穂を伸ばします。
小さいプランターへの仮置きです。大まかに上半分は半日陰、下半分は日陰です。日光に当たらないため水分の蒸発量は少ないようです。
中央は既存のラベンダーで、それに関しては違和感がありますが大まかにウッドランドエッジからウッドランドプランティングとするとうまくいきそうです。
左上隅にルドベッキア・リトルゴールドスター、右上隅にゲラニウム・ブルームタイムは日向から半日陰までに対応することができる品種です。
日陰の下半分は右辺と左下隅にテリマ・グランディフローラ、右下隅にアクアエア・シンプレックスと日陰に強い植物を選びました。森林の近くにあるある環境を好むためいずれも腐葉土の豊富な土壌を好みます。そのため植える際にはコンポストを土に混ぜ込んだものを使用します。
テリマ・グランディフローラをポットから取り出した時の写真です。根がポット内に張り巡らされ、表面に浮き出ています。このような状態はスパイラル・ルート(渦巻き根)と言われています。そのまま植えると、渦巻き状に張り巡らされた根の壁に阻まれ新しい根を伸ばすことができず成長が妨げられてしまいますので、やや根をほぐして外側へ広がりやすくしてから植えると良いと言われています。
他のエリアに植えたバーベナ・ボナリエンシスは根が張りすぎてポットに一体化していました。ポットを切断して本体を取り出しましたが、その際根の一部を欠損してしまいました。バーベナ自体かなり強い植物なので問題なく生きていますが、できれば購入前に一度ポットから取り出して、根が十分に成長しているか、渦巻き根は起こっていないか確認してから購入する方が良いでしょう。
今回の植物
ルドベキア・リトルゴールドスター
シミシフーガ ‘ピンクスパイク’
EXPERIMENTAL GARDEN