久しぶりの更新です。

 

術後2年半の経過観察へ行ってきました。

 

レントゲンと血液検査(肝機能と腫瘍マーカーCEA)の結果は、とくに異常を認めないということでした。

また半年後に、今度は血液検査とCTということになります。ステージ1Bだった自分は、UFT2年飲んで、5年生存率の積み上げが5-10%として、結果的に75-80%になって、その中に入れればいいやと思いつつ、過ごしてきました。でも、心の片隅では、20-25%のそうでない確率は頑としてあるわけで、今でもそれに怯えています。一方で、さらに5年、つまり10年の生存率は相対的にもっと下がるわけですから、どうせなら、この5年も、好きなことをやって生きていこうと思って、さあ、これから、というところで、このコロナです。困りました。

 

この半年で世間は様変わりです。年末にコロナウィルスの話が出たかな〜と思ったらあっという間に世界的な蔓延(パンデミック)状態。病院へ行くのもひと苦労です。コロナウィルスは怖いけど、癌患者さんで、化学療法など受けている方は、抗がん剤治療で免疫力が弱っている状況です。そんな人々にとって未知のウィルスは驚異です。各行政の首長さんたちは、外出控えましょうなんて、優しく、軽めに言っていますが、死にたくなかったら、外出るな、くらい言えるのなら言いたいんでしょうね。イタリアのどこかの市長は、テレビで絶叫してましたっけ。「何度言えばわかるんだよ。外に出るなって。人が死んでるんだぞ!人が死んでるんだよ!」と。

 

癌になるまでの自分の心理状態は、「まさか癌になんかなるはずはない」という根拠のない自信でした。「まさか自分が」と。ピンと来てなかったんですよね。でも、今は二人に一人が癌になる世の中。なっても不思議はなかったわけです。

 

ウィルスだって同じ。多くの人は、まさか自分が、って思っているのかもしれないし、おそらくほとんどの人が病気になることのイメージができていないのではないかと思います。でもね〜、自分は中学生の時に肺炎(マイコプラズマ)やりましたが、肺炎ったって、けっこう、キツかったですよ。1週間くらい入院したけど、当時は高熱で死ぬかと思いました。

 

今回のコロナはそれ以上にパワフルなわけでしょ。場合によっては。あっという間に重篤化して、肺のほとんどに炎症が起こって、呼吸困難起こしたら、と想像するだにおそろしいです。人工呼吸器ったって、あれは、3−4日で離脱できないと、合併症起こすそうです。だから人工呼吸器があれば助かるってことではないようです。つまり、治療薬がない以上、治癒は自らの免疫力、体力でしか勝ち取れないってことです。その体力、免疫力がどれだけあるかは、自分ではわからない。若い人が助かるのは、この両方が比較的多く備わっているだけ。でも、それだとて、人によって、状況によって個人差があるわけだから、あまり「若い」ということを一般化、楽観視しないほうがいい。それこそ命がけでギャンブルするようなものです。

 

とにかく、「治療薬はない」のですから、万が一感染したら、自分の全てで立ち向かうしかないわけです。台風来ているのに外出する人いないでしょ。同じように、わざわざ立ち向かわなくて済む方法考えるべきではないでしょうか。

 

逆に考えれば、「たった」2週間、自宅で我慢するだけで、そのリスクを、劇的に減らせる、と計算できているのだから、それに乗らない手はないと思いますがね。

 

次回の術後3年の経過観察のときまで更新はおやすみしますね。

 

どうかみなさん、くれぐれもお大事に。