先日、3年目の検査を受けてきました。

 

血液検査:CEAは正常値の範囲

CT:所見なし

 

という結果で、次はまた半年後の受診となりました。血液検査と今度はMRIで、脳転移がないことを確認することにしました。

 

手術から3年。当初は長期的なことが何も考えられない、なんて思っていましたが、いまはすこしだけ先のことを計画してみてもいいかなと思うようになりました。

 

いつなにがおこるかわからない

 

そう思っていたからです。しかし、よくよく考えてみると、この「いつなにがおこるかわからない」ことは、自分だけではなく、結局誰にでもおこるのではないか、とはたと気がついたら、短期的視点でクヨクヨするよりは、たとえ中途半端になってもいいから、中期的にやりたいことやっておこう、と思い直しました。

 

すくなくとも半年後の検査までは、体について、変調がない限りネガティヴな情報は絶対入ってこない

 

わけです。だから、それまでは検査のことも忘れるようにしようと。この半年を大切にしようと。何かあったとしても、それまでの時間を大切にしようと。

 

3年経つとある程度は大丈夫といわれていますが、これもわからないし、大丈夫であることを祈るしかありません。不安にかられていろんなサイトを調べては安心材料にほっとしたり、不安材料に怯えたり、そんなことに時間を費やすこともありましたが、気にしても仕方ないこと、その時間がもったいないとおもって、控えるようにしています。

 

むかし「がんになってよかった」というテレビ番組がありました。私はいまでも「よかった」と思ったことはありません。でも、がんになって、自分の何かが変わったのは事実です。食事や生活習慣もみなおしたし、無茶もしなくなりました。おかげで自由になる時間が増えたし、本当にやりたいことがはっきりしたのは間違いないと思います。

 

コロナは半年前から収束する気配もなく、診察のとき、主治医、自分お互いにマスク。結果は「なにもないですね」と言われて、いつも通り淡々と会話しました。あとは「海外出張いかれてますか_」と質問がありました。主治医もコロナをたいそう気にしているのかなと思いました。今年になってから、海外出張は一度もありませんと伝えると、「そうですか」と少し安心したようでした。

 

主治医はいつも淡々として、「何も足さない、何も引かない」タイプの方で、私はとても信頼しています。がんにならなかったら、会うはずもない方でしたが、不幸にしてがんになってしまっても、主治医のようになんとか治そうとしてくれる人々もきちんといるわけですから、あまり気にしないでまた半年を過ごそうと思っています。

 

また半年後に更新します。