春はかっさらうのか。。 Time To Say Goodbye. | 風のたまごを見つけた   

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for pilgrims on this planet.
この惑星はなんて不思議!

 

 

今日も、

 

あおい青い空の東京。

 

 

この空に、またひとり

 

お世話になった先輩が

 

 

溶けていってしまった。

 

 

 

あ、、タイミングが合ってしまったけど

 

あのユウヤウチダではありません(笑)

 

 

 

このブログ、新月と満月、月に2回の発信とうのに、

 

先月に続いてまたも訃報の話をしてしまい、

 

読者のみなさん、ごめんなさい。

 

 

T.S.エリオットは、「四月は残酷」と言ったけれど

 

私は人さらいみたいな今年の春風に、抗いたい気持ちがあって

 

ちょっと、荒っぽいタイトルをつけてしまった。。

 

 

 

実際は少し前に心臓で急逝され、

 

生前のご遺志で納骨後に公表されたということ。

 

そうなのか。。。

 

あんなに優しかったら、、ご家族の悲しみはいかばかりだろう。

 

ささやかな季節の花を見つくろい、グーグル地図を頼りに

 

墓前に伺ったら

 

戒名の代わりに、『一期一会』と刻んであった。

 

 

思い出した。


 

「ひとは魂だから、名前や肩書きではないから、、

 

魂どうし、いつも、一期一会」

 

 

渋谷のカフェで、そう語られたときのこと。

 

 

最近は、波動という言葉がよく使われるが、

 

ビジネスの世界で重責を担うこの方が、

 

お会いするたびに、

 

澄んだ穏やかな波を放っておられた不思議が

 

そのとき、ちょっとわかった気がした。

 

 

一瞬、一瞬が二度と来ないから

 

その一瞬を純化することを大切にされたのだ。

 

 

独立するまでは大手音楽会社の役員をされていて

 

いつも「市場」という視点で世の中を洞察しておられたのに

 

実際は、妖精のごとく(失礼ですね!)、とても繊細で、

 

スピリチュアリティを大事に育まれ、

 

ハートからの話が通じる、貴重な方だった。

 

 

話すことはお好きだったけれど

 

自分を何かより優位につけるために

 

言葉を使うことのない、謙虚さに学んだ。

 

 

それでいて、とてもシャープな理数脳をお持ちで

 

商業的なやりとりが、あまりにも不得手な私を、

 

折に触れて鋭くアドバイスし、サポートして下ることもあった。

 

私が恐縮していると、いやいや、

 

創る人はそれでよいのだ、と仰ってはいたけれど、

 

実際はやれやれ、、、と思われていたと推察する。

 

 

それから、、

 

もっと大きな「ごめんなさい」も。。

 

 

美術館で著者朗読をすることになった際、

 

「それは是非うかがってみたい」と仰って下さったのに、

 

招かれた朗読で、会場の様子がわからなかったことと

 

身近な方の顔が見えると、恥ずかしすぎて没頭できない、

 

などという、思えば、あまりにも、人として未熟な、

 

そしてあまりにも利己的かつ礼を失する理由で、

 

またの機会に、、と申し上げてしまったこと。

 

 

本当に本当に、、悔やまれるし、己を恥じる。

 

作品を大切に思って下さった方だったのに、

 

ごめんなさい。

 

 

 

あたりまえのように、

 

またの機会があるなんて

 

思ったりしては、決して決していけない!

 

 

これこそ

 

「一期一会」の、痛い教訓です。

 

みなさんも、同じ轍を踏まれることがないように!

 

 

 

あ、いま、上から微笑まれましたね。

 

この涼やかな空気の流れは、そうです。きっと。。

 

 

はい。次に自分で朗読するときは

 

天国あてに、招待状を出しますから、

 

そして、最前列を一席開けておきますから、

 

きっと、きっと、いらして下さいね。

 

きっとですよ!

 

 

 

お寺からの帰り道、小学校の校舎裏に咲いた桜が

 

沿道に挨拶していて、

 

両手を差し出し、新しい風に、身を踊らせているようだった。

 

 

御苑の桜と違って、この日の桜は

 

新生児みたいに、ぷるぷると、ピンク色をふるわせていて。

 

なんだか、見ているだけで

 

未知の空間に押し出されるような、

 

こころの中心から、何かが小さく生まれるような

 

不思議な気持ちに浸れた。

 

 

 

もっともっと、お話しして学びたいこともあっったけれど

 

もしかすると、もうその次元は互いに

 

とうに出てしまっていたのかもしれないと

 

桜を見て思った。。

 

 

 

その気分のままカフェに入ったら、

 

偶然、流れてきた名曲

 

 

Time To Say Goodbye キラキラ 

 

 

初めは何となく聴き流して、少しして思い出した。

 

この曲、男女の別れと思いこんでいたけれど

 

声楽をやっていた知人が、このグッドバイは

 

そうではなくて、

 

あたらしい場所へ、一緒に進んでゆきましょう、

 

という歌詞なのよ、と教えてくれた。

 

 

古い場所、苦悩ををあとにして、

 

見たこともない、新しい場所に船出しましょうという。

 

希望の歌。

 


 

新しい

 

歓びの場へ。

 

イースターへ向かう祝福に。

 

一部を貼りました♡

 

 

 

Time To Say Goodbyeより

 

 

いままでに

 

見たことも

 

おとずれたこともない場所へ

 

私は これから

 

あなたと一緒に 航海していく 

 

船に乗り、 海を越えて

 

もう どこにも なくなってしまった海を 越えて

 

イッツ タイム トゥ セイ グッバイ

 

 

 

 

それではまた、

 

『満月のスープ』で、お会いしましょう♡

 

 

 

 

今日も最後まで読んでいただいて

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