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香港の活動家3人が亡命を計画か、米領事館の近くで逮捕される

香港の活動家3人が亡命を計画か、米領事館の近くで逮捕される
flickr_Etan Liam

香港の活動家らが、アメリカ領事館の近くで私服の警察官によって拘束された。

 

アメリカへの亡命を計画していた?

 

その活動家とはTony Chung(鍾翰林)さん(19)。イギリスに拠点を置く団体「Friends of Hong Kong」は、彼が10月27日、香港にあるアメリカ領事館へ入り、亡命を申請しようと計画していたと語っている。

 

香港紙の「サウス・チャイナ・モーニング・ポスト」によれば、Chungさんは27日の朝、アメリカ領事館の向かいにあるコーヒーショップにいたところを、香港の警察によって拘束されたという。

 

また香港の独立を唱えるグループ「学生動源」も、この時、Chungさんを含めた元メンバー、3人が警察に拘束されたと述べている。

 

「国安法」で一度逮捕されていた

 

Chungさんは、香港で7月に施行された「国家安全法」の下で、初めて逮捕された人物とされている。

 

この時、Chungさんは香港独立のために活動する組織に関与した容疑で逮捕されたが、その後保釈された。しかし捜査が進行中との理由から、香港から離れることはできなくなっていたという。

 

この「国家安全法」は世界中から非難されており、この法律により、イギリスから返還されてから50年間は保証されていた香港の自由が終わりを迎えたとも言われている。

 

明確な逮捕容疑を伝えず

 

今回、Chungさんを逮捕したことについて、香港警察は独立を扇動したグループに対する進行中の捜査の一部と説明しただけで、明確な逮捕容疑なども発表していない。

 

また、Chungさんの逮捕の数時間後、一部のメディアは4人の活動家がアメリカ領事館に入ろうとしたが、拒否されたと伝えている。

 

これに関し、アメリカ領事館は複数のメディアからの問い合わせに関し、現時点では何も答えていない。(了)

 

出典元:BBC:Hong Kong activist Tony Chung detained near US consulate(10/28)

出典元:CAN:Hong Kong teen activist Tony Chung arrested near US consulate(10/27)

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