私が女の子にモテたいと
不埒な気持ちで始めたギターは
価値観が違う今の若者にとって
どうやら無用のモノらしい。
そのせいか
ギターメーカーの老舗ギブソン社は
前代未聞の倒産事件を起こした。
後発のギターメーカーテイラーや
コリングス、ラリヴィーのギターは
そんな時代を台頭できるのか。
いつまで経っても変わらない
妖艶な魅力のギター達は
50~60歳台の
永遠のマドンナなのだ。
フォークブームだった頃、
YAMAHAが産んだ伝説の名機
“FG”を綴った
懐かしいblogをもう一度。
FG(エフジー)と聞いて
ピンとくる人はかなりのマニア。
これはYAMAHA FG-150という
国産フォークギター第1号で
通称赤ラベルと言われる名器。
フォークデュオ・
ゆずの岩沢氏が愛用し
テレビでもお馴染みだが
アメリカ伝統のギターメーカー
マーチン社のD-28を徹底解析し、
1966年に販売開始された
ヤマハ伝説のモデル(注1)
兼価版の15000円と
18000円(FG-180)があり
リーズナブルでありながら
細部まで丁寧に作り込まれ
職人の意気込みが感じられる
珠玉のギター。
私が19才の頃
デザイン専門学校の友が
FG-150を所有していたが
夏の海や山へ
裸同然のギターを担ぎ出し
ザ・バンド やイーグルス、
ジャクソン・ブラウンの曲を
惜しみ無く披露してくれた。
素朴で味わいのある歌声が
今でも私の思い出の中に
深く刻み込まれている。
その後、
彼は今も東京・高円寺の
ライヴハウスで
故 加川 良(注2)の弟子として
ノスタルジックな世界観で
観客を魅了している。
(注1) すでに生産は終了。
合板でありながら50年を過ぎた今でも
ファンは多い。
現在のヤマハは赤ラベルの技術を継承
し世界のトップブランドとして君臨し
ている。
(注2) 岡林信康、高田渡、泉谷しげるなど
日本のフォークソングのレジェンド。