こんにちは。
あおい堂鍼灸院の今泉です。
 
円形脱毛症で抜けてしまった後、
生えてくる髪の毛が白であることが多いです。
これは何故なんでしょうね。
白い産毛で生えてくることは
非常に高い頻度で見受けられます。
本日の記事はこの件について
書いてみたいと思います。
 
 
以下はこの件についての私見です。
そもそもこの現象は
円形脱毛症の原因に連なる
深い事情があるとみています。
私が従来から提唱している
円形脱毛症の病因病理なのですが
通常唱えられている自己免疫の異常ではなくて
生えてくる毛(髪や体毛・髭など)の方の
異常である。
そして免疫は異常をきたしたわけではなく
異常をきたした毛を
淡々と攻撃しているだけ。
その結果、円形脱毛症が発症するという説です。
では、何の異常が毛に起こったか。
それはメラニン色素の異常だと思います。
 
髪の毛が抜ける直前に
髪の根元が赤茶けてくることが多いです。
この現象は髪の毛に含まれるメラニン色素、
ユーメラニンとフェオメラニンの配合の
変化が生じたためと考えられます。
(ユーメラニンが黒色でフェオメラニンが赤茶色)
つまりは髪のどこが免疫に攻撃されるか?
髪の色の変化が生じたことから
まずメラニン色素を作るメラノサイトが
免疫の攻撃を受けたと、
この現象から推測できます。
同様に白髪は最後まで
抜け残り易い事も考えると
私の結論としては
免疫は髪のメラニン色素の異常を
感知して攻撃を仕掛けると成ります。
 
そして髪が切れて、抜けて、
再び生えてくるときは
産毛でも白い産毛で生えてくる事が多いです。
これは何故か?
免疫によってメラノサイトが
壊されてメラニン色素を作ることが
一時的にしろ出来なくなったためと
考えられます。
異常のあるメラニン色素が
髪に練りこまれなくなったからこそ
免疫が髪に対しての攻撃を止めた。
……ので、髪が生えてきた。
とも考えられます。
 
そしてしばらく白髪として成長した後
産毛は根元から黒く変化してきます。
この現象は髪の成長に伴って
メラノサイトが再びメラニン色素を
作ることが可能になった為と
考えています。
つまり攻撃を受けたメラノサイトは
ある程度髪が作られて行かないと
再起動しないのではないかと
推測しています。
 
よって生えてきたばかりの短い産毛は
メラノサイトがまだ働いていないため
白髪である事に成る。
そして同時に産毛が生えてきた
毛穴はまだ本調子ではないように
感じられます。
前回のブログで髪の伸びる速度を
書きましたが、
脱毛部から出てきた生えたての産毛は
健常な頭皮の産毛よりも
成長がずっとゆっくりであるように
感じられます。
それが伸びていくにしたがって
だんだんと伸びの速度が
速まってきます。
マイクロスコープで確認すると
産毛の長さが
だいたい1ミリから2ミリ前後の時、
ようやくメラノサイトが再起動するのか
メラニン色素で髪の根元が
黒くなっていくように観測できます。
 
 
以上のようなことを鑑みる時、
私の思いとして、
脱毛部から出てきた
生えたての髪の毛は
極力『白』である事が望ましい。
のです。
最初から黒く生えてくることも、
生えて直ぐに黒くなる髪もあります。
黒くなる事はそれは確かにうれしいです。
でも最初から黒と言う事は
もしかして、ひょっとして
メラノサイトのリフレッシュが
(このような言い回しは無いかも知れませんが)
不完全だったのではないだろうか?
などと勘ぐってしまうのです。
実際に回復が始まった超初期の頃に
生えてきた最初から黒い産毛は
同時期の白産毛と比べると
若干フニャフニャとした印象を
受けることがあります。
先に書いた白髪は抜け残り易い事も
併せて考えたとき、
やはり産毛としては
しばらく白であって欲しいのです。
 
しかし、円形脱毛症が治ると言う事は
やはり髪の色も元通りになって
初めて感じられる事かも知れません。
白い産毛と黒い産毛なら
どうみても黒い産毛が生えていた方が
回復して見えます。
黒くなることは治る為に
度外視できないのです。
 
では、初めは白でも良い、
でもいつ迄たっても黒くなって来ない。
このような時は
どうしたら良いのでしょうか。
 
まず最低条件として
産毛が伸びなければなりません。
何故なら産毛は既に生えて
頭皮から出ている部分が
黒く変色するわけではないのです。
産毛が伸びていくにしたがって
新しく作られた髪の根元が
黒く作られていくのです。
そして黒い部分が毛穴から出てきて
初めて黒い産毛として見えるのです。
なので毛先は白、根元は黒という
ツートンカラーの髪に成ります。
 
では髪を伸ばすにはどうすれば……?
 
私は頭皮の代謝を高めるのが
一番の近道ではないかと考えています。
 
??頭皮の代謝とは?
よく聞くような言葉で、
イメージ先行の実のない言葉だと
思われがちです。
でもこれはいったい何なのでしょうか。
私なりの頭皮の代謝アップは
毛細血管の拡張、
つまりは血流促進だと思います。
過去記事で白髪発生のメカニズムが
米国ハーバード大学で
解明されたという記事を書きました。
そこでは交感神経から分泌される
ノルアドレナリンがメラノサイトに
干渉してメラニン色素を大量に
作らせてしまう結果、
メラノサイトの機能がマヒして
メラニン色素が作られなくなるので
白髪に成ってしまうというものでした。
参考過去記事

 

そしてノルアドレナリンを分泌する

交感神経なのですが

その働きとして

毛細血管を収縮させる働きもあるので、

交感神経は頭皮の血流を

減少させるのです。

ここを解除できれば

頭皮の代謝アップに繋げられるのでは

ないでしょうか??

 

その為にどうするか?

 

交感神経に直接物理的な

アプローチを試みるのは

家では難しいかも知れません。

でも間接的にはどうでしょう?

毛細血管を収縮させるのが

交感神経の働きならば

毛細血管を拡張させるのは

副交感神経の働きです。

つまりは毛細血管を

拡張せざるを得ないような状況を

作れば副交感神経の働きが増えて

シーソーの関係である

交感神経と副交感神経の

働き方の割合に変化を生じさせることも

可能なのではないでしょうかねぇ。

 

結果としては、ありきたりですが、

具体的には温めたりなんか

よさそうに思えます。

(※頭皮がひどく痒い人は除く)

人間の肌はタンパク質でできています。

タンパク質は熱を加えると変化します。

例えば卵。

生卵とゆで卵は同じ卵でも

様子が違いますね。

違いは熱を加えた事です。

このように熱を加えると

タンパク質が変化してしまう。

 

生体ではどうでしょうか。

熱を受けて肌が変化してしまっては

困ります。

火傷のような状態にならないように

身体は熱せられた部分の

毛細血管を拡張して

血液を流します。

熱せられた部分に

他から来た冷たい血液が

流れてきて

熱せられた部分の熱を

身体の他の部分に

分散させてくれます。

この結果として温められた肌は

火傷のような熱による

タンパク質の変化する状況を

避けることができます。

その時の肌を見ると

毛細血管が拡張して

赤い肌をしています。

これは血色がよいと

言い換えられもすると思います。

 

血行促進を狙っている育毛剤が

多い事を考えると

血行促進は髪の成長にとって

都合がよいのではないかと

考えられます。

 

生えてきた白髪の産毛、

最初は其のままでよいと思います。

でもしばらくしたら

頭皮の副交感神経が高まりそうな

行動を起こしてみるのも

一興かもしれませんよ。

 

なので白い髪と黒い髪、

この違いはもしかすると

頭皮の血流の違いなのかも……!

あくまでも推測ですが……ね。

 

参考にしてみてください!
 
こちらものぞいて欲しいです。
円形脱毛症の事がまとめてあります。
そして、お蔭様で
あおい堂鍼灸院は
鍼灸治療専門院として
円形脱毛症一筋15周年を迎えました。
 
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