こんにちは。

あおい堂鍼灸院の今泉です。

 

最近このブログでは円形脱毛症の原因として毛母細胞の代謝速度の失調と停止の可能性について書きました。

 

でもやっぱり円形脱毛症は自己免疫疾患なんじゃないの?

その証拠にプレドニンを始めとする免疫抑制の効果があるステロイド剤が効くじゃない?

といった指摘を受けました。

確かにステロイドは免疫抑制効果を狙って使用されることが多いために、ステロイドが効く病は自己免疫疾患と捉えられやすいように思えます。

でも本当にそれだけでよいのでしょうか。

 

 

本日の記事はこの件を基に述べてみます。

ただ、私は化学や薬学を専門に学んでいません。ですので化学や薬学の専門家の方から見た時、または専門家で無くとも噴飯物に成るかも知れません。

でも勇気を出して思うところを書いてみます。読んでいただける方もこのことを念頭に楽しんでみてください。

 

 

私の円形脱毛症毛母細胞停止論は勿論免疫の異常原因説を全否定するまでの根拠とするにはまだまだ脇が甘いのは私も同感です。

でも私は思うのです。

確かにプレドニンは免疫抑制の効果をもたらしますがこと円形脱毛症に限っては免疫抑制の効果が前面に出て効いているわけではないのではないだろうか?と。

免疫抑制効果はオマケなのでは?と。

 

 

 

ところで皆さんは筋肉増強剤って知っていますか?

ボディービルダーや筋肉ムキムキのハリウッドスター、または一部のアスリートが使用している(いた?)事で有名ですね。

 

あれもステロイドなのです。

 

ただし、アナボリックステロイドと言われるものです。

どのようなものなのでしょうか?

 

筋肉増強剤とはその名の通り身体の筋肉が作られやすくなるようにするモノです。

食事の中に含まれるタンパク質は消化器によってアミノ酸とよばれる小さな単位に分解されます。そしてバラバラにされたアミノ酸は再び集められて人間の筋肉として食べられる迄とは異なったタンパク質に生まれ変わります。これを促進するのが筋肉増強剤、アナボリックステロイドです。そしてこの働きは蛋白同化作用と呼ばれています。

 

薬剤の持つ蛋白同化作用で筋肉が増えるわけです。良い面もあれば悪い面もあります。悪い面としてはアナボリックステロイドはスポーツの世界ではドーピングとして厳しく処罰されます。

身体を鍛錬して得た筋肉とは違いますからスポーツマン精神の観点からは致し方ないですね。

 

筋肉増強剤はアナボリックステロイド、そしてプレドニンもステロイドです。

しかし筋肉増強剤のアナボリックステロイドとプレドニンなどのステロイドはステロイドと言う名前が似ていても別物です。

アナボリックの方はテストステロンと言う男性ホルモンが改良されたもの、一方でプレドニンは糖質コルチコイドと呼ばれる副腎の外側、皮質から分泌されるホルモンを人工的に作ったものです。

 

しかし、プレドニンもアナボリックと同様にドーピングの禁止薬物の一つなのです(参考web)

これはプレドニンはたんぱく異化作用があるからではないかと思われます。

Wikipediaでプレドニンを見てみます。

すると副作用に皮膚症状とあり更に見ると『多毛』とあります。

これこそプレドニン(糖質コルチコイド)の蛋白を変化させる作用なのではないかと感じるのです。

一般的に皮膚症状で多毛と言えば体毛を連想しますが毛の長さは違えど髪の毛と体毛との成り立ちに支配ホルモンの差はあれどもどれ程の違いがあるのでしょうか。

(髪とまつ毛は女性ホルモン、それ以外の毛は男性ホルモン支配)

 

再びアナボリックステロイドに視点を移します。

Wikipediaでアナボリックを見ると副作用としてはやはり多毛とあります。そしてもう一つ重要な副作用があります。

それは頭髪の消失です。

これはアナボリックステロイドは前述の通り男性ホルモンであるテストステロンを改良したものだからです。つまりアナボリックステロイドで後から結果として男性型脱毛症に成るので頭髪の消失が副作用としてあるわけです。

でも一方で蛋白同化作用が強いために全身の毛をどんどん作り出す作用はプレドニンと変わらないわけです。

 

これこそ、この蛋白同化作用こそが円形脱毛症毛母細胞停止論におけるステロイドの有効性を担保する最重要地点の1丁目1番地なのではないかと私は考えます。

 

 

更に踏み込んでいえば従来から当ブログではトリガーポイントや頭皮を管理栄養する神経・血管の走行を障害する原因として筋肉は円形脱毛症と深い関連があるとしてきました。(過去記事参照の事)

 

 

身体の中で蛋白質を変化させる作用が低調になる事が円形脱毛症の根本的な原因なのでは?!

そしてトリガーポイント(損傷筋)の関連痛の場所と脱毛部の場所の相関関係などから特定の筋肉の損傷が特定の頭皮の髪を作り出す能力、言い換えれば毛母細胞の活動に影響を及ぼす。

そして円形脱毛症を発症する……。

 

ステロイドがどうして効果的なのか?

逆説的に検証すると円形脱毛症の正体がわかるかも。その為にはステロイドの持つ沢山の顔を知る必要が有った……。

ステロイドが効くから免疫の病気と決めてかかるのはどうなのだろう……か。

 

 

このような円形脱毛症の筋書き、あなたはどう思いますか?

 

 

 

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