こんにちは。

あおい堂鍼灸院の今泉です。

 

最近今までに集めた髪に関する新聞のスクラップ記事を整理していました。その中の興味深く思えたものを本日の記事では紹介したいと思います。

それはタイトルの通り『17型コラーゲン』です。これについてもいつかは書かなければと思っておりました。

先ずは新聞の切り抜きをご覧ください。

少し古めの記事ですが読んでみると円形脱毛症を研究している身としては非常に興味深いものがあります。まず私の興味を引いたワードとしては『黒い毛が白く変わり』と『抜けてしまった』です。

今迄もいろいろ書てきたように円形脱毛症は色素と深い関わりがあると思われます。赤茶色に変化する抜ける直前の兆しや生えてきた髪の毛が白髪に成る事など毛根の失調が毛の色素に如実に表れると考えられます。そして毛が抜ける。円形脱毛症そのもの……とは言い過ぎかもしれませんがとても関心を引きます。

 

 

そしてこの17型コラーゲン、どのような働きなのか。ネットで様々なサイトを読み込んでいくと毛包幹細胞(もうほうかんさいぼう)が毛包(分かりやすく今後は毛穴)のバルジと呼ばれるあるべき場所にキチンといられるように固定する働きのようです。

 

 

ここで毛穴の仕組みを改めて知っておきましょう。

 

 

まず毛が生える穴が皮膚にあります。穴の底には毛を作り出す毛母細胞があります。毛母細胞が細胞分裂をすることによって毛が成長します。ではこの毛母細胞、毛穴の底にいつまでもあり続けるのでしょうか?毛を引っ張って抜くと健康な毛は根元に毛根がついています。この毛根って毛母細胞なのではないでしょうか?!毛を引っ張って抜いちゃったら毛根の部分、つまり毛母細胞も取れちゃって、その毛穴から毛が生えなくなるなんてことは無いのでしょうか?

 

答えは通常の場合は否ですね。

毛根が取れてもまた新しく毛は生えてきます。なぜなら毛母細胞の更に母がいるからなのです。それが先ほど書いた毛包幹細胞です。ではこの毛包幹細胞、いったい何処にオワスのでしょうか。

毛穴の真ん中ら辺、バルジ(ひろがりの意味)と呼ばれる部分なのです。この部分にあるのが毛包幹細胞です。幹細胞自身は細胞分裂する際に毛包の組織になるべく作られた細胞(前駆細胞)と新たな幹細胞か作られる為、幹細胞自身が無くなることは人生の時間上の長さにおいては通常ありません。(参考:国際幹細胞普及機構WEB)

つまり毛穴の中腹にある毛包幹細胞(イモムシ)から毛母細胞の基となる前駆細胞(サナギのようなもの)をドンドン作り出し毛穴の下部に到達した際には毛母細胞(成虫)に成って毛を作るようになっているという仕組みです。

そしてその毛包幹細胞があるバルジと同じ所にある色素幹細胞(メラニンを作る細胞の母)をその場に留めおくように張り付けているのが17型コラーゲンなのです。

 

そしてこの17型コラーゲンが減少してくると毛包幹細胞、色素幹細胞が脱落してうまく働けなくなり毛が白髪に成ったり抜けてしまったりするというのが新聞の記事の内容と私は読み取りました。

本当にくどいのですが最近の当ブログでは円形脱毛症は毛母細胞の失調の可能性についてずっと書いてきています。失調の理由原因は更に様々なケースが有ると思いますが、この17型コラーゲンの喪失も私的には可能性が高いものの一つと思えます。

 

 

 

ただ、世の中にはこの17型コラーゲンを配合したという育毛剤的なものも多く販売されています。しかし、17型コラーゲンの働きを見つけた東京医科歯科大学のWEBを見てみるとそれらの商品に対して注意喚起がなされています。そもそも17型コラーゲンは人工的に作り出せないものだそうです。万一作り出すことに成功しても食べたらアミノ酸に分解されてただのイチ栄養素ですし、毛穴に付けてもバルジの丁度良いところに自動的に収まるとは考えにくいし、治まったとしても働くかどうかは全くの未定です。17コラーゲンに関する何かの商品を購入する時は17型コラーゲンを発見した東京医科歯科大学の注意喚起のページを参照してみてくださいね。

参照:東京医科歯科大学の注意喚起のURL

 

此方も見てみてください!

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