2020年01月31日
あの世や天国の本当の事
映画『リメンバー・ミー』
お読みの際はご注意下さい
先祖や亡くなった人達のことを、改めて大切にする意味を考え直すきっかけとなった作品
作品の中に出てくる『二度目の死』という言葉にハッとする
国、伝統、文化、様々なものを絶やさず受け続けていく日本人の精神の根本には、こういう事も入っていたのではないか
この映画の舞台はメキシコで、メキシコの『死者の日』に起こる物語だけれど、このような目に見えない根っこの部分はきっと世界共通なんだと思う
ディズニーの映画は欠かさず観ている自分だが、この映画だけは何故かなかなか観る気がしなくて、レンタルビデオ店で見かけてもずっとスルーしていた
ちょうど長い休みが取れたのと、以前にも同じような感覚で観なかった『ウォーリー』や『シュガーラッシュ』がすごく良かった事もあって、他の作品と共に観ることに。
で、観終わった後思わず拍手(一人だけど)、そしてリーメーンバミ〜♪と口ずさみ始める。こんな事はほとんどない事だ
本当に良い映画
家族を想うことって本当に大切なんだ、素敵なことなんだって素直に思えた
まだ観てない人にも自信をもっておススメしたい映画
CGの可能性
映像はもちろん細かい動きまで本当によく作られているのだけど、何より驚いたのが『重さ』を感じたこと
いつもCGアニメに思っていた事は、映像はリアルになっても個体それぞれの重さがあまり感じられなかったという事
宮崎駿監督のアニメを見ればわかるけど、宮崎駿監督が生み出すキャラクターや世界には、重さがしっかりあるし感じられる。ナウシカの蟲達、浮いて落ちて来たシータをパズーが受け止めた時、ハウルが走りながら翼を広げ飛んで行く時、ポニョが波の上を走っている時の水の魚達など挙げたらキリがない とにかく宮崎駿監督の作品はしっかりと『重さ』が感じ取れるのだ。一度宮崎駿監督の作画作業を映像で見た事があるのだけど、線一本一本描きながら息を合わせてその風景を作り出していっていた、間違いなく一枚の絵に魂を込めているのがわかった。そういうものが観てる側にしっかり伝わってくる。ディズニーの作品は大好きだしほとんどの作品を観てきているのだけど、コンピューターの画面上で描き出していくCGアニメで線一本一本に息を吹きかける、魂を込めるなどというのはまず難しくて出来ることではないだろうと思っていた。しかし、このリメンバーミーではその『重さ』を感じることができたのだ。ダンテという犬のキャラクターがいるのだけど、間違いなく重さが伝わってくる。それは全体的にというより頭には頭の重さがあってお腹にはお腹の重さが、足には足のといった感じで、それらがあるからダンテというキャラクターにしっかりと重さが入り込んでいる。簡単に言えば『肉の重さ』みたいな感覚。CGアニメでどうやったらこんな風に重さを感じるように作り上げられたのか驚きでしかなかったし、それを観た時は思わず歓喜の声を上げていた。ディズニー映画がまた一つ先の世界に行ったと
重さだけでなく物語の内容など素晴らしいところは沢山あるのだけど、『魂』を扱った作品だけに作り手側も今までにも増して『魂を込めた』作品になったのかなと一人思いを馳せる
もうひとつ良いのが『歌』そして音楽
吹き替えで主人公ミゲルの役をやっている石橋陽彩君の歌声がめちゃめちゃ良い。初め聴いた時は「女の子?」と思ったけど、後で調べてみたら14歳の男の子だった。音楽はどのジャンルでも幅広く聴くタチでメキシコの音楽ももちろん好きだけど、ディズニー映画に取り入れられると映像と相まって更に楽しくなっていく。最後は歌のシーンで泣かされた
感動が詰まりすぎて最後はただただうなずく事しかできなかった
最後までお読み頂きありがとうございました
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