オススメ韓国歴史ドラマ・時代劇　ベスト５

先日のブログでもお話ししましたが、コロナ渦の昨年から、韓国歴史ドラマ・時代劇にはまってしまった私。

もうどっぷり沼に足を取られた感じなのですが、いろいろ観てきた中でも個人的に良かった作品を、今回はランキング形式で紹介したいと思います。

もちろん、人によって好みは違うので、全く違う印象を持つ方もいるかとは思いますが、配信サービスなどの利用を考えている際のちょっとした参考にしていただければと思います。

おすすめ　韓国歴史ドラマ・時代劇　ベスト５

１位　「七日の王妃」

先日のブログでも熱弁したのでもう説明は不要かと思います。とにかく、ドラマ・映画・・舞台・小説などあらゆるエンタメの中で、私史上最も感涙した大好きな作品です！

『「七日の王妃」感想～私史上もっとも感涙したドラマです～』ご多分に漏れず、コロナ渦で新たにはじめた趣味が動画配信サイトでのドラマを観ること。一昨年地上波で放映された韓国歴史ドラマ「不滅の恋人」に嵌って以来、韓流歴史…

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七日の王妃

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２位「不滅の恋人」

韓流歴史ドラマに私が嵌るきっかけになった作品。

朝鮮王朝5代文宗から7代世宗までの時代背景の物語です。史実では、文宗の死後、王座についた息子の6代の端宗から王位を奪い取ろうとした文宗の弟、首陽大君が、幼い王の後見人だった弟の安平大君を流刑後、処刑し、世宗として即位するのですが、今回のドラマはこの史実を大きく変化させて描かれています。

主人公は、安平大君（ドラマでは、イ・フィの名）の後に妻となる高官の娘チャヒョン。芸術を好み文武両道に秀でた心優しき王の弟フィは、好奇心旺盛で明るい彼女と出会い、恋に落ちます。母である大妃にも、婚姻の承認を取り付け、束の間の幸せな生活を送っていた二人。しかし、フィの兄の首陽大君（ドラマでは、イ・ガンの名）に、その関係を知られ、彼もまたチャヒョンに惹かれるようになります。

やがて、病気がちの兄文宗から王座を奪おうとするガンとその叔父によって、フィは、僻地で起こった内紛の征圧を命じられ、現地に叔父らと共に向かいますが、二人の策略によって、命を狙われ、敵方に捕らわれてしまいます。

叔父達によって、フィは死を偽装され、彼の去った朝廷で、次第にガンは宮中の権力を握って王を脅かす存在になっていきます。

さらにはフィの死に打ちのめされるチャヒョンを自分のものにしたいガンでしたが、チャヒョンの心は決して動かされることはありませんでした。

やがて、3年の月日が流れ、敵方からの脱出を果たしたフィは、宮廷に戻ってきます。折しも兄の文宗が死の床にあり、いまわの際に、「王位に就く息子の端宗を守ってほしい」との遺言を残します。これによって、王座奪還を目論むガン一派の勢力は一旦は収束するように思えました。しかし、フィとチャヒョンの婚姻の日、またもやガンと叔父の策略によって、フィは端宗の殺害を企てた反乱者に仕立てられ、流罪に処せられてしまい、ついにガンが幼い王からその座を奪い、王になります。

一方、流刑地で、ガンらの策略を知らない臣下によってフィは暗殺されかかりますが、事実を悟った臣下らを味方に付けたフィは、逆にガンの打倒計画を掲げて密かに都に戻ってきます。

都では、ガンの悪政に嫌気の差した重臣らが次々フィの側につき、再会したチャヒョンらの協力を得て、いよいよガンとの対決に挑んでいきます。

結果的には、フィはガンから王座を奪い返すことに成功し、チャヒョンとめでたく結ばれることとなります。

史実とは異なるハッピーエンドでドラマは終わりを迎え、観ている側もホッと出来ます。フィとチャヒョンの一途な愛、兄弟で戦うことになったフィとガンの関係性、虐げられた幼少期から野心を持つことでしか己の存在価値を見いだせなかったガンの屈折した内面など、見所は多い作品です。特に圧巻なのは最終回。ガンの全ての苦しみから解放されて死にゆく姿と、戦いの後、幸福に包まれて家族になっていくチャヒョンとフィの対照的な姿が印象的です。また、ここかしこに、一種哲学的にも思えるそれぞれの登場人物達から発せられる箴言的台詞も、長く印象に残るように思えました。

不滅の恋人

株式会社U-NEXT

3位「仮面の王　イ・ソン」

朝鮮王朝時代を舞台にしたフィクションの物語です。

悪徳結社の傀儡政権となった朝廷で王の息子として生まれた主人公イ・ソン。結社から身を守るために、王の指示で素顔を知られないよう幼い頃から仮面を付けて暮らしてきました。やがて成長した彼は、自分が背負わされた宿命の真実を突き止めようと、密かに仮面を脱いで街に出かけます。そこで彼は、下級役人の娘カウンとその幼なじみで自分と同じ名前を持つイソンと知り合います。出会ったときからカウンに恋心を抱くイ・ソン。しかし、そのカウンとイソンの父親は、悪徳結社の策略によって殺されてしまいます。さらに、戻った宮廷では、悪徳結社のリーダーが王を殺害、その刃がイ・ソンにも向けられますが、忠臣に助けられ、彼は命からがら宮廷からの脱出を果たします。かわりにイソンが、仮面を付けられ、偽物の王として傀儡政権に操られることに。イ・ソンは、悪政に苦しむ民を助け、偽王にされた親友イソンを救い、さらには愛したカウンや自分自身の親殺しの復讐のため、かつての朝廷の学者で恩師のウ・ボに英知を授けられながら、結社を打倒するための計画を進めていきます。

世間知らずで気の優しいイ・ソンが、過酷な運命の中、次第に聡明で勇敢な人物に変化していく成長物語とも言えますが、もっとも大きなこのドラマのキーは、主要な登場人物達が、善人も悪人も、最後には、愛する人のために見返りを求めない無償の愛を捧げる、というところでしょう。

ラストもハッピーエンドで晴れやかな気持ちになれますが、個人的には、成長したイ・ソンの強くて逞しくて心優しい清廉潔白、聖人君主ぶりが、完全無欠であまり人間味が感じられませんでした。先出の「七年王妃」の、ヒロインを守りながらもどこか情けなさが漂う晋城大君の人物像などとは異なり、瑕瑾すら感じさせないその雰囲気が、やはりフィクションとしてのおとぎ話的要素を強く感じてしまいました。

とはいえ、ヒロインであるカウンとの恋模様やイソンとの三角関係、悪徳結社の孫娘のイ・ソンを慕う報われない恋心など、恋愛模様も満載で、満足感間違いなしの作品です。

仮面の王イ・ソン

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4位「王女の男」

こちらは、「不滅の恋人」と同じ時代背景の物語で、登場人物も重なる部分が多い作品です。というのも、脚本家が「不滅の恋人」と同じなのだそう。ただし、「不滅の恋人」が史実と異なる結末なのに対して、こちらは史実に沿った結末を迎えます。

文宗の忠臣の次男ユンスと、文宗の弟首陽大君の長女セリョンの恋物語を軸に、否応なしに朝廷の権力闘争に巻き込まれていく二人の姿が描かれています。

文宗の亡き後、弟首陽大君は、王座を文宗の幼い息子の端宗から奪おうと画策します。やがて王の後見人のユンスの父を殺害、権力の階段を上っていきます。

自分の父親を奪ったのが愛する女性セリョンの父だと知ったユンスは、復讐を心に誓い、残った王の忠臣達を結集して、戦いに挑んでいきます。

ユンスの凍った心が、再会したセリョンによって癒されていき、彼女を再び愛するようになる過程や、恋人と父親の争いに巻き込まれていくセリョンの複雑な心境が丁寧に描かれています。

ただ、冷徹非道な首陽大君によって、次々に周囲の人々が殺害されていく様子は、見ていて非常に辛く、作品全体を通して重苦しい雰囲気が漂っている物語であると言えます。結局、首陽大君は史実通り王となるのですが、王女になることを拒絶したセリョンとユンスの結末は、悲劇の中に微かな希望のある終わり方を迎えます。また、ユンスの親友ジョンの、妻で文宗の娘であった敬恵王女への献身も、この物語のタイトル「王女の男」にふさわしいものでした。個人的には、ユンスのもう一人の親友で、敵対勢力に加わることになる判官ミョンを演じたソン・ジョンホさんの葛藤と愁いに満ちた表情が好きでした。

5位「王になった男」

こちらも、「仮面の王　イ・ソン」同様、朝鮮王朝時代を舞台にしたフィクションの物語です。

王朝時代、薬物中毒で廃人となった新王イ・ホンに代わって、彼と瓜二つの顔をした芝居一座の道化ハソンは、王の重臣イ・ギュによって偽の王に仕立て上げれます。

最初は一時しのぎに連れて来られただけのハソンでしたが、その誠実で勤勉な人柄から、内官らの協力を得て、どんどん本物の王らしい威厳を身につけ、人民のための政を行っていくようになります。次第に生まれる重臣イ・ギュとの信頼関係、そして本物の王との関係が冷え切っていた王妃の心を癒すその温かなひととなりなど、頼もしく心優しき若王の魅力が詰まった作品です。

思わず、「王女の男」の幼い端王も、これくらいの威厳を持った人物に成長すれば、首陽大君にその座を奪われずにすんだのに、などと全く異なるドラマの登場人物と比べてしまいたくなりました。

また、誠実なハソンと暴君ｲ・ホンの2役を見事に演じ分けたヨ・ジングさんと、憂いを帯びた目の表情でその役を演じきった王妃役のイ、セヨンさんの二人の子役出身の俳優さんの演技力の高さにも感服。

既存勢力を打ち破っていく爽快な若い力の魅力を堪能したい方にはオススメの一作です。