名古屋に単身赴任するスタッフのための社宅用マンションと、大垣支部(岐阜県)として活用予定の事務所をミニミニで借りたところ、洗濯用洗剤が2コもらえることに・・・。

しかしながら、つい良いカッコしいしてしまい「あ、1コで良いですよ」と言ったことで1コだけ持って帰ったら部長に「2個もらってこれば良いのに」と言われてしまいました(汗)

ということで、洗剤は1コだけだけど、ここぱーくのお洗濯で使ってもらえたらと思います。

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半年にわたり開催された認知行動療法の社内研修が終了した。

記念すべき第一回は今年の6月27日。あっという間に過ぎた印象だ。

最終日は3つのグループに別れ、学んだことをまとめながらスタッフが講義(発表)するスタイルで行われました。

しかし素敵な時間でしたね・・・発表を聞きながら思わず目頭が熱くなりましたし、くらしケアの訪問看護スタッフがとにもかくにも頼もしく思えました。


講師の近藤看護師とは偶然からのご縁。

昨年10月に大阪で開催された当事者研究関西交流集会に参加した際、懇親会で出会った男性の訪問看護師から紹介を受けました。

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※どこにいるかわかります?

「岐阜の友人に認知行動療法のスペシャリストがいますよ!」といったような紹介から始まったと記憶しています。


普段からご利用者様の役に立つ情報収集や人脈づくりに時間を割いてきました。それも平日休日問わず行ってきたおかげで近藤看護師と出会えたし、研修も実現できたからムダではなかったと思います。

私は訪問看護をすることがない代わりに、親御さんと接する機会が多いのですが、子を思う親の気持ちは子が何歳になっても変わらないし、子が障害を持っているからご苦労も計り知れません。

会って話してみるとわかりますが、出口が見えない日々を送りながら歳をとることの無力感ややるせなさはもちろん、処方される薬がどんどん増えても決して変わることのない日々や、一向に良くなることのない、あきらめにも似た日々を送っている方の声にふれると、そのご苦労や苦悩は当事者ではない私ですら胸が苦しくなるほどです。

私は「くらしケアが何のために存在しているか」ということを常に考えていますが、その観点で言えば、少しでも早く一日でも多く笑って暮らせたりより多くの幸せに感じられるようにして差し上げたいと思うし、親なきあとをできるだけ心配しなくても良いようにできればと思いながらくらしケアを経営しています。

実は認知行動療法はご利用者様ご家族が期待を寄せている手段の一つです。日々の関わりの中で、認知行動療法を取り入れることはご利用者様ご家族のニーズに応えることになると確信し、偶然ではあるものの、必然的に出会えた近藤看護師の協力を得て研修を開催することができました。

認知行動療法をキチンとマスターするには相当な時間がかかるといわれますし、研修を受けたことで講師のレベルでの実践は難しいかもしれません。しかし、増え続ける薬に疑問を不安を感じているご家族にとって、認知行動療法は、薬だけに頼らない治療法として期待されていることは間違いないのです。

認知行動療法を取り入れる訪問看護ステーションは増えているそうですが、ウチの認知行動療法はあくまで手段だから前面に出す必要はありません。完全にマスターしていない段階から認知行動療法を取り入れることに対する不安な葛藤もあると思います。しかし100点満点がどのレベルなのかは答えは無いし、テストで100点を取ったとしても、質には絶対に個人差があるもの。

本当にやってはいけないことは30点レベルなのに80点100点あるように見せようとすることであり、30点の人は30点の、50点の人は50点の認知行動療法を提供すれば良いと思う。

自動思考という言葉やその意味が何なのかすら知らなかった私たちが、自動思考について語れるだけでも十分に意味があるし、自動思考がその人の人生を苦しめていたとしたら、そのことに気づくだけで眼の前の景色が変わるスタートラインに立たせられることができるのです。

ウチは認知行動療法を学んだことを前面に出さなくても構わないから、この方に認知行動療法は有効だと思ったときは、上司に相談した上でご本人やご家族、主治医とのコンセンサスを上手に取りながら臆せず実践して欲しいと思います。